【感想・ネタバレ】孔子のレビュー

あらすじ

二千五百年前、春秋末期の乱世に生きた孔子の人間像を描く歴史小説。『論語』に収められた孔子の詞はどのような背景を持って生れてきたのか。十四年にも亘る亡命・遊説の旅は、何を目的としていたのか。孔子と弟子たちが戦乱の中原を放浪する姿を、架空の弟子・えん薑が語る形で、独自の解釈を与えてゆく。現代にも通ずる「乱世を生きる知恵」を提示した最後の長編。野間文芸賞受賞作。

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Posted by ブクログ

 井上靖の最晩年の長編小説である。この名作には既に多くの評価がなされているから私の愚考を重ねても無意味である。
 架空の孔子の弟子の語りが中心となるこの作品は紛れもなく作者自身の孔子に対する思いを述べたものである。孔子という人物の事績が弟子の記録によって言語化されていることを考えるならば、この作品は紛れもなく昭和の論語といえるだろう。
 一人の作家がたどりついた一つの境地を窺い知るためにもこの作品の価値はある。

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2018年07月29日

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10代の頃大好きだった作家だが、この作品は未読だった。晩年に書かれた最後の長編だそうだ。とにかく紡ぎ出される言葉の美しさ。そこに書かれる孔子への限りない憧憬。儒教に対して断片的な知識しかない私にとっては、堅苦しく、封建社会の人々を縛る規範となった哲学、という印象が強かった。孔子の言葉の数々をこれほどあたたかく人間的に解釈し、美しい理想を求める真摯な人間として描いたこの小説を読んで、もうちょっと儒教のことをよく知ってみたい、という気持ちがある。

考えて見ると、イエス・キリストとキリスト教の関係と似たようなもので、本人はもっと柔軟に、しなやかな教えを説いていたのに、後々の人々によってその教えは変わっていったのかもしれない、などと思ったりもしたのだった。

何度か読み返したい美しい作品。その文体だけでも陶然となる美しさだ。

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2013年07月23日

Posted by ブクログ

内容は冗長なのに、エンキョウが見た風景が脳に焼き付いている。物語はゆっくりと行きつ戻りつしながら進む。こういう時間の流れ方はとても贅沢だ。それが本の中であっても、あるいは本の中だからこそ、余計に贅沢に感じるのか。

井上靖の小説はいつもこうだ。
読書がすばらしいのは、こういう体験ができるからだと改めて思った。

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2012年06月16日

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孔子廟は孔子を祀っているんですね。あまり孔子に興味を持っていませんでしたが、お爺さんに勧められて読んでみたら、今も使われている含蓄のある言葉をたくさん遺していることに驚きました。この本に感激して論語も読みました。

論語は人生の座右の書です。

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2011年06月20日

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「論語」は孔子の死後300年後に出来上がった、と言う。架空の愛弟子蔫薑(えんきょう)が物語る本書のように多くの弟子たちが教えを聞き伝えた事で可能となった書物なのだ。ちなみに約2500年前の中国春秋時代末期に生きた孔子と弟子・思想家が、14年間に及ぶ遊説で人々に教え伝えた思想知恵などを綴った書物である。気になった孔子の詩「60にして耳順う、70にして心の欲する所に従って、矩を踰えず」60歳になったら人の言葉が素直に耳に入ってくるようになり、70歳になると自分の心の欲するように振る舞っても、道を踏み外すようなことは無くなった。即ち、聞くことに素直になると知恵と考えが人生経験から自信に変わる、と言うことか。孔子が多くを語った字は「天命」「信」「仁」であり、その行動は不幸な人を助けようとする人への愛情、正しいことへの情熱だったとある。

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2025年05月03日

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自分の考えを架空の人物の講演という形でに語らせて偉人伝を書く、という珍しい設定でした。内容は日本史に名を残す大小説家だけあって蘊蓄が深かったです。

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2024年05月25日

Posted by ブクログ

まだ論語が出来る前に、ただひとりのこうしの弟子の生き残りとして、こうしとの思い出、言葉などを語るといった、ちょっといままでにはなかったかもしれない作品。
そして井上靖、最後の小説。80代に書いたという。
読んでいてダライラマの説法とはこんな感じなのかなと想像。ひとつの事柄について師が語り、周りが質問していく。天命とは、仁とは。

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2015年07月15日

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井上靖の人間愛に溢れた筆致で描かれた孔子像は、人としてなにが正しいのかを考えさせられる。論語にも興味を持った。

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2014年01月08日

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正直言って、話が次から次へと進む小説ではない。「では最後に・・・」などと言いながら、その後にもズルズルと話が変わって続いていくこともしばしば。その点で快適な読み心地とは言えないのかも知れない。しかし、小説全体を通して流れているゆったりとした雰囲気は心地よく、またどこか背筋を伸ばさずにはいられないような気持ちにさせられる所がある、井上靖最後の長編小説である。

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2012年10月08日

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 孔子の死後、弟子の一人が師匠と同門の高弟たちについて語る。
 人生をかけて学ぶに足る師を見出した弟子たちの姿と、彼らを愛し、導いた師の人間としての大きさが、じわじわと膨らんでくる。
 類似した内容が繰り返される描き方には読みにくさも感じるが、孔子が生涯をかけて、いかに繰り返し同じことを説いたかを考えると、自然に思える。その手法は、弟子が見聞きした師・釈尊の行跡や教えを語り合い、編纂された仏教経典の記述を思わせる。
 孔門の「師弟」の人間的豊かさに感動し、驚かされもしたが、現代では失われつつあり、共感されにくいものでもあると思う。

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2012年01月18日

Posted by ブクログ

井上さんの作品は、まだ数冊しか読んでいないのですが、これはすごいと思いました。
架空の弟子の口から語られる孔子と孔子を取り囲む弟子たち、揺れ動く国と歴史。
たとえば同じ設定、同じ筋書きで別の人が書いていたら、この作品はなかった。
井上靖という人間の精神の深み、その澄み具合がこの作品を書かせたのだと思います。
物語の展開だけで泣かせるような、安っぽい感動はありません。でも読み終えたあと、激しく泣いてさっぱりしたような、このままでいいのかと訳もなく焦ってしまうような、熱いにかたまりが残ります。

――――――なんて、えらそうに書いてますけど! 私だってちゃんと読み込めてるとは言えないんですけど!
でもすごいなあ。この人でないと書けなかっただろう小説。そんなものを書けた人がいるんだなあ。
個性とか、そんなものを飛び越えて、そのさらに奥にまで到達している気がする。

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2009年10月04日

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人間がこの世に生きていくうえには、「天命」という、すこぶる正体のわからぬ、
合理的とも不条理ともいえる掟のようなものがあって、どうやら人間というのは
そこから自由になることはできないようです。
自分が思う「正しいこと」をしていようと、しまいと、無関係。

そのうえで人間がどのように生きるべきか。

大きい天の摂理の中に自分を投げ込み、成敗は天に任せ、その上で己が正しいと信じた道を
歩まねばなりません。




ボクが高校生の頃ベストセラーになっていた本。
30代半ばにして読む。

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2010年05月21日

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孔子のふるさと・山東省の曲阜へ行く前に。
論語の教えがちりばめられていて分かりやすい。
孔子一門が雷をじっと座って見ているという場面がすごく印象的。

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2009年10月07日

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先日、行きつけの料理屋のママさんが、「先生にぴったりの言葉を見つけんです。聞いてくださいますか?」と美しいカバーに包まれた小ぶりのノートを大事そうに取り出してこられました。テレビや本で心に響く言葉を見つけた折々に書き記しておかれるのだそうです。「孔子の人柄は、温和であって、しかも厳格であり、威厳を備えながらも、威圧感がなく、礼儀正しく、しかも窮屈を感じさせなかった」「ほう、すごいですね」
「そうでしょう。この言葉を聞いたときに、杉先生そのものだって思ったんです」私自身としては、儒教の創始者であり世界四聖として名高い孔子になぞらえていただくなど、全くとんでもない限りです。いずれにしても、このような人間像を最終的な私の目標として心の片隅に定めておきたいと思います。そういえば、と家に帰って井上靖の「孔子」を開いてみました。特別装丁の立派な本です。裏表紙の書き込みを見ますと、1991年6月、かつて、ある大学の学長を務めておられたH先生の
脳梗塞後の精神的リハビリに毎週通っていた、その帰りに買い入れたと覚書がありました。

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2009年10月04日

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孔子の伝記ではなく、架空の人物が孔子との生活を振り返りながら、天命とか仁とかのテーマに対して考察をしていくという内容。
私は、儒教というのは徳だとか天命だとかによって、規則なり秩序なりがガチガチに決められているような印象を持っている。しかしこの本では、天はどう決めるか分からないが自分たちは一生懸命がんばる、仁は死んでも通す信念という意味もあるが相手を思うことというのもある、など実生活のシンプルな考え方を提示していた。これは老荘にも連なるのかな。

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2021年09月05日

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孔子と末弟子が、研究会の人たちと語る、孔子の名言集。
「仁」「天命」など、孔子がどのように考えていたのかを皆で推測している。現代でも変わることのないテーマ。人の生き様の根底、つまりはポリシーとしてそれぞれの心に刻んでおきたい

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2019年11月26日

Posted by ブクログ

二千五百年前、春秋末期の乱世に生きた孔子の人間像を描く歴史小説。
『論語』に収められた孔子の詞はどのような背景を持って生まれてきたのか。十四年にも亘る亡命・遊説の旅は、何を目的にしていたのか。
孔子と弟子たちが戦乱の中原を放浪する姿を、架空の弟子・蔫薑が語る形で、独自の解釈を与えてゆく。

孔子サマといえば論語、春秋時代の代表的な思想家ですが、実はあまり好きでなないのです。
たしかに理想は大事だけど、理想だけをふりかざしていては、戦乱の世の中を渡っていけないという思いが強くあり、その理想を他の人に押し付けるかのように思ってしまう・・・・・
「晏子」の晏嬰が斉君を補佐していたころ、孔子が訪れたとのことですが、晏嬰は孔子が説く理想を君主が実践できないことを理解していたので、孔子は斉での仕官をあきらめました。
本書は孔子の架空の弟子である・蔫薑が語る形で物語が進められており、孔子サマの生々しい部分は避けて通れますが、それだけにあっさりとしすぎているというか。

孔子サマについて本格的に知りたくなったら「論語」でも読みます。

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2019年03月29日

Posted by ブクログ

 曾根博義氏の解説を読むと、本書は『論語』の成立過程を結果から推測し、名句の紹介と解説を中心とした教訓書的な小説であると述べられている。『論語』について知りたければ本屋に良書がたくさんある。こちらを手にする意味は薄い。

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2016年05月11日

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自分の中で孔明と孔子が淡く混じっていたことに気が付いた本。論語を読もうと思いつつも、なんだかとっつきにくいから、そんな理由で読んでみた。小説として読み易く少し余韻が残る。

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2016年01月30日

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孔子の死から30年後に、魯都の「孔子研究会」の人びとが、門弟の一人だった蔫薑という人物のもとを訪れ、孔子やその高弟の子路、子肯、顔回らの人となりを尋ねる話です。

著者の歴史小説に対しては、大岡昇平が「借景小説」だという批判をおこなっており、本作に対しても呉智英が同様の観点からの批判をおこなっています。それらの批判は要するに、著者の歴史小説に登場する人物は近代的な人間像だというものなのですが、確かにそうした印象はあります。

たとえば、本書の最後に蔫薑が故郷の蔡の国を訪れたときのことを語っているのですが、国の興亡という大きな運命に翻弄される人間の尊重を謳い上げるところなどは、近代的な人間賛歌としか言いようがなく、孔子の実像からかけ離れているという批判者たちの意見に賛同したくなります。

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2015年02月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

孔子のありがたいお言葉の意味を知るための本。伝記ではない。弟子達の孔子研究の様子を描いた不思議な本。


 孔子の伝記小説で、孔子の苦しむ姿が描かれているのかと思って読み始めたが、全然違った。
 孔子の『論語』は孔子の死後すぐにできたわけではなく、死後300年後くらいに孔子門下生によってまとめられた。それってすごいことだよな。
 その様子を描くっていうのは、読み終わってすごいことだと思いました。(小並感)

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p70 仁
 人が二人出会ったら、その二人がどんな間柄だろうと関係なく、お互いが守らなければいけない規約のようなものが発生する。それが仁である。思いやりのようなもの。だから、人偏に二という漢字なのである。

p116 近者説、遠者来
 ちかきものがよろこび、とおきものがきたる。
 孔子が述べた政治の理想形。近くにいるものが喜びなつくような政治をすれば、その噂を聞きつけて、自然と人々は集まってくる。大きいことを考えるよりも、地道にコツコツと始めることで、人望というのは集まるという格言だ。

p167 逝くものは斯くの如きか、昼夜を舎かず
 孔子が豊富な水を湛えた大河を眺めて言った言葉。川の流れと人生を対照した、大局観を意味する格言。
 一人一人の一生は何の意味があるのか、ちっぽけな人間の命が何になるのか、人はそれに迷い、戸惑う。
 しかし、水の流れのように、どんな支流もやがて大きな流れに合流し、大海にたどり着く。人間の営みも結局一つの人類の歴史に収斂されていくのだから、何も迷うことなく、流れのままに生きていくことが大事なのであるということか。
 澱まない人生を生きたいものだ。

p202 天命論
 天命とは何か。天から命じられた使命なのか。そうではない。天は別に一人一人に命を下さない。
 自分の信じることを成せばいい。自分の正義を仕事にすれば、天は見ていてくれる。そして、結果として天命を下してくれる。
 天命を信じて人事を成す。ではなく、人事を尽くして天命を待つ。という考え方。

p221 天命を知る
 孔子の言った自分自身の「天命を知る」は、複雑。
 50歳くらいで、世の乱れを正すために、国王に政治教育をすべきだと、一念発起したのが天からの使命を受けたのだと解釈するのという考え。
 また、結局その孔子の野望は失敗ばかりであって、どんな正義を持って活動していても、天は直接助けてくれるもんではないと悟ったという考え。
 50くらいにならないと、本当の正義は見えてこず、天の使命を理解することができない。その使命を実行に移すにあたっても、天は何もしてくれない。それでも人はその正義を最後まで信じなくてはならない。これらすべてをひっくるめて、天命を知るということなのかな。

p273 顔回の死
 顔回の死に際して、孔子は「天は予を喪ぼせり」と言った。自分の後継者を失った悲しみというよりも、これから世の乱れを正していく存在になる大事な人材を失った世界への憐みの感情だったのかもしれない。
 顔回は孔子の弟子であり、その思想を受け継いだ孔子の分身でもある。それで我を滅ぼすという言葉になったのだろう。
 

p457 天は予を喪ぼせり
 そういえばイエスも死に際して神への不信を叫んだ。「神よ、なぜ我を見捨てたもうた」
 孔子もイエスも同じく、天に見放されている。この、神への不信というのは、人類の教師になる人の共通のキーワードになるんだろう。

p312 子不語、怪力乱神
 孔子は、怪(怨霊や迷信など)に心奪われず、力(暴力)に頼らず、乱(背徳や不倫)を退け、神(精霊や死霊)を軽んじず、これらのことを無暗に語ることはなかった。
 人としての道徳を説く格言。

p342 仁と信
 仁は思いやり。人間が二人以上集まった時の規約
 信は誠実さ。人が口にすることは、真実でなければならない。嘘偽りのない言葉を重ねることで、信用は生まれる。だから、人偏に言という漢字なのである。

p347 仁
 「ただ仁者のみ能く人を好み、能く人を悪む」
 仁が備わっていないと、良い人と悪い人の区別ができない。だから、人の好き嫌いには仁が必要なのである。正しい好き嫌いができているか、それが仁の尺度である。
 これ、いい言葉だな。世の中には、人の好き嫌いが激しい人がいる。しかし、それが仁に通じていない人もたくさんいる。好き嫌いが多い人ほど、仁を弁えていないとな。

p352 大小の仁
 人の種類によって、なすべき仁は異なる。
 一般の庶民は、他人を思いやる気持ちの小さな仁さえ備わっていれば良い。それだけでいい。
 王侯貴族のような政治家は、大衆を導くものとして大きな仁を備えなければならない。
「子曰く、志士、仁人は、生を求めて、以て仁を害することなし。身を殺して、以て仁を成すことなり。」
 人々を導くものは、自分の命をなげうってでも仁を貫かなくてはいけない。大きい仁とはそういうものである。

p397 子曰くの天命
 孔子の言いたかった天命とは何か。天命とは超然とした正義である。
 どんな乱世でも、人は正しく生きなければならない。それが天命である。しかし、正しく生きたからって、それが必ず報われるわけではない。逆に、報われるのも、正しく生きたことへの恩賞ではない。
 天は人の世に手出しはしない。いや、できない。しかし、我々矮小な人間は天命に従がって正しく生きようとしなくてはならない。
 何もしないのに、人を縛れる、そんな超然とできるからこそ、天の偉大さなのである。

_____

 孔子という中国の精神的支柱についてすこしわかった。

 孔子の偉大さは、死んで金を残さず、仕事を残さず、人を残したところに現れる。

 流れるように生きたい。澱むことなく、天命に従がい超然と生きていきたい。そう思った。

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2015年01月24日

Posted by ブクログ

今、乱世であると思う…いや乱世でない世があったろうか?
…と思いを馳せたとき、古典・経典の読み継がれる意味が、
ことさら感じられ手にした一冊だった。
まさに「論語」成立の過程を臨場感あふれる筆致で描くような小説。

いつの世も、人は悩み、惑い、糧となる指針を欲するものだろう。
終盤、本書では、こう語る…
ー人が自分の力で、世の中を動かしたとか、動かそうなどと考えるのは、とんでもないことで、大きい天命の動きの下で、それを応援させて貰ったり、それに逆らって、闘わせて貰ったりする。ただ、それだけの話であります。

それは、諦念だろうか? 違うと思う。
どんな世にあろうと、人は、希望を持つものと思う。
終盤…こんな言葉が置かれていた…
ー子は人間というものの将来を、いつも明るく、ごらんになっておられました。人間というものは、自分たちの種族を絶滅させるほど、それほど愚かではない。

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2014年03月31日

Posted by ブクログ

孔子が神様みたいにベタ褒めされている様が書かれた本。あまりにも子曰くと一言一言取り上げられてるので最初は胡散臭く感じられたが、正論だと思った。昔の中国のしょっちゅう国が変わるという感覚からすれば孔子はスゲー人なんだとも思った。

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2012年08月28日

Posted by ブクログ

主人公は孔子の架空の愛弟子が、孔子の死から33年後、若い孔子の研究者に向かって語るスタイルの物語。
孔子は中国の春秋;期の国人です。孔子は中国の著名な人物です。中国に対して重要な影響があります。孔子の精神品格は「三人行,必有我;焉」という意味が私は聖人ではない、人は金持ちで貧乏ではなく、知識を持っていれば、誰でも聖人になると思っています。

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2010年01月19日

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