角川書店のレビュー一覧

  • 今昔物語集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    「 今昔物語集 」 古典を読むときは 角川ソフィア文庫から。読みやすくて 1冊で終わるので、入門書として最適。

    1冊の中に 笑いあり、驚きあり、下品あり、愛あり、人生訓ありの飽きないチョイス。説話のタイトルづけも上手い。芥川龍之介がモチーフに使った説話や インドや中国の説話も押さえている

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    2018年03月05日
  • 枕草子 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    原文(書き下し文)と現代語訳が並んでいて、話しの内容を現代語で楽に読みつつ、面白いと思った個所は原文に当たって、言い回しを比べたり、音読したりできる。
    学生時代に好きだと思った個所と、今回再読して、同じところを変わらず好きと思った段もあったし、当時はあまり惹かれず今回惹かれた段などもあって面白い。季節や自然への想い、好きなモノ、好感を持つものはこんなに昔も今も、変わらない通じるものもあるようで不思議。一条天皇と定子と彰子、道隆と道長、紫式部と清少納言の実際はどんなだったのだろうか?と想像される。

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    2018年02月05日
  • 源氏物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    世界的に有名な日本の古典文学なのに、授業で習う部分くらいしか読んでこなかったなぁと思い手に取った本です。
    初心者向けに解りやすく書かれているので最後まで読み終えることができたのですが、略されている部分も多いので、いつか全編読んでみたいなと思います。
    内容や感想をまとめるのは難しいのですが、ひとつ言えるのは古典文学だから心情を理解できないだろうという思い込みはよくないなということです。
    1000年以上前に描かれた登場人物の心情でも、十分に理解することができます。むしろ、1000年も前から人の考えることや悩むことの本質は変わっていないのではないかなと思います。
    何を考えているのか解らない相手の気持

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    2017年12月20日
  • 徒然草 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    現代語訳、原文、軽い解説という構成。 教科書に載るような古典だし普通だったらあえて手を出そうと思えないけど、内容は「うらべかねよしのエッセー」といった感じで今読んでも古さは感じない。 700年前のものとは思えない。 なかなかおもしろい。

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    2017年10月25日
  • 今昔物語集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    日本古典文学大系や、日本古典文学全集で読めば、全部読める、わけだが、あの漢字片仮名表記の本文に気持ちが萎えること早幾度。
    ダイジェストでのおつきあいばかりとなっている。

    田辺聖子さんのものは、本朝部を扱っていたと思う。
    本書では、やはり本朝部が大半を占めるけれど、天竺部、震旦部からも採録されているのがいい。
    きっと注釈をつけるのは大変なんだろうと思う。

    臨終のお釈迦さまが、息子ラゴラに愛着を示したという話、法力で争った相手を呪い殺した弘法大師の話、相手の連れてきた識神を封じ込めた安倍清明の話などが印象深い。

    後半は有名な話が多かったかな。

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    2017年09月24日
  • 源氏物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    あらすじ、通釈(意訳+説明)・原文、寸評が載っていて、全体の筋をつかんだり、原文の雰囲気を楽しむのに良い感じ。文庫本1冊組ですが、一応54帖全体から抜粋して載っている。原文にはルビもふられていて音読もしやすく、コラムも面白い。
    角川のビギナーズ・クラシックスのシリーズは他にも何冊か持っているが、どれも原文に触れやすく、読んで楽しめる。

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    2017年08月20日
  • 平家物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    平家の栄華と没落を主題とした『平家物語』は、「祇園精舎の鐘の声・・・」という書き出しがあまりにも有名だが、平易かつ流麗な名文で、平氏と源氏及び平安貴族の盛衰の中に見る人間模様を描き出した作品である。
    本書は、一般に全12巻とされる大部の各章段を縮約するとともに、各巻を代表する説話を選び出して収め、『平家物語』の全体像が捉えられるように作られている。
    いま改めて読み返すと、2012年のNHK大河ドラマ「平清盛」のキャスト・場面が目に浮かぶのであるが、視聴率は記録的な低さだったものの、『平家物語』にある人間模様が表現された良いドラマだったと感じる。
    『平家物語』は、基本的に史実に基づいて作られてお

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    2016年11月13日
  • 蜻蛉日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    出た! 平安朝こじらせ女!!
    溢れる才知、輝く美貌、そしてむやみに高いプライド。
    一体どういう扱いなら、この人満足するんだろう、と思ってしまう。
    町の小路の女への「命はあらせて、わが思うふやうに、おりかへし物を思うはせばや、と思いひしを、さやうに(兼家の愛を失う)なりもていき、果ては、産みののしりし子さへ死ぬるものかは」、「わが思ふには、今少しうちまさりて嘆くらむと思ふに、今ぞ胸は空きたる。」という悪口を読むと、いかに身分差があったにせよ、ドン引きした。
    が、不思議なことに、本を置いてみると、何かその率直さが悪くない感じがしてくる。
    でも・・・これは作者の生前から流布した本なのだろうか。
    これ

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    2016年09月22日
  • 徒然草 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    読書録「ビギナーズ・クラシックス徒然草」4

    編・出版 角川書店

    p210より引用
    “ 何事も、自分の外に向かってあれこれ求
    めてはならない。自分に目を向けて、自分が
    やるべきことに全力を注げばよいのだ。”

    目次から抜粋引用
    “自己発見の道へ
     旅は心のシャワー
     独善の悲哀
     利に群がる蟻人間
     鏡に映る醜い顔”

     日本の古典文学をわかりやすく記した作品
    集の、徒然草を解説した一冊。
     現代語訳・原文・解説と、作品に登場する
    寺社仏閣や図や絵を交えて書かれています。

     上記の引用は、灯台下暗しを戒めた話での
    一節。自分の足場をしっかりと固め、少しず
    つその範囲を広げることで、最終的に

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    2016年08月07日
  • 枕草子 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    平安文学の最高峰、枕草子。
    古典作品なので、読みづらいのではないかと思いましたが、軽やかな現代訳と解説のおかげで楽しく読むことができました。

    平安貴族の暮らしは、もっと堅っ苦しいものだと思っていました。でもこの1冊を読むと、それが自分の思い込みであることを気づかせてくれます。
    人々は生き生きとし、現代に生きる私たちと同じだ。人間関係になやみ、美しき自然に酔い痴れ、人との触れ合いを愛する。

    一方で特権階級ではなく、平民とされた人たちの暮らしも気になりました。

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    2016年08月06日
  • 今昔物語集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    今まで読んだ今昔物語の中で1番読みやすい!

    インドや中国の話もあるとは知らなかった。知識不足でした。

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    2016年07月14日
  • おくのほそ道(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    元禄文化期に活躍した松尾芭蕉が、1689年5月に江戸深川を出発し、東北・北陸を巡る約2,400km、約150日間の旅を経て、美濃大垣を再び発つまでを描いた、日本の古典における代表的な紀行作品。芭蕉がこの旅で訪れた国は、武蔵、下野、岩代、陸前、陸中、出羽、越後、越中、加賀、越前、美濃である。
    本作品は、有名な「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり」という序文より始まるが、芭蕉は『おくのほそ道』の旅の後、西国への旅に出て途上で没し、「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」という辞世の句を残した。まさに、芭蕉にとって、時は永遠の旅人であり、自らの人生もまた旅なのであった。
    私が久し振りに本作品を

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    2016年01月16日
  • 一葉の「たけくらべ」 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編

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    言わずと知れた一葉の代表作。
    女主人公の美登利と横町の寺の御曹司の信如の対比は真に見事である。そして美登利と信如、物語に登場する子供達の行く末を案じる終わり方だ。
    物語の内容は置いておき、この書籍について言えば、まず現代語訳があり、原文がある。その後に更に寸評があり初心者にとって大変わかりやすく考えられている。
    現代語訳はあくまでも「解説文」と捉えるのが良い。それは一葉の書いた文章のもつ良さを現代語訳で伝えるのは難しいからである。
    しかし、いつ読んでも一葉の文章は流麗で美しい。

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    2015年12月13日
  • 源氏物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    現代語訳のおかげでやっと源氏物語の概要を知りましたが、やはりたらしですね、光源氏。源氏が死んだあとのひとたちの話は何となく尻切れトンボでしたが、実際現実なんてこんなものでしょとも思えます。

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    2015年12月05日
  • 平家物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    概要は平家の繁栄から落ちぶれていくまでを描かれた話くらいしか知らなかったので、いざ読んでみるとなるほど、こうして平家から源氏へと移っていったんだと現代訳があるのでとてもわかりやすく読めました。古典が苦手なので、現代訳だけ読んでしまいましたが、二回目は原文も一緒に読んでみようかなと思っています。

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    2015年11月29日
  • 一葉の「たけくらべ」 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編

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    原文ばかり読んでいるとどうしても眠くなってきてしまうので、いったん現代訳だけで読み終えました。
    みどりと信如のまだ大人になりきれてないやりとりと相手の気持ちがわからなくて誤解を生んでいくさまがそれぞれ描かれていて、今でもあるあると思ってしまう部分がありました。
    最後は恋の余韻を少し残したままそっと終わる感がいいです。

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    2015年10月31日
  • 竹取物語(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    「竹取物語」が平安時代に書かれた物語で
    当時の体制をかなり痛烈に風刺したものであるということは
    この本にくわしく解説されている
    しかし、というか、だからこそというか
    その中心人物であるかぐや姫の残していった不死薬は
    みかどの意思によって焼かれてしまうのだった
    これをどう捉えるかが、個人的な解釈の分かれ目になるだろう

    地下茎から一直線に月まで延びてゆくかぐや姫の生
    それは、他者にはとりつくしまもない
    自己完結した、一種の中空的存在なのである
    ある意味、生きながら死んでいるとも呼べるだろうそれによって
    もたらされた永遠の命を
    みかどがけして受け入れようとしない、というのは
    つまり、さんざん公家や

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    2015年10月30日
  • 枕草子 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    時の流れは恐ろしい。
    同じ日本に暮らす人が書いたものなのに、現代語を読まないと意味がわからない。

    これはその時代のドレンド仕様書で、彼女は粋だと思うさまざまな事が書かれている。反面彼女が粋ではないと感じた事や身分の低いものに対してはかなり手厳しい。

    人の悪口が楽しいと言ったり、男の人を言葉でやり込めてにんまりしたり、かなり人間味のある人だったんだなと思わされる。

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    2015年07月16日
  • おくのほそ道(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    松尾芭蕉の名と有名な俳句は知りつつも、しっかり読んだことがなかった「おくのほそ道」です。
    わかりやすく解説されているので、読むのに苦労はありませんでした。
    俳句を詠み始めた身として、松尾芭蕉は読んでおかないと、と思いました。

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    2015年06月05日
  • おくのほそ道(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    芭蕉がどのようにして句を読みながら旅を続けていったか、解説がついているのでとてもわかりやすく読めました。曾良さんがついてきてくれるおかげで孤独な旅も楽しくなっているのもわかり、別れのときや何かあるときはすべてを句が物語っていてどこまでも俳諧人であったと感じさせます。

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    2015年06月03日