角川書店のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
源氏物語はだいたいどのようなものか分かっているが、枕草子のことをまったくといっていいほど知らなかったので読んでみた。
とても面白かった。
1000年前も現在も人の心理は変わっていないんだなぁととても感慨深かった。
そして清少納言がすごく人間らしく好きだと思った。
ある子供が清少納言の物を壊しても、微笑みながら叱る親について、「憎い、しっかり注意したいけど親の前だし注意できない。」と書いているのがとても面白い。
現代人だからこそそういう問題があるのかと思えば、1000年前にも同じようなことがあったんだなぁと思った。
そんな日常生活を綴った微笑ましい書物なんだとおもった。 -
Posted by ブクログ
教科書以来の枕草子。春はあけぼの~の第一段の美しさに惹かれて、いつかもっと読みたいと思っていた。全段ではないもののこの本に出会ってそれが少し叶った。読んでみてきらきらした才気と言われるが、むしろ鼻持ちならない。同意もあれば不同意もあり。しかし解説にあるようにその時代背景、置かれた立場を考えればそれもあるかと。まして世の中に出すつもりもなく書かれたものならばなおさら。学生時代にこういう書かれた背景も教えてもらっていたのだろうか。記憶にない。
現代語訳を読み、その後原文を筆ペンで筆写した。そうすると内容もより理解でき字もうまくなって一石二鳥だったかと。書くことが楽しかった。
このビギナーズ・クラシ -
Posted by ブクログ
日本の神話をよく知らなかったので。
地方の伝承との刷り合わせから日本書紀ほどその神性や正当性はないらしい。
どのようにこの国という体制が出来上がったのか、言葉は語られることによって、人にその存在を信じさせる。ないけどある。とても不思議な力を持ったもの。言葉による国の物語。序文でも注意している。「巨安万侶言さく」と。
まだ書くための主流な手段が中国語だったということもあって、その語りを書き起こすのはたやすいものではなかったはずだし、書き落ちたものもたくさんあると思う。神様の名前の由来や意味がわからないのは、現代の人と共有できない何かがあったからだと感じる。
そんな言葉によって語られる日本の物語。 -
Posted by ブクログ
いまはむかし、竹取の翁といふものありけり――竹取のおじいさんが竹の中で見つけた小さな女の子、なよ竹のかぐや姫。大勢の貴族に求められた彼女は五つの難題で求婚者をはねのけ、帝の寵愛さえも拒む。しかしその中で、彼女は人間らしい愛を学んでいく。けれどももう、時は、いいえ、月は満ちた――還る時が、やってくる。日本最古の“物語”として名高い「竹取物語」の全文を収録し、平易な訳と解説、豊富なコラムで「竹取物語」の世界に誘うぴったりのビギナーズ書。古典が苦手な人でも楽しめること、まちがいなし!
これもまたなが~いこと積読してたものなのですが(ビギナーズクラシックスは、大抵買って満足して沢山積んじゃってます)