小田島雄志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
内容は読む前から知っていたもの。
あまり好きではないので避けていたけれど、子供のためのシェイクスピア
カンパニーの公演に行くので買ってみた。
感想は、思っていた以上でも以下でもない。
が、思っていたよりもかなりサッパリした内容だし、かなり短い。
理由は巻末の野崎先生の解説で分かりました。
なんとなくシェイクスピアっぽくない惜しいところがちらほら。
短いからか、マクベスはじめ登場人物がちょっとペラペラな気がしてならない。
マクベス婦人はもっと悪妻かと思っていたけど、思っていた程ではなかった。
亡霊の使い方ももったいない。もっとマクベスを苦しめるか、怒らすか
狂わして欲しい。
フリーアンスのそ -
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Posted by ブクログ
ヴィンセントがいい奴すぎるよ。
っていうことしか覚えてないです
恋愛のために友人をあっさり裏切るプローチュースのせいで盗賊にまで身を落としたのに、それを許したあげく、「友情のあかしにシルヴィアを諦めよう」とか言っちゃう。
もうほんとお人よしにも程がある。
プローチュースといえば、恋人ジュリアがいるのにシルヴィアに一目ぼれ、ジュリアは死んだことにして策略をめぐらし、挙句やっぱジュリアのもとに舞い戻るという最低男。
ジュリアとシルヴィアの友情がいいよね。
シルヴィアもプローチュースが恋人を裏切ったことに対してなじり、ジュリアに同情の意を表わす。はっきりと自分を持った、賢い好感度の高い女性です。 -
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Posted by ブクログ
ジョン王(1167〜1216)はフィリップ2世との戦いでカレーをのぞくフランスの領地を失ったため欠地王(John Lackland)と呼ばれる。世界史では彼の行為を愚行とみなす傾向がある。インノケンテイウス3世に破門され、形式上イギリス全土を差し出す。重税を課す。貴族の反乱。以降ジョンと名乗る国王はいなくなるほどの人気のなさ。マグナカルタの承認。
しかし、シェークスピア作品にうかがえる彼はそこまででもない。ヘンリー6世の方が(略)
個人的には、獅子心王(The Lionhearted)からの王位簒奪を欠いて欲しかったし、シモン・ド・モンフォールも出して欲しかった。法学部生としては、マグナカ -
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Posted by ブクログ
シェークスピア悲劇の一。
コリオレーナスは高潔なのか高慢なのかという問に対して、私は高慢なのだと答える。
「傲慢な心が謙虚を着ている」といえる。
なお、これに対しファーナムは
「傲慢(プライド)はコリオレーナスの欠点であるにとどまらず、悲劇の主人公たらしめる美徳さえ生み出している」という。
コリオレーナスの内面を知りえないのもシェークスピアらしくない。故意だろうが。
グランヴィル=パーカーは「私たちは決してコリオレーナスと完全に一体化しないし、その内面を自由にうかがい知ることもない」といっている。
同化反応を喚起するのが悲劇、異化反応を喚起するのが喜劇だとすればこれはうまくない。
ただ、一応彼 -
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