角川書店のレビュー一覧

  • 蜻蛉日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    蜻蛉日記

    古典では男女の仲という単語を「世」と表すが、それを痛感できるような話であった。
    道綱母にとっては兼家との関係は自分の人生そのものであり、辛いものとしても幸せなものとしても存在していたのだと思う。
    最後のシーンが特に印象的で
    '今年、いたう荒るることなくて、はだら雪、ふたたびばかりぞ降りつる'
    兼家のおとづれが途絶えた日常を表しているが、金家に思い悲しんでいた日々と比べたらこちらの方が圧倒的に辛いと思う。
    平坦であることの手持ちぶたさ、辛さを訴えられたような気がした。
    自分の生活を振り返ってみると自分の身の回りにもこのような、こんなにも苦しいものなくなってしまえと

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    2020年08月04日
  • 覚えておきたい虚子の名句200

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    「虚子涼し目に入れるもの皆俳句」。季重なりも無内容もなんのその、何でも俳句にしてしまうその力量と胆力に恐れ入る。

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    2020年07月31日
  • 万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    他人の作った和歌が読みたいなあ、、とふと思いまずは万葉集からでしょと手にとってみました。

    万葉集はますらをぶりと言われるだけあって、一首一首が力強く、はっきりとしていて、直接的で感情がダイレクトに伝わる気がする。
    悲しい歌は悲しく、恋しい歌は恋しく、1000年以上の時が経っても人が感情を動かされる場面は変わらず、私たちは遠い昔の人々のことを思い感情を動かされる。…とても素敵で素晴らしく、万葉集を読んでよかったと思いました。

    好きな歌は笠郎女の歌で、大伴家持を恋しく想いながら歌った気持ちが痛いほど伝わります。
    きっと彼女は燃えるように恋をして、耐えがたいほど悲しかったのでしょう。

    君に恋ひ

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    2020年05月25日
  • 万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    「万葉集」は現存最古の歌集と言われている。二十巻。歌数は約4,540首。舒明天皇の時代(629年~641年)から天平宝字3年(759年)まで、約130年間の歌が収められている。700年から780年頃まで数次にわたる作業を経て、奈良時代末に現行の体裁が整ったという。
    本書はその中から約140首を選んである。
    1200年も前だというのに、歌われている風景が目の前に立ち上がり、心情が心に響く。これは同じ日本人だからだろうか。海外の人がこの本を読んでどのような感想を抱くのか興味がある。
    最後に一首引用しておく。
    田子の浦に うち出てて見れば 真白にぞ 富士の高嶺に 雪は降りける
    田子の浦を通ってひろび

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    2020年05月05日
  • 覚えておきたい芭蕉の名句200

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    1ページに一句とその解説
    ページに余白もあるせいか、読んでからゆったりと場面や季節を想像しながら俳句を味わうことができる
    年代ごとに読み進めるようになっているので、芭蕉の年をとる毎の心境の変化などもわかりやすい
    俳句はプレバトで見ていて面白いなと思い始めたレベル、自分で作るわけでもない。
    だけれど、街道歩きや寺社巡りをしていると、あちこちに芭蕉の句碑があるので興味を持ちもう少し理解したいと思い本書を購入した
    有名な句も改めて解説を読むと新鮮な発見もある
    あー!これ、いいなーと思う句、うふっと声が出てしまうような楽しい気持ちになる句、色んな句に出会えてよかった

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    2020年09月07日
  • 蜻蛉日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    メンヘラとして心惹かれるものがあり読んでみました。
    藤原道綱母のはかない結婚生活をテーマにした日記文学。
    まず、現代語訳・原文・解説があり古文の勉強にもなるし、古文に詳しくなくても内容を理解できる。
    解説では和歌の縁語など書かれているため勉強になる。受験生の時に出会いたかった…。

    内容としては、自分以外の女のもとへ通う兼家を想い不安になる様子が多く書かれている。
    いっそのこと出家した方がいいのか、死んだ方がマシと考える様子は今のメンヘラと相違ないし、気持ちが非常に理解できてつらいものがある。
    最終的には兼家への気持ちも落ち着きつつあるが、それでもやはり夫婦関係が終わってしまうのは悲しい。。

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    2020年01月21日
  • 徒然草 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    高校に入試問題などで読んだ(解いた)のが最後…問題として解くのではなく、随筆としてじっくり読めました。兼好法師の自然や世相に対する美意識と真理を貫いた人間観や教訓は確かな説得力をもってズドンと胸に落ちました。何度でも読み直したい一冊。

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    2019年11月10日
  • 藤村の「夜明け前」 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編

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    高校時代の修学旅行で馬籠に行った。是非とも読んでおくようにとの事で読む試みはしたが、多分数ページで挫折したハズだ。

    ビギナーズ・クラシックスの試みは人によっては邪道と思われるかもしれないが、私は大方好感を持って読み続けられた。

    あらすじ本だと、「読んだ感」は全く得られないし、かと言って、過去に挫折した本を再度トライしても読み切る自信は無い。そんな中で原作に触れながら背景説明をしてくれるのは本当に助かる。あたかも私設教師に講釈してもらいながら読み進める感覚。何でもそうだが、一度全体図が見えると、始める前には難しいと思っていた事が実は比較的簡単だったと思えてくる事がよくある。

    野口悠紀雄氏に

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    2019年07月16日
  • 万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    元号が発表になる前の週、書店でどうしても気になって購入したのですが、なんと、万葉集から「令和」が決まるとは。単なる偶然ですが、なんだかうれしいです。
    万葉集の句は、素朴で力強くて、飾り気が少ないような気がします。肩ひじ張らずに、気楽に万葉時代の日本語のリズムに触れてみるのがいいと思いました。古今、新古今にもこの感じで触れてみたい。

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    2019年04月13日
  • 万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    新元号「令和」の出典は万葉集からとのことだが、はて万葉集というものの存在は知っているがついぞ読んだことがないと気づく。

    せっかく興味を持ったものの万葉集に関する書籍は山のように出版されておりどうしたものかと悩んでいたところ、「ビギナーズ」の文字が躍る一冊を発見し手に取った次第である。

    丁寧な解説のおかげで歌意をおおむね掴むことができ、大変ありがたい。
    そして歌そのもののダイナミズム。
    和歌というものに触れず生きてきたが美しい響きに込められた在りし日の人々の思いは現代に生きる我々に通じるところが少なからずあり、1000年以上受け継がれる伝統の霊力のようなものを感じた。

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    2019年04月02日
  • 万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    1300年前には歌しかなかったからなのか、心の有り様を言葉で表現することにおいては現代人よりも遥かに上手(うわて)です。いや、というよりも、気持ちを言葉にすることって、現代人にとっては遠ざかってしまったことのような気もします。

    風の様、土のにおい、草木花々の彩り香り、天気や月、星雲の形、誰かを想う気持ちーー。ありとあらゆるものを歌材にしようとする態度は、一瞬一瞬を楽しもうとする姿にも感じます。これほど豊かな表現で万物を歌い上げられる万葉人が我々を見たら、きっと嘆くんだろうなあ。

    古典に触れ、その感情を現代で追体験することで、これまでよりずっと素直で豊かな生活が送れるものと思います。

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    2019年01月28日
  • 竹取物語(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    楽しくも深い視点の解説のおかげで、今さらながらちゃんと竹取物語を知ることができた。かぐや姫に対するイメージが一新。日本に残る最古の物語がこのお話なんて!日本の先人はすごいな。

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    2018年10月27日
  • おくのほそ道(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    俳聖・松尾芭蕉の五ヶ月に渡る奥羽・北陸の旅日記。崇拝する西行の面影を偲び、雄大かつ過酷な自然に対峙し、源平合戦の昔を想う。紀行文に留まらない俳諧の真髄を貫く。

    理由あっておくのほそ道を読もうと思ってそういえばビギクラにあったような……と思い手を取ってみた。文化文政の頃の文章は八犬伝読んでるけど元禄時代のやつって全然読んでないしましてや俳諧紀行文はめちゃ専門外だわ~となってしまった。ビギクラは最初に現代語訳で次に本文なんだけど文語文の簡素さに惚れ惚れしてしまったよね(そこ?
    なんというかこの文章をそのまま旅行誌とかに載せてもいいなって思っちゃった。それくらいいろいろ浮かんでくるし実際におくのほ

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    2018年04月09日
  • 今昔物語集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    「 今昔物語集 」 古典を読むときは 角川ソフィア文庫から。読みやすくて 1冊で終わるので、入門書として最適。

    1冊の中に 笑いあり、驚きあり、下品あり、愛あり、人生訓ありの飽きないチョイス。説話のタイトルづけも上手い。芥川龍之介がモチーフに使った説話や インドや中国の説話も押さえている

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    2018年03月05日
  • 枕草子 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    原文(書き下し文)と現代語訳が並んでいて、話しの内容を現代語で楽に読みつつ、面白いと思った個所は原文に当たって、言い回しを比べたり、音読したりできる。
    学生時代に好きだと思った個所と、今回再読して、同じところを変わらず好きと思った段もあったし、当時はあまり惹かれず今回惹かれた段などもあって面白い。季節や自然への想い、好きなモノ、好感を持つものはこんなに昔も今も、変わらない通じるものもあるようで不思議。一条天皇と定子と彰子、道隆と道長、紫式部と清少納言の実際はどんなだったのだろうか?と想像される。

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    2018年02月05日
  • 源氏物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    世界的に有名な日本の古典文学なのに、授業で習う部分くらいしか読んでこなかったなぁと思い手に取った本です。
    初心者向けに解りやすく書かれているので最後まで読み終えることができたのですが、略されている部分も多いので、いつか全編読んでみたいなと思います。
    内容や感想をまとめるのは難しいのですが、ひとつ言えるのは古典文学だから心情を理解できないだろうという思い込みはよくないなということです。
    1000年以上前に描かれた登場人物の心情でも、十分に理解することができます。むしろ、1000年も前から人の考えることや悩むことの本質は変わっていないのではないかなと思います。
    何を考えているのか解らない相手の気持

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    2017年12月20日
  • 徒然草 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    現代語訳、原文、軽い解説という構成。 教科書に載るような古典だし普通だったらあえて手を出そうと思えないけど、内容は「うらべかねよしのエッセー」といった感じで今読んでも古さは感じない。 700年前のものとは思えない。 なかなかおもしろい。

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    2017年10月25日
  • 今昔物語集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    日本古典文学大系や、日本古典文学全集で読めば、全部読める、わけだが、あの漢字片仮名表記の本文に気持ちが萎えること早幾度。
    ダイジェストでのおつきあいばかりとなっている。

    田辺聖子さんのものは、本朝部を扱っていたと思う。
    本書では、やはり本朝部が大半を占めるけれど、天竺部、震旦部からも採録されているのがいい。
    きっと注釈をつけるのは大変なんだろうと思う。

    臨終のお釈迦さまが、息子ラゴラに愛着を示したという話、法力で争った相手を呪い殺した弘法大師の話、相手の連れてきた識神を封じ込めた安倍清明の話などが印象深い。

    後半は有名な話が多かったかな。

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    2017年09月24日
  • 源氏物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    あらすじ、通釈(意訳+説明)・原文、寸評が載っていて、全体の筋をつかんだり、原文の雰囲気を楽しむのに良い感じ。文庫本1冊組ですが、一応54帖全体から抜粋して載っている。原文にはルビもふられていて音読もしやすく、コラムも面白い。
    角川のビギナーズ・クラシックスのシリーズは他にも何冊か持っているが、どれも原文に触れやすく、読んで楽しめる。

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    2017年08月20日
  • 平家物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    平家の栄華と没落を主題とした『平家物語』は、「祇園精舎の鐘の声・・・」という書き出しがあまりにも有名だが、平易かつ流麗な名文で、平氏と源氏及び平安貴族の盛衰の中に見る人間模様を描き出した作品である。
    本書は、一般に全12巻とされる大部の各章段を縮約するとともに、各巻を代表する説話を選び出して収め、『平家物語』の全体像が捉えられるように作られている。
    いま改めて読み返すと、2012年のNHK大河ドラマ「平清盛」のキャスト・場面が目に浮かぶのであるが、視聴率は記録的な低さだったものの、『平家物語』にある人間模様が表現された良いドラマだったと感じる。
    『平家物語』は、基本的に史実に基づいて作られてお

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    2016年11月13日