小田島雄志のレビュー一覧

  • シェイクスピア全集 夏の夜の夢

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    『真夏の夜の夢』の舞台を観る予定があったので、高校生?大学生?ぶりに読み直しました。
    原題は『A Midsummer Night's Dream』なのですが、midsummerには「真夏」と「夏至」と意味があるので、本当はどっちなのでしょうね。白水社版翻訳の小田島さんは『夏の夜の夢』としてますね。
    さて、もともとすんなりとは行っていなかった若者たちの恋模様が、妖精の王と女王のいさかいと、王のおせっかいと、妖精パックの勘違いのせいで、ますますこんがらがってしまったのを、再び妖精たちが手を回して、夏の夜におかしな夢を見ていたかのように上手くおさめられる、というのがストーリーですが、今回読み直したのは、ふんだんに散りばめられている「ことばあそび」をもう一度読んでおきたかったから。これこそ、シェイクスピア醍醐味の一つで、翻訳を読むと英語でも読みたくなります。

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    2020年10月18日
  • シェイクスピア全集 お気に召すまま

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    2020.2.10

    【感想】
    初めてシェイクスピアを読んだ
    だいすきなひとの思い入れ?のある話
    思いの外読みやすいけれど、教養のない自分には?な言い回しが多かった…楽しく読めるようになりたい…

    【好きな言葉・表現】
    恋とは溜息と涙でできているもの

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    2020年02月13日
  • シェイクスピア全集 お気に召すまま

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    本屋で衝動買い。シェークスピアによるラブコメディーの古典的傑作。巻末の解説によると、初演された時から大人気だったそうだが、それも納得の面白さだった。終始ワクワクするシーンが続き、最後まで一気に楽しめた。機会があれば、実演に触れてみたいと思う。

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    2019年11月28日
  • シェイクスピア全集 シンベリン

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    ネタバレ

    ヤーキモーのプロットと2人の王子のプロットが錯綜していて、王同様「おお、わけが分からぬ!」と叫びたくなった。本で読むより芝居で観た方が分かりやすいのかもしれない。
    この作品にもシェイクスピア喜劇につきものの男装が登場するが、他の作品と比べるといまいち活かしきれていないような? 『十二夜』と比べると男装期間が短いからか?

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    2019年03月21日
  • シェイクスピア全集 リア王

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    シェイクスピア

    でイメージする
    多彩な比喩表現がたくさん出てくる

    ハムレットではあんまりなかった気がする

    4大悲劇の一つ
    ハムレット、オセロー、マクベス、リア王

    ということで
    クライマックスは悲劇的
    その結末が
    時代が変わるにつれて
    いろいろ議論されてきたと解説に書いてあった

    シェイクスピア読んでみようかな
    って人にお勧めできそう

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    2019年02月23日
  • シェイクスピア全集 ロミオとジュリエット

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    お話を知りたく、手に取りました。読んでいて、悲しいお話だなぁ、思ったのですが、お話の終わりに、カタルシスを感じ取りました。本を読んでみて、実際に、演劇鑑賞したい、と思いました。ありがとうございます。

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    2018年06月27日
  • シェイクスピア全集 リア王

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    戯曲
    かかった時間100分くらい?

    リアと3人の娘。もっとも愛する末娘のコーディリアはつつましく、2人の姉のように美辞麗句で父への愛を語らなかったために父の怒りをかう。領地と地位を与えられた2人の姉はしかし、王を冷遇し、忠臣やその家来、つまり「善き者」を追放する。王は失意のあまり狂気を帯び、のちにコーディリアと再会して許しを乞い、正気を取り戻したかに見えるが、そのコーディリアも心悪しき者の命令によって殺される。リア王も再び狂気の中で死ぬ。

    悲劇を成立させているものは、まず誠実な沈黙より美辞麗句を求める、賢人であるはずのリア王の愚かさ。これはもちろん老いに由来する。また、父の求めるものが分かっていながら、自身の正義に固執したコーディリア。自身の正義を貫くことが、つねによい結果を招くとは限らない。また、2人の、権力をもった愚かな姉。彼女たちは(姉は既婚者であるにもかかわらず)ひとりの私生児を争って互いに牽制し合い、リア王とコーディリアの命を奪おうとした企てが明るみに出て、けっきょく最後は死ぬ。

    「善き者」と悪人、多弁と寡黙、老いと若さ、男と女、嫡子と私生児、身分を偽ること、視覚を失うこと、などなど、いらいろな軸がある。シェイクスピアすごい。マジメに読んでみたい。

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    2018年04月22日
  • シェイクスピア全集 リチャード三世

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    リチャード、あっぱれなヒール。前巻までは、頭が切れて行動力もあるニヒルな二枚目(中身)然としていたのに、主人公になるや否や冒頭からの悪人宣言、お見事!最後は小物になるところまで含めて、与えられた役を演じきった。
    マーガレット、ランカスターの生霊。最年長のかなしみを纏う者。呪詛が紙面を埋め尽くすこの巻にあって、なお並ぶ者のいない呪いの名手!

    リチャードに殺された者たちが亡霊となって現れ、リチャードに対して口々に「絶望して死ね!」と絶叫し、リッチモンド伯ヘンリーには「生きて栄えよ!」と祝福の言葉を贈る。この場面は舞台で観たらさぞや圧巻だろう。

    かくてテューダー朝は開かれる。

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    2018年03月10日
  • シェイクスピア全集 ヘンリー六世 第三部

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    『ヘンリー六世』は第3部だけ読めばいいってくらい、主要な出来事はすべてこの巻で起こっている。
    ヨーク公の息子たちが活躍するのもこの巻からだし、1・2部はなんだったのかってくらいヘンリー六世のキャラも立ってる。

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    2018年03月04日
  • シェイクスピア全集 ヘンリー六世 第二部

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    第一部では従順で貞淑な少女のようだったマーガレット(ヘンリー六世妃)が、第二部では一転、野心家の性悪女になっておる。

    さて今巻の見所は。
    ヘンリー6世の伯父であり摂政であるグロスター公ハンフリーと、マーガレットとの恋仲が怪しまれるサフォーク公の対立。
    突如始まるジャック・ケードの乱。
    徐々に存在感を増してくるキング・メーカー:ウォリック伯リチャード・ネヴィル。
    そして終盤になってついにヨーク公が王冠を求めて反旗を翻す!

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    2018年03月01日
  • シェイクスピア全集 夏の夜の夢

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    舞台はギリシャ・アテネ。それぞれの愛を突き通そうとするアテネの公爵たち、夫婦げんか真っ只中の妖精たち、舞台の練習に励む職人たち。
    下っぱの妖精が「恋わずらいの花の汁」を塗る相手を間違えたことから、恋の矢印が入り乱れ、怒りの矛先も乱れに乱れ、大騒動へと向かっていく。ドタバタの恋模様を描いたシェイクスピアの喜劇。

    ここに登場する人物たちは皆自分たちの恋心に正直で、同時に妖精たちの手違いに翻弄されていきます。
    短い作品ながら複数の登場人物が登場しますが、最も印象に残ったのはヘレナです。
    「取柄のない女だけど、おそばにいることだけは許して。」――ディミートリアスを一途に追いながらも想い人には見向きもされず、さらには妖精の手違いによって恋敵の恋人ライサンダーから言い寄られる。切ない恋に燃え上がる矢先に2人の男たちから心乱される、この作品で最も踏んだり蹴ったりな立場なように思います。それゆえ一番感情豊かで心惹かれるキャラクターでした。
    おそらく演劇で観たら煌びやかな衣装と世界観、印象的なセリフが飛び交うと思うといつか舞台で拝見したいものです。

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    2017年12月30日
  • シェイクスピア全集 マクベス

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    2017/06/24
    前回のAs you like it とうってかわって、今回は悲劇。殺人を働いて悪魔にとりつかれたようなマクベスの芝居、ぜひ生で観てみたい。

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    2017年06月24日
  • シェイクスピア全集 お気に召すまま

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    遅れてやってきたオーランドーに対し、カタツムリを引き合いに出したロザリンドの台詞に思わず吹き出した。こんな調子で問答できたらけんかにならなそう。

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    2017年06月22日
  • シェイクスピア全集 ロミオとジュリエット

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    おおロミオ、どうしてあなたはロミオなの?ってやつ。まぁどういう意味なんかなー、くらいに思ってたけど、初めてどういった文脈で使われてるかを見て、そうだったのかー、っていうね、意外とよく知らんもので。
    というわけでかの有名なロミオとジュリエット。シェイクスピアは悲喜劇とかなんとか言われているけど、数冊この人の話を読んでみて、結局訳者の力量なんではないか、とか思う。今作でちょこちょこ出てくる下らないギャグ?というかダジャレ?みたいなのって絶対原文では違うはずで、それを似たようなところで日本語に直してるってのが訳者がスゲーな、と。更に出てくる人々が概ね間抜けだし、下ネタをかましてきたり、まぁ下らない。ロミオもなかなか自己中というか、まるで周りが見えていないというか、まぁ総じてみんな馬鹿っぽい。これがなー、何故か悲劇って事で今まで理解してたんかー、っていうのがね。百聞は一見に如かずてのはこのことですな。

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    2017年06月21日
  • シェイクスピア全集 冬物語

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    古本屋で衝動買い。一日で一気に読んだ。嫉妬をテーマにしたお芝居なのだが、シェークスピアによる同じようなテーマの悲劇である「オセロー」などと違って、特に何の理由もなくいきなり嫉妬に狂うところなどは、かえって実際にありそうで怖いなと思わせるものがある。すっきりとしたハッピーエンドなのも読んでいて心地よかった。一度、舞台で観てみたいものである。

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    2017年03月17日
  • シェイクスピア全集 ロミオとジュリエット

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    シェイクスピアの代名詞のような超有名作だが、なんとなく甘ったるい印象があって避けていた。今まで避けてきたことを後悔したほど楽しめた。ただの甘ったるいラブストーリーではなく、笑いあり涙ありの楽しい話だった。近いうちに時間が出来たら映画版も見てみたいと思う。

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    2017年01月07日
  • シェイクスピア全集 夏の夜の夢

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    シェークスピアによるドタバタ喜劇。ラブコメディーの古典。実演が見たくなるほど、とても楽しく読めた。現在でも多くの劇団で演じられる理由もなんとなくわかった。末尾の解説を読むと、書かれた当初は、痛烈な社会風刺であったこともわかるが、そういう背景を知らなくても十分楽しめる。

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    2016年11月27日
  • シェイクスピア全集 ハムレット

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    "To be, or not to be, that is the question."(「このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ」<本書訳、以下同>)、"Get thee to a nunnery." (「尼寺へ行くがいい」)、"Frailty, thy name is woman."(「心弱きもの、おまえの名は女!」)など、数々の名台詞で知られるシェイクスピア悲劇。

    デンマーク王子、ハムレットは憂えていた。偉大なる父王が突然の死を遂げ、次に王位に就いたのは王の弟でハムレットの叔父であるクローディアス。高潔な兄に比べ、(ハムレットの目から見ると)卑小な弟。王と呼ばねばならぬことさえ苛立たしいのに、あろうことか、前王の死後、二月足らずで母王妃は現王に嫁した。悲嘆と憤怒の只中にあるハムレットの前に、父王の「亡霊」が姿を見せる。亡霊は弟に謀殺されたと告発し、ハムレットに敵を討つよう命じる。ハムレットの深い煩悶は、周囲を引きずり込みながら、破滅へと雪崩れ込む。

    結末では、主要登場人物のほぼすべてが死んでしまうという一大悲劇である。
    ハムレットの人物像に関しては、古来、議論があるようだが、読み返してみても、すっとは呑み込めない「わかりにくさ」がある。
    叔父が父を本当に殺したのであれば、さっさと皆に疑いを明らかにして、裁きの場に引きずり出せばよいではないか。気狂いの真似をするのが有効な手段とはあまり思えない。
    「生きるべきか、死ぬべきか」とも訳された"To be or not to be."の"be"は何を指しているのか。
    ハムレットの逡巡は、確かな証拠がないことによるのか。叔父の自白を待っているのか。
    八つ当たりのようにかつての恋人オフィーリアに冷たく当たり、彼女の父を(過失とはいえ)殺してしまってもあまり後悔の色もない。
    とはいえ、父王を殺され、母が邪悪な男の手に落ち、恋人も失い、ついには絶望のうちに自らの命も失うのだから、悲劇の中心人物であることには違いはない。

    この話、周囲の人々もそれぞれに悲劇を抱える。
    兄の死後、王位に就いたクローディアス。
    自ら兄殺しに触れるのは、中盤を過ぎたあたりの傍白部分が初めてである。前半だけだと、気難しいうえ、おかしな想念に取り憑かれた義理の息子を扱いかねているようにも見える。
    一応、前王殺しの犯人ではあろうけれども、何だかこの人も謎が多い。美しい兄嫁が好きだったのならば、なぜもっと早く手を下さなかったのか(それこそハムレットが生まれる前に!)、面倒くさい義理の息子を早いうちに片付けなかったのか、いろいろすっきりしない。穿った解釈をすれば、「兄殺し」は、例えば兄が倒れていたのを見つけたのに適切に助けなかったといったような消極的な意味と受け取れなくもない。そうなると、亡霊の告発を聞いているのはハムレットだけなので、すべては難しい年頃の青年の妄想だったという可能性もなくはない。クローディアスは最終的には汚い手でハムレットを陥れるわけだし、さすがにそれはないかとは思うのだが。
    となると、息子を愛する王妃を慮るばかりに、冷酷非情に徹しきれなかったところが、この人の「悲劇」といったところか。
    極悪非道というよりは、小人物の趣である。

    王妃ガートルード。
    前王を愛していたとはいうが、死を悼む涙も乾かぬうちに、弟と結婚する。
    この人が兄王、弟王をそれぞれどう思っていたのかもすっきりしない。王が突然死に、外国との間も平穏無事というわけではない。そうであれば、年若い王子よりも、それなりに分別のある年頃の王弟を王に迎え、王国の安泰を図るのも1つの手だろう。弟王が狡猾で邪悪だと知っていたのならともかく、そうではないとすると、「事件」の様相はがらりと変わる。息子が再婚相手を嫌い、わけのわからぬ因縁をつけてくる。気がおかしくなってしまったと悲嘆にくれても無理はない。

    恋人オフィーリア。
    この人こそ、罪科がないのに巻き込まれてしまった悲劇の人だろう。
    前王殺しにもまったく関係がなく、邪淫に堕ちたわけでもない。ハムレットが何に悩んでいるかも明かしてもらえぬまま、一方的に冷たい言葉を浴びせられ、父親も殺されてしまう。ショックのあまり、本当に気が触れ、最後は命を落としてしまう。気が触れてからのオフィーリアが発する、辻褄は合わないながらも断片的に鋭い洞察を秘めた台詞は味わい深い。
    ジョン・エヴァレット・ミレーも描いた、悲しい美しいオフィーリア。
    「尼寺に行け!」と言われたときに、本当に尼寺に行ってしまえばよかったのに、と思わぬでもない。神はハムレットのようにひどい仕打ちはしなかったろう。

    その他、ハムレットの忠実な友人であるが、ともに死ぬことを許されず、語り部となることを強いられたホレイショー、阿諛追従の徒ではあるが、悪意のないポローニアス(オフィーリアの父)など、いずれも幸せにはならない登場人物たちも、鮮やかに描き出される。

    シェイクスピア作品は、概して、堅牢にがっちり作られているというより、どこかいびつであったり、「隙間」が残っているような印象も受ける。
    ただそれはすべてシェイクスピアが意図したというよりも、成立の事情も絡んでいそうだ。ハムレットには、Q1、F1、Q2(Qは四折本、Fは二折本の意)という3つの版が知られており、各版間で、台詞の有無、場面の移動・カットなどがある。一般的には、F1版を元本とすることが多い(本書も含む)。*光文社古典新訳版はQ1を元にしているので、読み比べるのもおもしろいかもしれない。
    どれがオリジナルに近いかは議論があるようだ。戯曲というものの性質上、演出者や出演者の判断で元の脚本に手を加えられることもあったろう。
    いずれにしても、さまざまなエピソードに「穴」や「引っかかり」があることで、読み手・観客の想像をかき立て、物語の中に引き入れ、何度鑑賞しても飽きさせない、そんなマジックが効いているようにも思う。

    恐るべし、シェイクスピア・ラビリンス。

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    2016年10月02日
  • シェイクスピア全集 夏の夜の夢

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    小説ではなく、エリザベス朝の時代に活躍した劇作家・シェイクスピアの作品。つまり、演劇の台本のような本である。4人の男女に妖精たちが介入し、ドタバタ喜劇になる。実は当時の時代背景を盛り込まれているので、面白い。

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    2014年10月24日
  • シェイクスピア全集 ジョン王

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    ネタバレ

    ジョン王とフランス王フィリップのあらそい。ジョンの甥であるアーサーをイギリスの王としようとするフィリップ。フランスとの戦い。アーサーを暗殺するために送り込んだヒューバート。アーサーを見逃すヒューバートだったが。牢獄から転落し死んだアーサー。イギリス貴族の反乱。窮地に立ったジョン王。リチャード獅子心王の私生児フィリプの活躍。

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    2014年01月26日