小田島雄志のレビュー一覧

  • シェイクスピア全集 オセロー

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    ネタバレ

    今年はシェイクスピア劇を観る機会に恵まれました。吉田鋼太郎さんや文学座の本格的なお芝居に。

    そしてうん十年ぶりに読み返す楽しさ!

    デズデモーナはムーア人の勇敢な将軍オセロと恋に落ち、元老院議員である父の反対を押し切って結婚する。
    しかしオセロの忠実な部下イアーゴは、オセロへの嫉妬から、彼を欺き美しきデズデモーナと引き離そうと、彼女が不義(浮気)をはたらいていると思い込ませようと画策する。
    このイアーゴの話術によって、愛する唯一の妻デズデモーナを信じられなくなってしまうオセロは
    自ら破滅への道へ…

    このオセロの破滅を 悲劇というのかしら?
    は?!デズデモーナの悲劇じゃん!というのが私の感想

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    2024年12月03日
  • シェイクスピア全集 コリオレーナス

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    古代ローマ時代を舞台にしたシェイクスピアの作品を最近は読んでいる。ローマ劇というらしい。全部で何作あるんだろう?考えてみると、シェイクスピアの作品数も知らない。

    最初は古代ローマのいつの時代の劇かわからなくてなかなか読み進められなかった。
    ローマの最後の王を追放した頃の話らしい。

    最初はコリオレーナスはものすごく内向的な人かと思ったけれど、ただ単にあまりにも融通の利かない、頑なな性格なだけかもしれない。

    「しょせん人間の美点はそれぞれの時代の解釈次第だ、権力の座はいかにもすわり心地よく見えるものだが、功績をたたえてその座につかせてくれた演壇が、やがては墓場となることを覚悟せねばなるまい。

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    2024年07月03日
  • シェイクスピア全集 ハムレット

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    シェイクスピアのハムレット、小田島雄志訳。現代のシェイクスピアのハムレット演劇で最も利用されている翻訳だと思う。その理由はわかりやすく平易な言葉が選択されているからで、松岡和子訳とかに比べるととっつきやすい。役者じゃないからわからないけれど、セリフも言い易いのだろうか。
    いずれにしてもハムレットはやはりハムレットでシェイクスピアの中でも最も魅力的な作品だと改めて思う。色々な読み込みができるしテキストとしての開かれ方も大きい。何度でも読み直したい作品であることは間違いない。

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    2024年05月19日
  • シェイクスピア名言集

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    シェイクスピア、名言製造機……!
    うっとりするような愛の言葉や痺れるような達観した視点などどんどん出てくる。作者小田島さんのちょっこっとエピソードも楽しい

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    2024年03月11日
  • シェイクスピア全集 ジュリアス・シーザー

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    古代ローマ帝国興亡史でシーザーが死んだので、この本を読んでみた。最後に読んだのはずいぶん前で、細かいところは忘れてしまっていたので、新鮮に楽しめた。

    アントニーとクレオパトラも読みたい。

    2024年5月
    この戯曲にはクレオパトラの影も形もないけれど、シーザーはこのとき、ローマの別宅にクレオパトラを住まわせて、子どもも二、三人いたんだよな…と思うと、前からひどいセリフだと思っていた、第一幕のシーザーのキャリパーニアに対する「石女」云々の台詞がより一層ひどく感じた。

    ポーシャとブルータスのシーンで、ポーシャの太ももの傷が謎だったのでググってみた。
    このセリフはポーシャの愛と強さの証明というの

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    2023年07月11日
  • シェイクスピア全集 ヴェニスの商人

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    シェイクスピアの喜劇。中世イタリアの架空の都市における商取引と恋を廻る喜劇で、人命にかかわる内容の契約が現実になったことで起こされた裁判と、若者の恋愛を絡めた現代ではありえないような話。
    登場人物の1人、高利貸しのユダヤ人シャイロックの言動や行動が強欲なユダヤ人という印象を与えたことで有名になった。読み終わって他の登場人物の名前は忘れても、裁判でコテンパンにやられて少し気の毒な感じのシャイロックという名前は忘れられません。

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    2022年04月15日
  • シェイクスピア全集 ロミオとジュリエット

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    映画ロミオ+ジュリエット(1996)が大大大好きで、他翻訳者さんの小説を読んだが、その翻訳にイマイチ満足できず、今回こっちを新たに購読することにした。

    個人的には、こっちの方が好き、、
    たぶん映画を見ているから、古典的過ぎないこっちの話し方にしっくり来たんだと思う。
    本当に大好きな作品だから、これから何回も何回も繰り返し読むと思うし、私は無宗教だけどこれは私にとって聖書。つねにバッグに入れて持ち歩きたい

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    2021年12月05日
  • シェイクスピア全集 テンペスト

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    今読んでいる本の底本になっているので、途中で、あかんどんな話か忘れてる!と思って読み直し。
    シェイクスピアはいろんな訳があるけれど、わたしはこの小田島さんの訳が好きです。亡くなられた蜷川さんもよくお使いになってたと思います。もう一つ古い訳…恆田さんか、…は、でも時代からいうとこんな訳だわなーと思います(^-^)
    蜷川さん演出のシェイクスピアはキャストが豪華で、また見てみたいなあ。

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    2021年09月12日
  • 事件の核心

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    「幸福と愛を混同するのは間違いだ」英文学史に名を刻む恋愛小説の最高傑作とはいえそこに甘さはない。妻と恋人と神との4角関係を描くキリスト教哲学小説の名作。西アフリカの植民地の警察副署長スコービーは南アフリカに移住したいと言う気まぐれな妻のためにシリア人の悪党に金を借りる。妻が発った後、海難事故で夫を失った若い女ヘレンと出会う。
    グリーンの凄さは無駄のない人物描写にある。何かの役割を持って過剰に語ったり作者すら気持を理解できない人形のような人はいない。登場人物はごく自然に登場しその一挙手一投足が適確なジャブのように後々確実に効いてくる。そうそうと言ってるうちに迷路に迷い込み、それでも進むうちに一気

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    2022年04月26日
  • シェイクスピア全集 夏の夜の夢

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    初めてシェイクスピアの本を読んだ。
    わかりやすく、面白い。
    こういう本はやはり英語で読めたら面白いだろうなぁ。

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    2020年08月17日
  • シェイクスピア名言集

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    嬉しい時、悲しい時、ツライ時、どんな時にでも自分の気持ちを代言してくれる言葉がみつかる、10代の頃からずっと手放せない一冊。
    各名言に対する小田島氏のエピソードが面白く、シェイクスピアの台詞に彩りをつけてくれいて読みやすい。

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    2015年10月26日
  • シェイクスピア全集 ハムレット

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    シェイクスピアで最も有名な戯曲。学生時代に読んで以来、久し振りに読み返してみた。
    ハムレットのストーリーはよく知られていて、映画やオペラにもなっており、この戯曲について書かれた本も多い。初めて読んだ時は新鮮で面白かったが、改めて読んでみると話の展開にスピード感がなくて、イライラするような独白や会話が延々と続く感じがした。おそらくストーリーが判っているので、そう感じたのかもしれない。ハムレットは優柔不断で悩み多き王子で、様々な言葉でその時の気持ちを表現する。それが多くの箴言となり、欧米人がよく引用する。最も知られた”To be, or not to be, that is the questio

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    2015年03月19日
  • シェイクスピア全集 リア王

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    ネタバレ

    実は四代悲劇の中でこれと『ハムレット』は本当、話が暗そうで読んでなかった本。
    先日、リア王で卒論書いてた学生さんのブックトークを聞いていて、いや、でも面白そうだぞ、と思って、ずっと積んであったのをやっと崩した。
    リア王わけわからないのとか、フランス軍敗けるのとか、いろいろおもしろい。なるほどなあ。。。

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    2014年12月31日
  • シェイクスピア全集 リチャード二世

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    ネタバレ

    争い合うリチャード2世の家臣たち追放されたヘンリー・ボリングブルック。ヘンリーの父親あるジョン・オブ・ゴーントの死により没収された領地を取り返すためフランス王と共にイギリスに上陸したボリングブルック。リチャードの施政に反抗する貴族たちの集結。

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    2014年01月26日
  • シェイクスピア全集 ハムレット

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    シェイクスピアの4大悲劇の一つであり、多数の名台詞があるとされる『ハムレット』。戯曲ということもあり、非常にすらすらと読めますが、その真意はなかなか掴みづらい印象を受けました。
    ハムレットの復讐は最終場面において成就しますが、それ以前にも殺せる機会があったにも関わらず、何故ずるずると自らの死を迎えるまで実行しなかったのでしょうか。「このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ。」というように、ハムレットの心には不決断が渦巻いていて殆どの行動は極めて中途半端に終わっているように思えます。また、母である王妃に対する姿勢も曖昧模糊としており、ハムレットの本心が謎というベールに包まれていると感じまし

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    2013年10月06日
  • シェイクスピア全集 リア王

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    『リア王』のオペラ化をめぐる対談を聴くため再読。人間存在の深層を抉り、狂気の底からの洞察を突きつけるこの悲劇をあらためて辿るとその多声性が目を引く。そこから人が他者とのあいだに生き残るなかに生じる狂気そのものが際立つ。道化の完成態はプーシキンの『ボリス・ゴドゥノフ』に通じよう。

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    2013年05月25日
  • シェイクスピア全集 ヘンリー四世 第二部

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    面白すぎる!!
    小田島先生の翻訳は、ほんとに感服いたします。

    もともと1部と2部が別々の上映ならば、2部だけでも十分楽しすぎるので、2部のみで2時間の舞台が見たいなぁとか思う。

    1部以上に登場人物が魅力的。
    ハル最高!フォールスタッフも最高!

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    2013年05月02日
  • シェイクスピア全集 ヘンリー四世 第一部

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    10年以上ぶりの再読。

    面白い。最高です。
    ハル王子とフォールスタッフ最高。

    だけじゃなく、他の登場人物も魅力的です。

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    2013年05月02日
  • シェイクスピア全集 十二夜

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    一番好きなシェイクスピア作品。男装したが故に恋を打ち明けられないヴァイオラが可愛くて可愛くて!
    微妙なハッピーエンドもまた良い。

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    2011年03月01日
  • シェイクスピア全集 リチャード二世

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    第一幕

    第一場 ウィンザーの王宮
    ボリングブルックとモーブレーの争い。どちらが謀反人か?二人は決闘での証明を望む。

    ボリングブルック→モーブレー
    公金横領。
    過去十八年間に起きたすべての謀反の首謀者。
    ボリングブルックの叔父であるグロスター公の暗殺。

    モーブレー→ボリングブルック
    ボリングブルックの弾劾は、すべて根も葉もないもの。
    名誉のためにボリングブルックを訴える。

    王とボリングブルックの父ジョン・オブ・ゴーントの仲裁でも二人の怒りは収まらない。決闘は聖ランバートの祭日に、コヴェントリーでおこなわれることになる。

    第二場 ランカスター公爵の邸
    ジョン・オブ・ゴーント 暗殺されたグ

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    2014年10月06日