井上靖のレビュー一覧

  • 夏草冬濤(下)

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    う~~~~~~~~上巻までは好ましく読んだのだけれども・・・
    この年齢のガキンチョたちの、世の中を知らない癖にませただけの口をきくそういう年頃の男子が、私は嫌いだ、鼻につく。
    三部作読む予定だったけれどしばし休憩

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    2012年04月30日
  • 額田女王

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    大化の改新後の中大兄皇子、大海人皇子、中臣鎌足そして額田女王がメインキャスト。大海人皇子、額田女王なんて全然知らなかった。藤原氏は中臣鎌足から始まるとのことで、私の上司は鎌足の末裔なんだと再認識。
    朝鮮が百済、高句麗、新羅の時代で、中国は唐になる。その時代に百済に派兵するなんて。。。習ったけ???このあたりが一番面白かった。

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    2012年02月01日
  • 氷壁

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    山描写より心理描写。時代のせいなのか、イマイチ理解出来ない心情多し。でもすごく近い感覚もチラホラ散見。

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    2012年01月23日
  • 蒼き狼

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    自分の死に場所を見つけに戦いに行く。面白いけど、こんな生き方していいの?引き込まれて、読み終わったらぐったり疲れちゃう!!

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    2012年01月14日
  • 楼蘭

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    ネタバレ

    歴史物に興味がなかったのですが、そしてなんとなく、井上靖に縁がなくこれまできましたが、趣味の登山繋がりで「氷壁」を読んだのがきっかけで、手に取りました。
    表題作の「楼蘭」だけ読み終えました。興味深い歴史です。淡々と事実(おそらく)を述べているだけのようで、翻弄される歴史が胸に迫ります。しかし、歴史物を読み慣れていないので、やや疲れて、巻末近くの普通の小説に飛んで読んでいるところです・・・。

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    2011年12月31日
  • 猟銃・闘牛

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    ネタバレ

    闘牛」は、井上靖の第二作目の作品である。処女作は『猟銃』で、芥川賞の候補には、この二作とも選はれていた。が、第二十二回の芥川賞は『聞牛」に決定している。

    新聞社内部の実話をもとに

     『聞牛』は、新聞社内部を描いたモデル小説だと言われている。モデルとなったのは、新大阪新聞が行った闘牛大会である。作品では伏せ字にしたり名社を変えてはいるが、阪神球場というのは、西ノ宮球場。B新聞というのは、井上賭がいた毎日新聞社であり、大阪新夕刊というのが、新大阪新聞のことである。生人公津上は、新大阪新聞の小谷正一氏のことであるが、そこまで現実と重複(だぶ)らせては、ノンフイクション物になってしまう。この小説は

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    2011年11月12日
  • 氷壁

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    仲間を信じる心を最後まで持ち続けた男(魚津)の話。「友は決して山で自殺などしない。」彼の情熱が周囲の人間を動かし、結果科学的な裏付けを得る。
    しかしその裏付けに対して世間の関心が向けられることはなく、当事者らにとって不本意なままに事件は終幕を迎え、間もなく魚津は単独行にて命を落とすこととなる。ネオンに犯され赤く爛れてしまった空の下に生きる人間は、失意による自殺山行との見方を示す。
    それでも魚津の人間性は、残された人に受け継がれ、その不名誉な濡れ衣を涙ながらに晴らすのだった。

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    2011年10月24日
  • 風濤

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    ネタバレ

     フビライが生きていた当時の高麗の内部を書いた本。ここから読み取ったのは、朝鮮半島にある国が、いかに中国に恐れを抱くのか、これに尽きると思う。中国が兄で、朝鮮は弟(親と子だったか?)、という構図。支配されればこのようなもの、と割り切ってしまうのは簡単だ。しかし、韓国、北朝鮮の人間からすれば、そうはいかない。彼らからすると、中国は潜在的に敵国なのではないか。
     歴史を読むのが面倒だったから評価は低いが、内容から言えば、4つ星位だと思う。

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    2011年10月08日
  • おろしや国酔夢譚

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    今年の夏は奥穂から涸沢を通り、徳沢園ロッジに初めて泊まった。
     そういえばここは氷壁の宿。しかし井上靖の氷壁はつまらなかったなぁと思い出す。たまたま週間江戸に大黒屋光太夫のことがとても面白く書いてあったので読み出したもの。

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    2011年09月24日
  • 後白河院

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    後白河院をそばで見ていた貴族・女房の回想録で
    後白河院の人物像を描く。

    その技法がより一層、肉感を感じさせる。

    いいね。

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    2011年08月27日
  • 補陀落渡海記 井上靖短篇名作集

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    補陀落寺に代々伝わる、渡海上人の慣わし。それは、生きながら海に出て往生を願うというものだった。表題作ほか9編。

    決して悪い短編集ではなかったし、井上靖らしい淡々とした清らかさがよく出ていたと思う。しかし、読み終わって日数が経った今になってその内容を思い返そうとすると、どうにも印象が薄いのである。
    というわけで、感想を書こうと思っても言葉が出てこない・・・やはり感想を書くのは読んだ直後に限る、と反省したい。

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    2011年07月23日
  • 星と祭 下

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    琵琶湖で娘のみはるを失った架山。しかし、遺体は7年経った今も、まだあがらないままである――。

    『名短編、ここにあり』に井上靖の「考える人」が収録されていて、それがとてもよかったので、今回長編も手に取ってみた。

    本書では、娘を亡くした父親が主人公である。
    娘の死という題材を扱っていながら、井上靖の筆は哀しみに寄りかからず、かといって虚勢も張らない。
    私は、死は乗り越えるものでもなければ、受け入れるものでもないと思う。変な言い方だが、死というものは、馴染んでいくものではないかと思うときがある。

    架山はみはるのことを考えるうちに、次第に彼女がまるで自分の愛人であったかのような気持ちになっていく

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    2011年07月08日
  • 夏草冬濤(上)

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    ネタバレ

    「しろばんば」の続編。
    中学生になった浩作が描かれている。
    田舎では優等生で、勉強がよく出来た彼が
    都会で揉まれつつ様々な経験をしていく思春期小説。
    大正時代の地方都市の、遠く薄く、それでいて生々しい世界が描かれている。
    おぬい婆さんと過ごした日々が全てだった幼少期に比べ、浩作が大人になり世界が広がった反面
    色あせていく思い出のもの悲しさ。
    旧制中学の雰囲気や友人とのかけひきなど、経験してもいないのに懐かしい気持ちにさせられる。

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    2011年04月18日
  • 幼き日のこと・青春放浪

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    井上靖が幼少時代を振り返ったエッセイ。
    小説「しろばんば」「あすなろ物語」の登場人物たちが実際に数多く登場してきて、なんだか舞台裏を覗いたようで新鮮です。そしてエッセイといえども世界観は「しろばんば」のそれで、久しぶりに伊豆の田舎町の夕暮れと“おぬい婆さん”が思い出されました。

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    2011年02月13日
  • 楼蘭

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    主に中国・西域・印度を舞台にした短編歴史小説集。
    前半の西域の話がやはり読んでいてロマンを感じられて一番楽しい。
    しかし、やはりこの方はその人の書く文章そのものというよりも扱っている題材が面白いのだと思う。

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    2010年10月25日
  • 風林火山(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ラストが凄い。

    この場面を書くために、物語を引っ張ってきたという感じ。

    無駄が無くてスッキリしてる。
    大河ドラマは、無理やり宿命だの愛憎だのドロドロを盛り込んでるけど、原作はそうでもないですね。

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    2015年06月17日
  • 楼蘭

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    西域、中国、インド、匈奴、日本,中には明らかなフィクションものもある
    12の短編からなる本

    西域の話を読むたびに
    思わず思いを馳せ
    不便だけれどいつか行ってみたいと思う。



    そう言えば教科書に載っていた
    中島敦の“山月記”によく似た話もあった。

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    2010年07月20日
  • 猟銃・闘牛

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    「闘牛」の題材になった定期興業は口蹄疫で約60年ぶりに中止に。代わりに読みました。それぞれの話で、みな孤独そうなのが良い。

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    2010年07月02日
  • 楼蘭

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    世界史の教科書に出てきたヘディン、探し求めた楼蘭とはどんな国だったんだろうと思っていたけどこの本を読んで知ることができました。
    2000年ほどの時間を経て発見される、ロマンですねぇ。

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    2010年03月16日
  • 額田女王

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    私が手にとった飛鳥時代もの歴史小説第一号。
    伝説の宮廷歌人:額田王の生涯を描いた、壮大な物語です。

    私は、額田王の出生地と言われている土地で幼少期を過ごしました。
    ちなみに今の実家は天智帝御陵の目と鼻の先。

    当時はあまり意識していませんでしたが、飛鳥やそれ以前の遺跡に囲まれ、親しみ、そんな丘や山で遊びました。
    年に一度の祭りでも、額田王や大海人皇子等のコスプレ…ならぬ時代行列が町を闊歩します。

    そんな土地柄だったせいか、長じてから歴史、ことに飛鳥時代に深く興味をいだき始め、この本も、大好きな井上靖氏の著作と言う事もあり自然と手に取りました。

    ………が。
    どうもしっくりこない。
    それが正

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    2011年09月28日