井上靖のレビュー一覧

  • 蒼き狼

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    淡々とテムジン・成吉思汗の一生を追っていく小説。
    これが非常に面白かった。名前でしかしらなかったテムジンの弟、こども、仲間が色をもち、生き生きと動き出して、みんな魅力を放っていた。
    蒼き狼のような伝説はローマの伝承のロムルスにも似て、世界いろんなところに存在するようだ。

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    2018年12月11日
  • 夏草冬濤(下)

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    ネタバレ

    新年を地元ですごし、新学期をむかえる・耕作が2人と別れ、上級生とつきあいを始めるこの巻。とても面白く、すらすら読めた。耕作の成長がおもしろく、ラーメンを食べるシーンや、足を骨折したく件、フランス料理を食べる件など印象深かった。今後の旅も楽しみ。

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    2018年11月06日
  • 夏草冬濤(上)

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    ネタバレ

    耕作の中学時代が書かれている。
    鞄をなくした時の表現が的確で、読んでいるこちらもはらはら。出てきてほっとしました。
    かみきの家の姉妹の描写が印象的。
    正月に帰った耕作が、叔父より読書感想文の宿題をもらうが果たして達成できるのか、次巻がたのしみ。

    日常を描き出しているが、その表現が素晴らしく、ストレスなく読み進める。何気ない日常が過ぎる中で、次はどうなるのかと先を続けて読みたくなる希有な本。

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    2018年11月03日
  • しろばんば

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    ふと読みたくなり、中学生以来、久しぶりに手にしました。
    洪作少年の心の機微、おぬい婆さんとの土蔵での日々、美しい湯ヶ島の風景。自分が過ごした時間、場所ではないけれどどこかノスタルジーな気持ちになります。
    再読して、また違う印象も受けました。これからも読み継いでいきたい本です。

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    2018年12月19日
  • 蒼き狼

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    成吉思汗(チンギス・カン)の一代記です。
    しかし成吉思汗、改めて凄まじいですね。日本では百姓からの天下取りをした秀吉が有名ですが、成吉思汗も一介の人(この本では部族に見捨てられた一家族)からユーラシア全体を覆うほどのとてつもない大帝国を一代で築き上げたのですから。

    全ては成吉思汗の視点で描かれます。彼を取り巻く女性、母ホエルン、妻ボルテ、寵姫・忽蘭は心情を吐露する場面がありますが、何故か男性陣については発言や行動のみ記され、その心情は成吉思汗の推察でしかありません。そのせいでしょうか、どこか伝記のような雰囲気があります。

    出自の疑念を自ら払拭するため、そして貧しい部族を裕福にするため、近隣

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    2018年05月06日
  • 補陀落渡海記 井上靖短篇名作集

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    人生と死に向き合う作品9編。掲題は、既に海に流され死ぬ運命を認めながら、恐怖と葛藤にもがく僧の話。著者の筆力の凄さを感じる。2018.1.13

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    2018年01月13日
  • 風濤

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    日本の目から見たら侵略者であり、暴風により2度にわたり奇跡的に防衛された元寇ですが、それを当事者であった高麗の国から描いた作品です。
    元の圧制に対する高麗の硬軟あわせた数々の外交戦が主体に語られます。その中でフビライや側近の洪茶丘、高麗国王・玄宗、宰相・李蔵用など多くの人物が登場します。しかし、誰かを主人公に立てた物語と言うよりも、史実に沿って俯瞰的に描いた作品です。かといって史書と言うわけではなくて、血が通っていると言うか、物語でもあります。そのあたりのバランスが絶妙です。

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    2017年11月10日
  • 夢見る沼

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    親父から譲り受けた本シリーズ。現代のように恋愛が高度化していない時代の不器用だがもどかしい感じが結構良い。夏目漱石の「こころ」や武者小路実篤の「友情」のような裏切りピカレスクと思いきや…最後まで爽やかなのが若干物足りない。

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    2017年09月24日
  • 蒼き狼

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    ちょうど学校で元の歴史をやったので。
    キプチャク汗国?バトゥ?フラグ??っていう状態だったけど、読んだら結構わかった!
    チンギスハンは父親が蒙古人じゃないかもしれないと思っていたから、蒼き狼として認められる(自分が認める)ように征服戦争を続けなければならなかったし、ジュチも然り。
    忽蘭かっこいいー。喋り方が男っぽすぎるけど。

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    2017年06月14日
  • 幼き日のこと・青春放浪

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    2017.06 再読。評価変更☆4→☆3

    洪作3部作のあとにあとがき的位置付けで読むのがいい感じ

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    2017年06月04日
  • 額田女王

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    難波遷都、半島出兵と白村江の会戦、その後の天智天皇の統治から壬申の乱への歴史の流れの中で、中大兄・大海人両皇子と額田女王との関係性や額田から十市皇女への想いや行動の移り変わりが非常に興味深かった。

    額田なりの「神に仕える女としての誇り」を守るために、心を与えないとして振る舞ったことで、他の両皇子の妃からは独立した、自由人としての彼女の形ができたのかなぁと思う反面、母親になりきれなかった面もあったのでは?という感じ。そういう意味では、最終盤までは女としての役割や振る舞いが多かったかなと思います。最終盤、天智天皇崩御から、壬申の乱に至り、ここで初めて女としてよりも母親としての役割が前面に出て、神

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    2017年05月29日
  • 風林火山(新潮文庫)

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    07年のNHK大河の原作。17年に再放送してるので見る前に読んでみる。内野さんのイメージが湧かない。新田次郎の「武田信玄」、中井貴一で大河になったので、西田敏之が演じた勘助とはかなり違う描かれ方。また、描かれる期間が短いので、個々の話が詳しい感じ。昭和30年12月に出されたとのことで、おお、私より年上(数日)なんだと感心した。

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    2017年04月23日
  • 額田女王

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    万葉の頃の和歌は何とも美しい。
    『源氏物語』とかでもそうですが、たとえ大きな声では言えない関係の恋であったとしても、和歌のやり取りだけみていたら綺麗だと感じてしまいます。
    でも現実は…笑
    なかなかのドロドロ具合というギャップがまた面白かったりして。

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    2017年02月28日
  • 蒼き狼

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    読むのに1年くらいかかった(笑)
    チンギスハーンはすごいなぁ、という。
    歴史オンチの私でも面白く読めました。
    しかし歴史的な内容は全く覚えてない。
    勉強には役に立たなかったようです。。

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    2016年11月22日
  • おろしや国酔夢譚

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    授業でちらっと勉強しただけの大黒屋光太夫
    漂流民として暮らしているときよりも
    日本に戻ってからのほうが苛酷

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    2016年10月31日
  • わが母の記

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     人が年老いていくと食べて排泄するだけの一本の管になる。そもそも、それこそが生物の基本的な活動なんだと・・・他の出来事は薄ぼんやりと霧の彼方へ・・・DNAを無事に次世代へ引き渡したのなら、わが身は死を待つばかりなり(合掌

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    2016年10月14日
  • 風林火山(新潮文庫)

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    (*01)
    虚言やハッタリが出世の初期設定になっている点で、加瀬あつし氏の漫画『カメレオン』の風貌がまず、勘助像として結ばれた。やぶにらみのせいもあるだろう、そのためか爬虫類を想起させ、「地を這う者」というイメージも抱いた。第1章の登場の場面の暗さ、他を殺めるときの醜さ、終盤で海野の戦場からの徒歩帰還(*02)などに粘着質でいてテカっているような、また陰険で執拗な感覚を勘助から得た。孤独という性質からきた印象なのかもしれない。

    (*02)
    彼、勘助は移動する人である。駿府での停滞では想像ばかりが飛躍していたのであろうが、信玄の下で機動力となって働き、足で稼いだ。小柄であること、目や脚や指にス

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    2016年10月01日
  • わが母の記

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    最近、井上靖にはまっています。文章が好き。幸いにして家族一同無病息災であったのですが、1年半ほど前に祖父がなくなりました。短い闘病生活でしたが、その時、親を看取らんとする両親の、叔母の背中を見ていた気持ちを思い出しました。今の私の立場は孫娘にあたる芳子のようなものですが、いずれ立場が筆者や、その姉妹、ひいては母へと移っていく。本当に素晴らしい手記でした。

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    2016年09月25日
  • あすなろ物語

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    思い出しては読んでいる本。でもなぜ何度も読むのか分からない本。ページをめくった時、「あれ、今ので終わりか」と毎回のように思ってしまう。

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    2016年09月18日
  • 氷壁

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    デュブラの詩で涙。

    単なる登山家の愛と友情の物語ではなく、当時、本当にザイルが切れる事件があり、製造者責任の法整備に繋がる社会問題を扱った小説と知り、感動も倍増。

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    2016年09月17日