実際にあった出来事の、ロシア革命より更に前の18世紀。
江戸時代の伊勢から漂流した船に乗った人々が
ロシアという異国で10年どう生きたかどう感じたかをまとめた歴史小説。
極寒の異国地に漂流し、そこから更に色んな箇所へ移動され
亡くなる人やロシアに帰依する人や、それでも日本に戻る為に最善を尽くす人がい
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当時のロシア女帝エカチェリーナ2世との対面まで行ったのに
やっとの思いで、いざ日本に着けばなんかものすごく虚しい。
虚しさというより空虚、何だったのだろうか今までの体験はって思い知らされた。
全く通じない言葉とか身振り手振りだったり、それでも色んな仕事を手伝いたいとか
自分らは漂流したとはいえ、もう立派にロシアに馴染んでいたからこそ
当時の鎖国していた日本が非常に狭く見えたんだと思う
しかし終身里にも帰れず、ずっと幽閉の身とは
なんとも嘆かわしや。