角川書店のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「平家物語の中から好きなエピソードを2-3言えるようになりたいなぁ」と今更。
読むのに躊躇するような難しげな本、そんな時には私の心の友、ビギナーズクラシック。
日本で教育を受けた人ならまず全員諳んじることが出来るあの冒頭から。
普通はこんなオチを最初に持ってきちゃいかんのだろうけどこの話を「聞く」人達は最初から人生の「あはれ」「無常」をドラマティックに聞き入るのが目的だからリズム良く物語のテーマから始まることで話の中に連れていく感じなのね。「鐘の音」「花の色」そうね、なんだか目が開いてるのに白昼夢を見るよう。暗く広い部屋、和蝋燭、琵琶法師の声。これは異世界に入る呪文的な?
この年までその感覚 -
Posted by ブクログ
源氏物語を通読する人が増えるように、という意図で編集された入門書。たしかに読みやすい。
現代でもルッキズムは大問題だけれど、平安時代は現代日本とは比べ物にならないくらい大変だ。
葵の上と六条御息所のエピソードで、六条御息所の生霊が葵の上を苦しめている時に、光源氏は葵の上の家の人に、生霊が六条御息所だとばれないかを気にしていた。蜻蛉物語を読んだ印象だと、当時の妻や妻の家の人たちは、夫が今どの妻に入れあげているかを把握していたようだ。
葵の上の人たちも、六条御息所のことを把握していたからこそ祭りの日にあんなトラブルになった。
妻たちが別の妻や愛人について把握していることを夫たちは知らなかったの -
Posted by ブクログ
兼好法師の人生観と信念の在り方について書かれた随筆である。時代は日本の中世だが、現代の私たちも考えることについて書かれているので、読みやすい。優秀な人の日記をのぞき込んでいる感覚で読める。
無常感が兼好に大きく影響を与えている。例えば、季節の移り変わりは急に起こるのではなく、次の季節が徐々に進んだ結果であること。出来事(本書では祭り)のピークだけでなく、始まりの準備段階や終わりの静けさまで味わってこそ、真の出来事を見て体験したことになると言っている。これには、共感の声が多数上がるのではないかと思う。最近だと「エモい」という言葉の一部に包含されてしまぅている気もするが、振り返ることも出来事 -
Posted by ブクログ
季語 【泣初】なきぞめ
新年になって初めて泣くこと。
泣初の両手握ってやりにけり 山西雅子
季語 【米こぼす】よねこぼす
三が日に泣くこと。涙という言葉を忌み、米粒に見立ててこう呼んだ。
琴を弾き終へたるひとり米こぼす 茨木和生
涙じゃなくて米粒に見立てるとか、初めて泣くことも季語になる、季語にするとか、昔の人は素敵だなあ。
こどもの泣初。
あー泣初だね、くらいに頬笑ましく、おおらかに両手握ってやりたかったなあ。
毎日が連続過ぎて覚えていない。
俳句の、言葉にこめる感じ。
わからないものも多いけれど、おっと思った句は、いっときじんわりさせてくれる。 -
Posted by ブクログ
いつ、だれが書いたのかわからない。
定説によれば、9世紀、平安時代の初期に成立したのではないかといわれている。
そして、竹取物語は日本最古の物語といわれている。
こうした、天女の羽衣伝説は、全国にいくつかあり、風土記にも取り上げられている。
竹取のおきなとのであい
かぐや姫の成長
5人の若者との物語
帝との恋
姫の昇天
おとぎばなしなのか、日常とは隔絶した荒唐無稽な話を聞きながら大宮人たちは、この物語を楽しんだのであろうか。
目次
竹取のじいさんと、なよ竹のかぐや姫
難題の一・仏の御石の鉢―挑戦者・石作の皇子
難題の二・蓬莱の玉の枝―挑戦者・庫持の皇子
難題の三・火鼠の皮衣―挑戦者・右