井上靖のレビュー一覧

  • 姨捨

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    『姨捨』『胡桃林』『グウドル氏の手套』『湖の中の川』『大洗の月』『孤猿』『蘆』『川の話』『湖上の兎』『俘囚』『花粉』『四つの面』の短編12編を収録。

    「棄老伝説を持つ姨捨山のイメージを作品の中心に据えて、著者の一族のなかに世襲の血として流れる<出家遁世の志>とでもいうべき現実離脱の心を探った表題作。
    ほかに、男まさりで狷介なひとりの女性の孤独な生涯を鮮やかに浮かび上がらせた『湖上の兎』、
    川に寄せる著者の愛着がにじみ出た『川の話』、
    あるいは自伝的要素の強い『グウドル氏の手套』『蘆』など、多彩な短編全12編。」(作品紹介より)

    『姨捨』は遁世の志や厭世観という言葉がぴったり。筆者やその母、

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    2009年10月07日
  • おろしや国酔夢譚

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    江戸時代に漂流してロシアを巡って日本に帰国、のちに幽閉されてしまった大黒屋光太夫の話。テーマも興味深いし、作家も井上靖氏だが・・内容が小説を書きたかったのか、記録的意味合いを込めた形にしたかったのか中途半端でイマイチ楽しめなかった。なんか残念。

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    2009年10月07日
  • 孔子

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    主人公は孔子の架空の愛弟子が、孔子の死から33年後、若い孔子の研究者に向かって語るスタイルの物語。
    孔子は中国の春秋;期の国人です。孔子は中国の著名な人物です。中国に対して重要な影響があります。孔子の精神品格は「三人行,必有我;焉」という意味が私は聖人ではない、人は金持ちで貧乏ではなく、知識を持っていれば、誰でも聖人になると思っています。

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    2010年01月19日
  • 楼蘭

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    今はあまり読まれないようですが、井上靖の歴史小説はいまなおその輝きを失っていないように思います。
    個人的な好みで、まずは『楼蘭』いかがでしょう。

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    2009年10月04日
  • 天平の甍

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    時代小説というと、戦国時代や江戸時代のものが多いので、その時代のものには馴染みがあるけれど、この小説の場合、天平時代の出来事を描いているところが新鮮でいい。
    阿部仲麻呂や吉備真備のような、教科書以外では見たことのない人々が、物語の中の登場人物としてしゃべっているところも、なんだか奇妙で面白い。

    この話しは鑑真が主人公なのかと思っていたら、鑑真についてはあまり詳しく書かれていずに、どういう人だったのかということもよくわからないぐらい、あっさりとした扱われ方だった。
    本当の主人公は、それよりも、無名ではありながら人生の大部分をかけて、何十年もひたすらに写経した経典をなんとかして日本に持ち帰るとい

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    2020年07月15日
  • 淀どの日記

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    映画「茶々」の原作。映画を先に見てこれを買いました。

    こっちの茶々は映画とは違い、自分にプライドを持ち、嫉妬深く、しかし往生際の悪い感じがします。
    悲劇的な最後をあえて細かく描写せず、読者の想像に任せて描いているあたり、井上靖という人の文才を改めて感じました。

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    2009年10月04日
  • 楊貴妃伝

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    唐、玄宗の時代。
    楊貴妃の時代。
    安史の乱のはじまりまでの時代。
    これらの時代が好きな人、よく知っている人は楽しめる。

    客観的な文章で、教科書的にも読めるし、物語としても読める。

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    2009年10月04日
  • 猟銃・闘牛

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    金持ちの孤独ってのが多いですね。何か思いいれでもあるんだろうか。それはともかく、どうしてこうも書簡形式の小説ってのは心ときめくんでしょう(猟銃)

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    2009年10月04日
  • 楼蘭

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    高校時分に現代文の恩師からこの本を譲り受けました。これを読んで楼蘭を訪れたくなった人は多いことでしょう。かく言う私もその一人です。現時点では簡単に足を踏み入れられる地ではないのが残念ですが、いつかこの目で楼蘭の姿を見ることができたらなあと願ってやみません。

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    2011年08月16日
  • 夏草冬濤(上)

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    読書感想文の課題で読みました。すらすら読めたけれど難しい漢字と古語?で理解し辛いことが多かった。長々と延々と日常が続くだけで上巻で感想は書きにくいと思います:)

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    2009年10月04日
  • 幼き日のこと・青春放浪

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    しろばんばのネタばらし的な本.しろばんばを読んだあとに読むと,あーこういう背景があったのか,と納得できる.しろばんばと読み比べすると楽しい.

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    2009年10月04日
  • 北の海(下)

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    しろばんばで小学生だった洪作が,ここでは高校生になっている.小学生のころは優秀だった洪作がいつのまにか落第間際になっているコントラストがびっくり.でも基本的に自由に人生を歩いていくというその方針は一徹しているように見え,それが作家井上靖を生んだのかと思うと興味深い.

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    2009年10月04日
  • 北の海(上)

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    しろばんばで小学生だった洪作が,ここでは高校生になっている.小学生のころは優秀だった洪作がいつのまにか落第間際になっているコントラストがびっくり.でも基本的に自由に人生を歩いていくというその方針は一徹しているように見え,それが作家井上靖を生んだのかと思うと興味深い.

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    2009年10月04日
  • 利休の死 戦国時代小説集

    購入済み

    利休の死

    まだ読んでません。

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    2021年03月06日