井上靖のレビュー一覧
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時代背景など、難しい点もいくつもあったが、心がジーンとする小説だった。
家族をこんな風に見つめ続けられたら、見つめられ続けたら、なんというか幸せだと思う。
映画は見なかったけど、小説だけで十分楽しめた。Posted by ブクログ -
老いにひとつの形容詞しかつけられないような人にはなりたくないと思った。家族がいまよりも家族だったころ、良い意味でも悪い意味でも縛り縛られてたころの、ひとりの尊敬する文豪の、実話。Posted by ブクログ
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架空の人物とも言われる武田家の軍師、山本勘助が主人公の話。比較的短い物語ですが、武田晴信の側室・由布姫の悲哀も絡めつつ、戦国の空気感を十分に伝えてくれています。Posted by ブクログ
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後白河院を、後白河院を知る4人の人物が語るという手法で書かれた小説。私のスタンスで、歴史(時代)小説からは入らない、というのがあるので、これも何冊か事前に本読んでから手にとったのですが、さすがは井上靖…という言葉しか出てこない良作だと思ってます。個人的にこの本の崇徳さまの描写がたまらない(笑)Posted by ブクログ
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少しずつ衰えていく93歳の母の世話をしています。今までは 同じ事を聞く母にいらだっていましたが、この本を読んで 優しく接することができるようになった自分を感じています。老いて死んでいくって こういう過程を経るのが 幸せかも・・・と思うようになりました。Posted by ブクログ
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2012年、初読みですw 今春、映画が公開されるので、原作をと思って読んでみました。本題の三部作は澄明な私小説ですが、ほかに収録されていた短編「墓地とえび芋」が、なかなかよかったです。今までに読んだことあったかな・・・?「氷壁」は読んだかも。今年は、現代小説でないものも、読めるといいなぁ。Posted by ブクログ
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ユーラシアを横断するバックパックの旅で、別のパッカーからもらった一冊。ユーラシアを横断するすべての旅人に読んでほしい。「必ず旅人に引き継いでください」と別のパッカーにあげたけど、20年以上たった今でも世界のどこかで旅人の手にあったらうれしい。Posted by ブクログ