小田島雄志のレビュー一覧

  • シェイクスピア全集 ペリクリーズ

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    シェイクスピアもこんな駄作を書くんだな…というのが読み終わった直後の感想。
    解説でD・L・ピータースンが「『ペリクリーズ』は絶え間ない嵐としての人生を表現した劇」と評していたと紹介しているのを読んで、少し腑に落ちた。

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    2022年05月08日
  • シェイクスピア全集 アテネのタイモン

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    リア王のような主人公を創作したかったけど、タイモンにはリア王には備わっていた威厳が欠けていて馬鹿すぎるので放棄したのかな?
    シェイクスピアの研究者の中にも、アテネのタイモンをリア王の最初のスケッチだとか、死産した双生児だとか読んだ人たちもいたみたい。

    時代的な背景もあって、シェイクスピアの戯曲は基本的に女性を見下しているけれど、アテネのタイモンは一際ひどい。
    何もかも失って、友達すらじつはいなかったことに気づいて、現実を見据えて現状を改善する能力は彼にはないので、とにかく女性に八つ当たりをしていたのか?とにかく馬鹿な男だ。

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    2022年04月30日
  • シェイクスピア全集 シンベリン

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    シェイクスピアでもこんな駄作を書いてたんだな、というのが最初の感想。とはいっても、この戯曲の中のアイデアが他の戯曲で豊かに花開いたのだろうと推測できる部分もあって、そこにシェイクスピアの偉大さを感じる。

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    2022年04月26日
  • シェイクスピア全集 ロミオとジュリエット

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    人生で一度は読んでおきたいと思って、やっと読めた。人を惹きつける物語に必要とされる要素がふんだんに盛り込まれている気がする。400年以上前の作品であるからこそ、普遍的な価値が際立つ。

    当時の言い回しや、会話のウィットなど理解出来ない場面もあったが、詩的なセリフや叙情的なシーンの描写など西洋の感覚を今でも感じられる。これがカタルシスの王道か。

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    2021年12月19日
  • シェイクスピア全集 アテネのタイモン

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    タイモンは両極端な人物である一方、現実を直視せず自分の世界に逃避する姿勢は物語全体を通して変化しない。前半は人々に大盤振る舞いをする慈善家のように見えるが、執事の財政報告に耳を貸さず、また施しをする相手を見極めようともしないのは一種の傲慢というか、心が世界に対して閉ざされているのではないか。後半では「中庸を知らない」と言われるが、彼には現実を直視する目も欠けていると思う。
    現代版でSNSいいね中毒みたいなアレンジをしたら面白いかも。

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    2021年09月10日
  • シェイクスピア全集 ヘンリー六世 第三部

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    ルネ・ジラールが『暴力と聖なるもの』で書いたように、暴力は暴力を呼び、血みどろの復讐が連鎖してゆく。戦局は秋の空のように様変わりし、昨日の勝者が明日には骸を晒している。戦争はヨーク(白薔薇)側の勝利でいったん終結するように見えるが、この後には『リチャード三世』でのさらなる流血劇が控えている。
    先に『リチャード三世』を読んでいたので、その中で言及されたエピソードはここだったのか、といくつか発見があった。

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    2021年09月10日
  • シェイクスピア全集 十二夜

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    登場人物をちょくちょく確認しながら読みました…。
    演劇で観たほうが純粋に楽しめるかも、と思いました。
    それにしても、原書でもきっと頻繁に入っていたのだろう言葉遊びを、日本語でも随所に入れられているのが凄い…。

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    2021年07月13日
  • シェイクスピア全集 テンペスト

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    シェイクスピアといえば4大悲劇のイメージが強かったので、このような作品もあるんだなとすこし意外だった。

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    2021年03月10日
  • シェイクスピア全集 ハムレット

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    読んでみて、改めて舞台シナリオなんだなと気付かされた。そして悲劇ってそういう事かと。
    もしかすると結局はハムレットがおかしくなった事で起こった悲劇の連鎖なのかも。
    先王の幽霊は本物?
    信じるか信じないかはあなた次第です!

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    2021年01月05日
  • シェイクスピア全集 ハムレット

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    シェイクスピアを読んでみた。なんとも、表現が豊かで感情や考えの暗喩が多いことか。劇作品はこの時代を象徴しているのだろう。今のテレビは安っぽい。

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    2020年12月29日
  • シェイクスピア全集 ハムレット

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    5幕もあるお芝居だ。有名なセリフは意外とシレッとあらわれて下手をしたら気づかないくらい。こう、いろいろ地口みたいなのがあって工夫を凝らして訳されているものと思う

    ピンと来ないといえば来ない。また舞台で見ると違うのかしらね。解説によれば読むもので演じるものでないとする評者もいるようだが

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    2020年06月28日
  • シェイクスピア全集 マクベス

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    とても短いし、あらすじもシンプルです。
    この物語がセンセーショナルで、耳目を集めた時代があったんだろうなあ、というのが適切な感想なのかわかりませんが、そう思ってしまいました。

    これほど有名なのは、それほど後世の作品に影響を与えたからで、それら後輩の産物に慣れ親しんだわたしにとっては、刺激が少なかった。そういうことなんだと理解することにします。

    あるいは戯曲ですから、単に物語としてではなく、(当たり前ですが)上演されることを念頭において書かれていて、役者の見せ所がふんだんにあって、舞台装置から照明・音響効果など、演出のしがいが大いにあるので、その点が大変優れている、といえるのかもしれません。

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    2020年06月16日
  • シェイクスピア全集 ハムレット

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    戯曲を初めて読んだ。
    ジョン・エヴァレット・ミレーのオフィーリア を模写するので、読んだ方がいいかなと。

    戯曲はセリフだけなので、入り込みにくいかと思ったけど、大丈夫だった。
    でも、小説の方が情景描写もあり、好きだな。

    これは、演劇、ミュージカル、映画で観た方が入り込みやすいのかな。

    バタバタ死んでいってしまうけど、それぞれの悲しみがあっさりしている。

    とりあえず、オフィーリアがどのように死んだかわかった。

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    2019年07月09日
  • シェイクスピア全集 尺には尺を

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    ネタバレ

    ベッドトリックと変装という2つの仕掛けが楽しませてくれる劇。公爵が真の姿を現すシーンは、歌舞伎のハレを思わせるので日本人受けもよさそうだが、日本ではほとんど上演されていないようだ。

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    2019年03月21日
  • シェイクスピア全集 ジョン王

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    ネタバレ

    英仏百年戦争を扱っているのでイングランドの王ジョンが正義として描かれるのかと予想したが、本作品でも「失地王」の名に恥じぬヘタレであった。ディズニー映画「ロビン・フッド」のジョンのような暴君ではないが、リチャード二世やヘンリー六世に似て、王としての威厳があまり感じられない。一方、私生児フィリップには『リア王』のエドマンドに似たユーモアと軽さがある。

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    2019年03月21日
  • シェイクスピア全集 ヘンリー八世

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    ネタバレ

    他の史劇より時代が下るせいか、史劇なのに戦乱が起こっていないのが不思議な印象を受けた。この作品では(でも?)王の存在感が薄く、ウルジーとキャサリン王妃の対決と没落の方が印象に残る。
    一方、クランマーを陥れようとの陰謀を王が阻止するシーンは、史劇というより喜劇(『尺には尺を』の公爵のような)の趣がある。戦争中の史劇であればクランマーは処刑されていたのではないか。

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    2019年03月21日
  • シェイクスピア全集 ロミオとジュリエット

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    自分はそもそもほとんどこれまでの人生で西洋作品に触れてこなかったうえ、人生初の演劇作品ということで些か読みにくい、という印象がどうしても先行しました…。
    ただ、現代日本語に翻訳したとて色あせることのない―もちろん、翻訳者の腕が良いということもありましょうが―機知に富んだ文章表現であるとか、美しい音律をそなえたソネット形式のセリフであるとか、そういったものになぜこれほどまでこの作品がシェイクスピアの代表作足り得るのかということの一端を見たような気がいたします。
    …正直こんなにもふんだんに下ネタが盛り込まれているとは思いもよらなかったのですが。

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    2018年04月30日
  • シェイクスピア全集 ヘンリー六世 第一部

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    印象に残ったのは、ジャンヌ・ダルク、シャルル、ナポリ王レニエらフランス勢のやり取りと、イングランドの勇将トールボット父子の最期、かな。
    それ以外はあちらこちらで貴族同士が対立するばかりでちょっと話が見えない。一応薔薇戦争の予習はしたんだが。

    ジャンヌの力を試すためにシャルルが従者に扮装しジャンヌがすかさず見抜くという、この有名な逸話、ひょっとしてシェイクスピアが出どころだったりするのか?いや、いくら物語とはいえ、イギリスのシェイクスピアがわざわざフランスのジャンヌの神性を強調するエピソードを創作するのも変な話だが。でも元々あった逸話を劇に組み込んだのだとすると、当時にしてすでに敵国にまで知れ

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    2018年02月28日
  • シェイクスピア全集 終わりよければすべてよし

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    解説によれば、『トロイラスとクレシダ』、『尺には尺を』と近い時期に書かれた作品との説があり、確かに類似している。『トロイラス』の方は全然覚えていないが、『尺には尺を』とは計略?により結婚して終わるあたりなど、筋としても似ている。とはいえ、作品全体としての強度はそれほど高くはなく、軽く読める作品。

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    2016年12月31日
  • シェイクスピア全集 アテネのタイモン

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    ネタバレ

    気前のいいタイモンが財産をすり減らし、孤独に狂い死にする話。どん底に堕ちるところがリア王、追放されたのちに復讐するあたりがコリオレイナスの要素が垣間みえる。トロイラスとクレシダの要素もあるらしいが、あいにくトロイラスの記憶がほぼない。。。いずれにしてもハムレットなどと比べると作品としての完成度は低い。

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    2016年12月26日