小田島雄志のレビュー一覧
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ネタバレ今年はシェイクスピア劇を観る機会に恵まれました。吉田鋼太郎さんや文学座の本格的なお芝居に。
そしてうん十年ぶりに読み返す楽しさ!
デズデモーナはムーア人の勇敢な将軍オセロと恋に落ち、元老院議員である父の反対を押し切って結婚する。
しかしオセロの忠実な部下イアーゴは、オセロへの嫉妬から、彼を欺き美しきデズデモーナと引き離そうと、彼女が不義(浮気)をはたらいていると思い込ませようと画策する。
このイアーゴの話術によって、愛する唯一の妻デズデモーナを信じられなくなってしまうオセロは
自ら破滅への道へ…
このオセロの破滅を 悲劇というのかしら?
は?!デズデモーナの悲劇じゃん!というのが私の感想 -
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古代ローマ時代を舞台にしたシェイクスピアの作品を最近は読んでいる。ローマ劇というらしい。全部で何作あるんだろう?考えてみると、シェイクスピアの作品数も知らない。
最初は古代ローマのいつの時代の劇かわからなくてなかなか読み進められなかった。
ローマの最後の王を追放した頃の話らしい。
最初はコリオレーナスはものすごく内向的な人かと思ったけれど、ただ単にあまりにも融通の利かない、頑なな性格なだけかもしれない。
「しょせん人間の美点はそれぞれの時代の解釈次第だ、権力の座はいかにもすわり心地よく見えるものだが、功績をたたえてその座につかせてくれた演壇が、やがては墓場となることを覚悟せねばなるまい。 -
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古代ローマ帝国興亡史でシーザーが死んだので、この本を読んでみた。最後に読んだのはずいぶん前で、細かいところは忘れてしまっていたので、新鮮に楽しめた。
アントニーとクレオパトラも読みたい。
2024年5月
この戯曲にはクレオパトラの影も形もないけれど、シーザーはこのとき、ローマの別宅にクレオパトラを住まわせて、子どもも二、三人いたんだよな…と思うと、前からひどいセリフだと思っていた、第一幕のシーザーのキャリパーニアに対する「石女」云々の台詞がより一層ひどく感じた。
ポーシャとブルータスのシーンで、ポーシャの太ももの傷が謎だったのでググってみた。
このセリフはポーシャの愛と強さの証明というの -
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「幸福と愛を混同するのは間違いだ」英文学史に名を刻む恋愛小説の最高傑作とはいえそこに甘さはない。妻と恋人と神との4角関係を描くキリスト教哲学小説の名作。西アフリカの植民地の警察副署長スコービーは南アフリカに移住したいと言う気まぐれな妻のためにシリア人の悪党に金を借りる。妻が発った後、海難事故で夫を失った若い女ヘレンと出会う。
グリーンの凄さは無駄のない人物描写にある。何かの役割を持って過剰に語ったり作者すら気持を理解できない人形のような人はいない。登場人物はごく自然に登場しその一挙手一投足が適確なジャブのように後々確実に効いてくる。そうそうと言ってるうちに迷路に迷い込み、それでも進むうちに一気 -
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シェイクスピアで最も有名な戯曲。学生時代に読んで以来、久し振りに読み返してみた。
ハムレットのストーリーはよく知られていて、映画やオペラにもなっており、この戯曲について書かれた本も多い。初めて読んだ時は新鮮で面白かったが、改めて読んでみると話の展開にスピード感がなくて、イライラするような独白や会話が延々と続く感じがした。おそらくストーリーが判っているので、そう感じたのかもしれない。ハムレットは優柔不断で悩み多き王子で、様々な言葉でその時の気持ちを表現する。それが多くの箴言となり、欧米人がよく引用する。最も知られた”To be, or not to be, that is the questio -
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シェイクスピアの4大悲劇の一つであり、多数の名台詞があるとされる『ハムレット』。戯曲ということもあり、非常にすらすらと読めますが、その真意はなかなか掴みづらい印象を受けました。
ハムレットの復讐は最終場面において成就しますが、それ以前にも殺せる機会があったにも関わらず、何故ずるずると自らの死を迎えるまで実行しなかったのでしょうか。「このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ。」というように、ハムレットの心には不決断が渦巻いていて殆どの行動は極めて中途半端に終わっているように思えます。また、母である王妃に対する姿勢も曖昧模糊としており、ハムレットの本心が謎というベールに包まれていると感じまし -
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第一幕
第一場 ウィンザーの王宮
ボリングブルックとモーブレーの争い。どちらが謀反人か?二人は決闘での証明を望む。
ボリングブルック→モーブレー
公金横領。
過去十八年間に起きたすべての謀反の首謀者。
ボリングブルックの叔父であるグロスター公の暗殺。
モーブレー→ボリングブルック
ボリングブルックの弾劾は、すべて根も葉もないもの。
名誉のためにボリングブルックを訴える。
王とボリングブルックの父ジョン・オブ・ゴーントの仲裁でも二人の怒りは収まらない。決闘は聖ランバートの祭日に、コヴェントリーでおこなわれることになる。
第二場 ランカスター公爵の邸
ジョン・オブ・ゴーント 暗殺されたグ