井上靖のレビュー一覧
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下巻に入り、急に変わってい洪作。魅力的な上級生達。映画『いまを生きる』のような青春。貧しく何も知らない少年だった井上靖の自伝的小説。
清々しい若き感受性。ラストの伸びやかなかんじがとても好き。彼らがどのように成長していくかをしりたいけど、この瞬間が美しい。ラスト5ページのための800ページだな。Posted by ブクログ -
”七光り将軍”と名高い京極高次が、何だかイケメン風に描かれている。
映画も観てみたいが宝塚スター主演とだけあって歌劇調が抜け切れてないとの酷評。
井上靖の原作だけで終わらせておくのが正解かと思い、手を出せずにいる。Posted by ブクログ -
世の中で一番権力を持っているのは、権力者の愛妃、か。自分の腕の中の権力者が、無力に見える楊貴妃。
そういう女の権力は、日本だと北条政子とか淀の方、が思い浮かびますね。井上靖は女性を主人公にした歴史小説としえて「淀どの日記」というものも書いているそうで、読んでみたいと思います。Posted by ブクログ -
10代で挫折した小説に手をつけられてうれしい。学生同士の会話が、なんだか古くないかんじ、今ここで聞いているような。言葉遣いや思想はもちろん当時のスタイルなんだけれど、とてもいきいきと感じられるのです。Posted by ブクログ