井上靖のレビュー一覧
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ミステリーなんだけど、人間ドラマ。
ナイロンザイルが切れたのは事件なのか自殺なのか…
山に関して無知なので、冬山登山に関する描写は「へぇ〜」と思う事が多く面白かった。
時代背景は古い。Posted by ブクログ -
勘助の生涯を描いた本。
メインテーマは、勘助が信玄だけでなく由布姫や勝頼のために行動し、それが最終的には川中島での決定的な合戦で命を落とすことにいかにつながるかというもの。
多分にフィクションの要素を含むと思うが、とても丁寧に心情などが描写されており、入り込みやすい。Posted by ブクログ -
周囲の人間の話により、浮かび上がっていく後白河院の人物像…というのが面白かった。後白河院って、謎が多くて調べれば調べるほどもっと知りたくなる人物。
ちょっと難しいので読み進めるペースが遅くなった。Posted by ブクログ -
30数年前に読んだ。今回再読。ほとんど内容を覚えてなかった。
淡々としていて山場もないけれど、瑞々しい。人物描写も味がある。
久々の文学作品。後編も読みたいけれど、いつになるかな・・・Posted by ブクログ -
本当は五つ星だが、井上靖の不運がある。『甲陽軍鑑』という江戸時代の軍記物などを参考にしたため、間違いがある。
間違い1.登場人物の戦死する順番
『風林火山』と『甲陽軍鑑』
甘利虎泰と横田高松が戦死→板垣信方が戦死。
史実及び2007年のNHK大河ドラマ『風林火山』
甘利虎泰と板垣信方が戦死...続きを読むPosted by ブクログ -
とにかく切ない。家族の老いと死について、考えずにはいられなくなる。
老いていく母親を見つめる作者もすでにこの世の人ではないんだと思うと、不思議な感慨があります。Posted by ブクログ -
半世紀前の作品にも関わらず、淡々とした語り口に引き込まれあっという間に読めてしまう。これぞ名作と言った感じ。
自然に関する描写が多く、甲信地方には一時住んでいたけれどもあの高低差の激しい山間でよくぞ戦をしていたなぁと感心しました。Posted by ブクログ -
枯葉ほどの軽さの肉体、毀れた頭。歩んできた長い人生を端から少しずつ消しゴムで消して行く母--老耄の母の姿を愛惜をこめて静謐な語り口で綴り、昭和の文豪の家庭人としての一面をも映し出す珠玉の三部作。モントリオール世界映画祭審査員特別グランプリ受賞ほか、世界を感動に包んだ傑作映画の原作。Posted by ブクログ