白川紺子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレTさんのおすすめ。
赤ん坊の時にさらわれ孤児院で育った小百合は十六歳。
ある日突然、元華族雪宮家の行方不明になっていた娘だと言われて
御殿場のアメリカン・ヴィクトリアン様式のお屋敷に引き取られる。
そこにいたのは双子の姉撫子、若い執事の橘、女中の夏代に、
給仕、コック、運転手。
そしてお屋敷は洋館ながら雪華紋をあちこちにあしらっていて、
雪華邸と呼ばれており、
庭には「雪華邸美術館」を備えていた。
新しい生活にとまどいながら、
行儀作法やテーブルマナーに学校の科目を学んでいく小百合。
食欲旺盛で体は健やかな小百合に対して、
食が細く体が弱い撫子と双子とは思えぬ二人だが、
ぎこちなくも距離が縮まっていく。
美術館の”いわくつき”の美術品や金目当ての親戚をめぐって。
女中が作ってくれたおそろいの布製のブローチを踏まれそうになって、
小百合があわてて手で覆ってかばったのも、
撫子が手の方が大事でしょと小百合の手をハンカチで拭きながら言ったのも、
撫子が気に入ってるからだと小百合が答えたのもかわいらしかった。
孤児院育ちの小百合に幸せになってほしい、
祖父母も父母も亡くし一人きりだった撫子に家族を得てほしい、
と思わせる物語の美しい序章だった。 -
Posted by ブクログ
絹織物の産地・棘沢を訪れた月季たち。しかし桑の神を祀る廟で殺人事件が発生。一方、町では織子たちの幽鬼が出ると噂が。
祀られている神の正体とは?殺人と幽鬼の関連は?
この世界の蚕神の姿は、男神、女神、馬の神など、地域によって違います。日本でも馬の神であるオシラサマは蚕の神でもありますね。
しかし、神は「きちんと」祀らないと祟ります。今回の事件も、間違った祭祀と、人間の欲が絡んだことが原因なのですが…。
『後宮の烏』でも、烏漣娘娘の謎が物語の鍵を握りましたし、神のありようを探すテーマは共通しています。果たして、月季の中に潜むモノは神なのか、それとも…。
いろいろシリアスな場面が多い『烏衣の華』ですが、月季と霊耀の関係はほぼ少女漫画です。
これまでは月季の一方的な片思いという感じでしたが、ライバル登場により霊耀は嫉妬心を抱くようになります。
でも恋愛に疎い霊耀は、自分の感情がよくわからないんですよ、もう…!
それでもこの旅を通じて、霊耀は月季を人として理解していきます。月季の直感を、霊耀が言語化することでバディとしても成長している感じなのが微笑ましい。 -
Posted by ブクログ
後宮の烏、ついに完結しました!
終わってしまうのは寂しかったですが、ステキな結末だったので、そういうことならオッケーよ…という気分になれました。
途中から登場し、終盤から頭角?を現したサナメ兄弟妹ですが、皆んなそれぞれの道を歩んでてよかったです。途中、次男坊くんが危うかったんで冷や冷やしましたが。。
それを言うなら、高峻と寿雪は結ばれなくてよいのか…ずっと自分の中でモヤモヤしてましたが、最後スッキリしました。お互いがお互いの道を歩んでも互いを大切に思っているってことですね。
読んでよかったです。長さも程よいし、優しい空気感に満ちた話でした。 -
購入済み
読み終わったら、ほーっと、感動のため息が溢れました。
久しぶりに、内容の濃い、引き込まれる小説に出会いました。
まだ、1巻目なので、これからが楽しみです。
2人共、抱えている物が重すぎる。
奥行きの深い話ですね。