井上靖のレビュー一覧
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人生と死に向き合う作品9編。掲題は、既に海に流され死ぬ運命を認めながら、恐怖と葛藤にもがく僧の話。著者の筆力の凄さを感じる。2018.1.13Posted by ブクログ
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07年のNHK大河の原作。17年に再放送してるので見る前に読んでみる。内野さんのイメージが湧かない。新田次郎の「武田信玄」、中井貴一で大河になったので、西田敏之が演じた勘助とはかなり違う描かれ方。また、描かれる期間が短いので、個々の話が詳しい感じ。昭和30年12月に出されたとのことで、おお、私より年...続きを読むPosted by ブクログ
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(*01)
虚言やハッタリが出世の初期設定になっている点で、加瀬あつし氏の漫画『カメレオン』の風貌がまず、勘助像として結ばれた。やぶにらみのせいもあるだろう、そのためか爬虫類を想起させ、「地を這う者」というイメージも抱いた。第1章の登場の場面の暗さ、他を殺めるときの醜さ、終盤で海野の戦場からの徒歩帰...続きを読むPosted by ブクログ