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Posted by ブクログ
この小説は大きな事件を追うというより、人が人の中でどう揺れ、どう傷つき、どう自分を保とうとするのかを描いているのだということだった。
洪作は、飛び込み台から落ちざるを得なかったり、カバンをなくしたり、成績が下がったり、女の子を意識して赤面したりする。ひとつひとつは、子どもの頃なら誰にでもありそうな出来事である。
けれど、その時の本人にとっては大事件である。
周囲の人は一時は心配してくれる。しかし時間が経てば、少しずつ他人事になっていく。本人だけがまだその出来事の中に取り残されている。そういう人間の距離感が、とても自然に描かれている。
叱られることを恐れる。 人の目を気にする。 友人と比べる。 異性に緊張する。 誤解に傷つく。 誰かに認められると、自分まで認められたように嬉しくなる。
これは、大人になってもあまり変わらない。
ただ、年齢を重ねると、少しだけ他人の事情を想像できるようになるのかもしれない。
この読書で、知らない世界に行き、忘れていた自分の過去に戻ることができた。
Posted by ブクログ
「しろばんば」の続編。
子どもの頃に読んだときは、続編があるとは知らなんだ!
中学生になった洪作の生活を描いています。
「しろばんば」と同じく、大事件が起こったり手に汗握らせたりすることなく、淡々と日常を描いているのに、次が読みたくてたまらなくさせる! 名作だー!
キラキラと眩しい先輩たち、仲はいいけど脱皮しきれない子どもっぽさが鼻につく同級生、美しいけれど性格の悪い親戚の女の子…
そんなものたちに翻弄されながら、少しずつ成長していく洪作。
あぁ、おぬい婆さんにもこの成長を見せてあげたい!
「子どもを産むなら女の子!」と思ってたけど、この洪作の青くさい、成長っぷりを見てると「男の子もいいかもなー」なーんて思ってしまった。
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