早わかり文学史

早わかり文学史

825円 (税込)

4pt

3.9

超ロングセラー『出口汪 現代文講義の実況中継』の著者、出口汪先生の予備校での講義「近代日本文学史講義」を完全再現した本です。

★本書はしがきより
文学史は、評論などを理解するための重要な背景となるものなのだ。
しかも日本史とも重複するところが非常に多い。
ところが、多くの「文学史」や「文学入門書」の類は、ただ暗記事項を羅列したものが多い。これではとても覚えられるわけがない。
というのも、覚えるという行為は、必要事項をただやみくもにつめ込むことではないからである。そうやって無理に頭に押し込めたところで、すぐに忘れるし使いこなせない。
そもそも覚えるには、以下のプロセスが必要である。

(1)まず、歴史の流れを理解すること。この段階で、すでに君たちの頭の中に重要事項が無理なくインプットされている。
(2)次に各作家・作品について、何らかのイメージを持つこと。そのために、本書では様々なエピソードをふんだんに盛り込んでいる。こういったイメージとともに頭にいれることで、覚えやすいと同時に、忘れにくくなる。
(3)最後に、いったん記憶したものを定着させるために、反復することが必要になる。これには、付録の文学史の各表を利用してほしい。本書をひと通り読んだ後、たとえば189ページB表の下の部分を下敷きなどで隠し、「~主義」に対して、それに属する作家名・作品名・重要事項がスラスラ言えるようになるまで繰り返してほしい。

ひとたび受験という枠を取り払ってみると、世の中に、文学案内や文学の入門書なるものが氾濫しているが、どうしてああも面白くないものばかりであろう。文学の本当の面白さを、熱っぽく、しかも分かりやすく語ったものは滅多にないのではないか。
そういった意味で、本書は受験生はもとより、大学生や社会人の方にもぜひ読んでいただきたいのである。
「物語る」という行為を導入することで、無味乾燥な各暗記事項が実にいきいきと、分かりやすく流れるように頭の中に入ってくるはずである。あとは、反復によって、記憶を定着させるだけでいいのだ。
本書は、二日あれは読破できる。面白くて一息に読み終えてしまうだろう。入試直前であっても、十分に間に合う。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

早わかり文学史 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    この本で覚えたことは入試には結局出なかったけど(笑)
    読みものとして面白かった: )
    読みたい作品が見つかるはず。

    0
    2011年09月22日

    Posted by ブクログ

    文学に疎い私でも文学史のひと通りの流れが数時間で学べてしまった。わくわくしている。なんだかこれから文学作品を読むときの態度がすっかり変わってしまうような気がする。あたりまえに芥川も漱石も日本に生きるひとりの人間だったんだよね。彼ら彼女らの生い立ちや生きた時代、その時代を支配する思想とそれに対する反発

    0
    2025年07月05日

    Posted by ブクログ

    読み物として十分面白い。これ一冊で体系的に文学史が理解出来る。ただ、芥川とか個人として有名どころの作家には触れられていないので残念だった。

    0
    2012年06月27日

    Posted by ブクログ

    私は古典文学が専門であって、近代については高校生レベルなので
    知識の整理のために読んでみた。
    ひとことでいって、よい。
    筆者は文学史を「物語る」というスタンスでこの本を書いており
    そのスタンスが私にとっては非常にありがたい。
    事実だけを羅列されても覚えられないので。
    実際、この本にはある程度筆者の解

    0
    2010年10月15日

    Posted by ブクログ

    高校の入試対策を教えてくれと言われて、出口式の勉強をしていたので、ついでに読んだ一冊。高校入試(今では大学入試もそうかもしれないが)では、文学史に関する知識は必要がないので蛇足なのだが、単純に読み物として面白かった。というより、大学時代にお世話になった先生の文学史理解とそっくりで驚いた。予備校講師が

    0
    2025年09月05日

    Posted by ブクログ

    大学受験で使ってた文学史の本…なんとなく入れてみる。

    作品名も作者も興味のある人しか覚えなかったし、試験にも結局出なかったけど、
    息抜きにこれを読むのが好きで、寝る前に少しずつ読んでた笑

    出口先生は偉大だ。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日本の文学史を俯瞰できる本。
    大江健三郎のエッセイを読んで、ロマン主義について知りたくなって大学受験時のテキストを引っ張り出した。
    文学の流れが分かり、それぞれの主義、派閥の代表作と、そのあらすじが分かる。
    1冊あって損はない。
    この本を通読することで、読みたい本がたくさんできた。

    0
    2014年10月20日

早わかり文学史 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

出口汪 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す