小田島雄志のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレシェイクスピアとなるとつい悲劇的な展開を望んでいる自分もいたが、猛烈にハッピーな喜劇だった。
翻訳も相まって読みやすく、読みづらいところは口に出せば分かりやすくなるところも戯曲ならではだな、と。
「この世界はすべてこれ一つの舞台、人間は男女問わずすべてこれ役者にすぎぬ」
この言葉から思うに、表題の「お気に召すまま(As you like it)」は役者は何でも演じることができるから、逆境であっても「お気に召すまま」に手に入れることも為すこともできるってことなんだろう。
あとロザリンドへの恋心を詩で語るシーンで韻を踏んでいたが、翻訳もちゃんと韻を踏んでて感動した。原作も読んでみたくなった。
解説を読みながらシェイクスピアって原作がある本を脚本することもあることを知った。漠然と新しい作品を生み出すところを評価されてると思っていたから意外だった。 -
Posted by ブクログ
数々のシェイクスピア作品や、ガラスの動物園の翻訳をされている小田島雄志さんの著書。
岩波『ジュニア』新書とあるのでその年代向けの読み口かと思えば、けっこうしっかりしている……どうやら「小中学生から大人世代まで,幅広く読める入門新書」がコンセプトらしいと知る。通りで!
ひとつの名言に対して見開き2ページで、6割は解説、残りの4割はそれに絡めた小田島さんの実体験で構成される。シェイクスピアの名言集というよりも、小田島さんのエッセイを読んでいるような心地だった。
なんだか格言めく言葉の数々に頭を捻るもよし、気になった言葉からシェイクスピア作品に触れるもよし、ちょうどシェイクスピアを初めて読んだのが小中学生の頃だったのでその時の自分に読んでもらえたらなんだかシェイクスピアという面白い世界へと良い通り道になったかもしれない。
しかしシェイクスピアは意外にも現代の価値観から見てそこまで差異がないが、小田島さんの語り口にはすこし癖がある。出版年は1985年なのでその通りという感じ。
その価値観に対する分別がつく年齢とはどんなもだったかしら、と思い起こしたけれどもあまり記憶にはないなぁ… -
Posted by ブクログ
とても短いし、あらすじもシンプルです。
この物語がセンセーショナルで、耳目を集めた時代があったんだろうなあ、というのが適切な感想なのかわかりませんが、そう思ってしまいました。
これほど有名なのは、それほど後世の作品に影響を与えたからで、それら後輩の産物に慣れ親しんだわたしにとっては、刺激が少なかった。そういうことなんだと理解することにします。
あるいは戯曲ですから、単に物語としてではなく、(当たり前ですが)上演されることを念頭において書かれていて、役者の見せ所がふんだんにあって、舞台装置から照明・音響効果など、演出のしがいが大いにあるので、その点が大変優れている、といえるのかもしれません。
そうであれば、この作品は読書体験に基づいて感想を述べるより、いくつかの舞台を観て感じるほうがいいのでしょう。