出口汪のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
文学は、表現であるから、当然表現の内容というのがある。僕らは小学校で国語に教科書に触れ、言われるがままに読書感想文を書き、なんとなく文学というのに親しんだ気になっている。しかし、文学者が文章に表そうとした内容は、もっとずっと真剣で深刻で、切実なものだったのである。
文学作品は書き手の生きた時代や育ちなどを背景として初めて、その自然さや必然が理解できる。したがって、その内容を理解したいと思えば、その背景を知る必要がある。この本は明治~大正~昭和にかけて活躍した文豪が生きた時代についての解説をからめ、文学作品を理解していく内容である。
夏目漱石の「こころ」が書かれた念頭には自我と孤独についての意識 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本は僕にとってはかなりの良書です。
知らないことを知れたし、知りたいことを知ることのできた本です。しかも、分かりやすい。
論理思考は意識していたのであまり読む意味ないかなと調子に乗っていましたが、論理思考について知らないことが多く、本当に参考になりました。
この本の特徴は「論理は生活で実践できる」というのを示していることです。「論理」って聞いただけでちょっと構えてしまいますが、この本のお陰で身近になりましたし論理思考のためには何を意識すれば良いのかが分かりました。
最後に私が気になった言葉を載せておきます。
・論理とは人と人とはお互いにそう簡単には分かり合えないのだ、という他社意識を -
Posted by ブクログ
出口汪さんの、論理的に考える技術の決定版とでも言える本。グローバル化が進む今日において、他者意識を持ち論理的に考え発言することがますます求められるようになった。しかし、“論理”と聞くと私達は、どうしても敬遠してしまいがち。論理って硬派で難解だというイメージを持つ人も少なくないのでは❓だか、実は私達は、幼少の頃から論理を無意識のうちに使っていたのだ。たとえば、何か欲しいものを目の前にした子供が、母親にただをこねる際に、「×××ちゃんも持ってるんだもん」だとか、「○○○先生がオススメって言ってたもん」というように、稚拙ではあるがしっかりと論理を使っているのだ。このようなことが対話形式で、丁寧に解説