出口汪のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレロジカルシンキングってなんとなーくしか、
知らなかったので本書を取ってみました。
普段考え事や文章を書く時に使う、
演繹法や帰納法、弁証法
ロジックとはなんだろうから入り、
ある程度の手法が身に着く一冊になっているのでは、
ないでしょうか。
入門としては良いと思います。
ですが、著者の文章の書き方が、
あまり好きになれませんでした。
1~3部の構成で本書が書かれているのですが、
1部は飛ばしても良いかもしれません。
ただ書いてある内容は一理あって、
とても参考になるのが正直な感想です。
時代が流れていき成熟化と呼ばれる今日は、
ただなんとなく生きているだけではおいて行かれてしまうかもしれ -
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■論理とは「言葉の規則に従った使い方」
■論理的文章のルール
1.主語と述語で要点をつかむ
2.言葉のつながりを見る
3.文と文のつながりを見る
4.因果関係を見る
接続語の前後が「原因」と「結果」になる関係。
「だから」「なぜなら」
5.イコールの関係を見る
「つまり」「すなわち」「いわゆる」「たとえば」
6.対立の関係を見る
「しかし」
■「抽象(化)」=「共通点を取り出す」
■主張・要約の論理関係(構造の図式化)
・「イコールの関係」
A(筆者の主張)=A'(具体例、体験、引用など)
・「対立関係」
A⇔B
・「因果関係」
A(原因 -
Posted by ブクログ
私は古典文学が専門であって、近代については高校生レベルなので
知識の整理のために読んでみた。
ひとことでいって、よい。
筆者は文学史を「物語る」というスタンスでこの本を書いており
そのスタンスが私にとっては非常にありがたい。
事実だけを羅列されても覚えられないので。
実際、この本にはある程度筆者の解釈が入っているので
専門家からすると疑問の残る部分もあるだろうとは感じる。
しかし、私の近代文学史観とほとんど重なっていたので、
勉強の補助として助かった。
ただ、おおむねの文学史は分かっていないと、
筆者がどこを飛ばしてどこを重視しているかが分からないので
「受験生」以外にとっては少々危険であろ -
Posted by ブクログ
高校の入試対策を教えてくれと言われて、出口式の勉強をしていたので、ついでに読んだ一冊。高校入試(今では大学入試もそうかもしれないが)では、文学史に関する知識は必要がないので蛇足なのだが、単純に読み物として面白かった。というより、大学時代にお世話になった先生の文学史理解とそっくりで驚いた。予備校講師が文学史を説明するときの常套手段なのかもしれない。
基本路線は、オーソドックスな「近代的自我」史観による文学史の整理で、文学の歴史を作中人物や作者自身の「近代的自我」の模索と捉えて説明していく。その歴史を対になる思潮の対立で整理してくれているので、個々の作品や作家がどうこうでなく、全体の流れが分かり -
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知り合いの中学生が、国語だけ点数を取れないということで、受験国語の対策の家庭教師(?)をしてあげることになったので読んでいる。本の内容以前に、普通に大学受験の問題を解けなくて、ショックを受けた。やっぱり解かなくなると解けなくなるのだなと、しみじみ感じている。
出口式は有名だが、一度も読んだことがなかったので、かなり新鮮だった。何よりも驚いたのは、想像していたよりも、すごく「普通」に読んでいること。段落番号が振ってあったら問題を先に見ておきなさいくらいのことはあるが、基本、手前から読み進めていって、傍線部のところの前後を見て、本文と矛盾のない選択肢を選ぶ。受験テクニック的な感じはなく、「論理的 -
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人は他人とは違った育ち、経験、考え方、見方をしています。
ですから、自分では、こうと思っていることも相手にとっては違った捉えをされてしまうことがあります。
これからはさらに、海外の方との関わりが多くなってきますし、日本の中でも多様性の時代となってきています。
自分の考えを正しく、誤解なく相手に伝えることが求められます。
会話はもちろん、面接でも、論文でも、企画書でも、です。
その時に必要なのが論理力です。
では、どうしたら論理的に話す、書くことができるのか。
どうしたら論理力をつけることができるのか。
具体的な方法が書かれています。
私はこのやり方によって、 -
Posted by ブクログ
難しい語彙や表現もなくマンガも非常にわかりやすかったが、この一冊で論理思考を隅から隅までわかるという内容ではない。
マンガに著者である出口さんが出てくる(しかもかなりのキーキャラクター)のは少しこそばゆい感じがした。
ひとつおもしろかったのは、日本人は島国であるから空気を読むような人種だということ。全く逆だと思っていた。
対して欧米人は多種多様な人種が集まるから、自分を理解してもらうために論理思考が自然と身についたなんて。ノリと気分で生きている人種だと思っていた。
人を理解して自分を理解してもらうためには論理思考が必要だと強く感じた。
論理思考は愛なのだ。