小田島雄志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『シェイクスピア全集 1 ヘンリー六世 第1部』
白水uブックス
若くして父王ヘンリー五世を失ったイングランドでは、幼いヘンリー六世が王位を継ぐ。しかし、王国を支えてきた名将たちは次々と亡くなり、国内の結束は急速に揺らいでいく。
一方フランスでは、イングランド軍に押されていた勢力が、神の啓示を受けたとされる少女ジャンヌ・ダルク(ジャン・ド・ピュセル)を中心に反撃を開始。彼女の出現によって戦局は大きく変わり、イングランド軍は苦境に追い込まれていく。
国内では、王の側近たちが権力をめぐって対立し、ヨーク派とランカスター派の不穏な争いが芽生え始める。薔薇を白と赤に分けて支持を示す象徴的な場面 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ今年はシェイクスピア劇を観る機会に恵まれました。吉田鋼太郎さんや文学座の本格的なお芝居に。
そしてうん十年ぶりに読み返す楽しさ!
デズデモーナはムーア人の勇敢な将軍オセロと恋に落ち、元老院議員である父の反対を押し切って結婚する。
しかしオセロの忠実な部下イアーゴは、オセロへの嫉妬から、彼を欺き美しきデズデモーナと引き離そうと、彼女が不義(浮気)をはたらいていると思い込ませようと画策する。
このイアーゴの話術によって、愛する唯一の妻デズデモーナを信じられなくなってしまうオセロは
自ら破滅への道へ…
このオセロの破滅を 悲劇というのかしら?
は?!デズデモーナの悲劇じゃん!というのが私の感想 -
Posted by ブクログ
古代ローマ時代を舞台にしたシェイクスピアの作品を最近は読んでいる。ローマ劇というらしい。全部で何作あるんだろう?考えてみると、シェイクスピアの作品数も知らない。
最初は古代ローマのいつの時代の劇かわからなくてなかなか読み進められなかった。
ローマの最後の王を追放した頃の話らしい。
最初はコリオレーナスはものすごく内向的な人かと思ったけれど、ただ単にあまりにも融通の利かない、頑なな性格なだけかもしれない。
「しょせん人間の美点はそれぞれの時代の解釈次第だ、権力の座はいかにもすわり心地よく見えるものだが、功績をたたえてその座につかせてくれた演壇が、やがては墓場となることを覚悟せねばなるまい。 -
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Posted by ブクログ
古代ローマ帝国興亡史でシーザーが死んだので、この本を読んでみた。最後に読んだのはずいぶん前で、細かいところは忘れてしまっていたので、新鮮に楽しめた。
アントニーとクレオパトラも読みたい。
2024年5月
この戯曲にはクレオパトラの影も形もないけれど、シーザーはこのとき、ローマの別宅にクレオパトラを住まわせて、子どもも二、三人いたんだよな…と思うと、前からひどいセリフだと思っていた、第一幕のシーザーのキャリパーニアに対する「石女」云々の台詞がより一層ひどく感じた。
ポーシャとブルータスのシーンで、ポーシャの太ももの傷が謎だったのでググってみた。
このセリフはポーシャの愛と強さの証明というの -
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Posted by ブクログ
「幸福と愛を混同するのは間違いだ」英文学史に名を刻む恋愛小説の最高傑作とはいえそこに甘さはない。妻と恋人と神との4角関係を描くキリスト教哲学小説の名作。西アフリカの植民地の警察副署長スコービーは南アフリカに移住したいと言う気まぐれな妻のためにシリア人の悪党に金を借りる。妻が発った後、海難事故で夫を失った若い女ヘレンと出会う。
グリーンの凄さは無駄のない人物描写にある。何かの役割を持って過剰に語ったり作者すら気持を理解できない人形のような人はいない。登場人物はごく自然に登場しその一挙手一投足が適確なジャブのように後々確実に効いてくる。そうそうと言ってるうちに迷路に迷い込み、それでも進むうちに一気 -