角川書店のレビュー一覧

  • 万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    Posted by ブクログ

    万葉集のアンソロジーですね。
    編集、解説は、坂口由美子さん。
     『古来とくに親しまれている歌を中心に約百四十首を選び、意味や和歌の技巧、時代背景、人間関係などを解説した。』と、紹介されています。

     川の上の つらつら椿 つらつらに
       見れども飽かず 巨勢の春野は
                (春日蔵首老)

     磯の上に 生ふる馬酔木を 手折らめど
       見すべき君が 在りと言はなく
                 (大伯皇女)

     淡路の 野島の埼の 浜風に
       妹が結びし 紐吹き返す
                 (柿本人麻呂)

     あをによし 奈良の都は 咲く花の
       にほふがごとく 今盛りなり
                  (小野老)

     我妹子が 植ゑし梅の木 見るごとに
       心咽せつつ 涙し流る

     我がやどの 夕陰草の 白露の
       消ぬがにもとな 思ほゆるかも
                   (笠郎女)

     親しみ易い構成で万葉集を楽しめて、解説も爽やかに、持っていたい一冊ですね(=^・^=)

    0
    2026年06月24日
  • 竹取物語(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    Posted by ブクログ

    ちゃんと読んだの初めてかもしれない。求婚者に不遜な態度のかぐや姫、いい人だけど俗物っぽいおじいさん、みんなキャラが立っている5人の求婚者たち。心を通わせる帝にはかぐや姫が心を開くのも、わかるーとなった。見た目(の噂)だけで求婚してくるなんて、とんでもないと思う。その時代では普通だったんだろうけど。あと帝も最初は見た目の噂で興味持ったけど、おもしれー女、、、となって興味を持ったようだから、諦めないことが大事なのかもしれない。

    解説もすごくおもしろかったのだが、「〜するわ、〜するわ」を「〜するは、〜するは」と書いていてすごく残念に思った、、そこにだけ校正が入らなかったのだろうか?

    0
    2026年05月17日
  • 源氏物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    Posted by ブクログ

    源氏物語は原文を読むと5年かかると言われている。
    しかし本書はビギナーズクラシックなので基礎を簡潔に分かりやすくまとめている。

    あらすじ、通訳、原文の3構成なので、読むのが億劫なら原文を飛ばしても十分楽しめる。

    源氏が死んで子供の話まで続くなんて驚いたし、源氏香の図が機能美で好き。
    最初に読む源氏物語がこれで良かった。

    0
    2025年12月17日
  • 万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    Posted by ブクログ

    角川ソフィア文庫の『ビギナーズ・クラシックス』シリーズ。
    例によって、原文(万葉仮名ではない)、現代語訳、解説の3点セットで、140首ほど掲載されています。

    地図や植物のイラストを用いた解説は非常にわかりやすく、三輪山伝説はじめとする◯◯伝説、枕詞などの和歌の修辞、柿本人麻呂などの重要人物などについては、適宜コラムで補足解説されています。

    万葉集を学びたて、あるいはこれから学びたい人にとっての足がかりとしておすすめです。

    本書に取り上げられている歌のうち、わたしが最も好きなものは、磐姫皇后の以下の歌。

    「ありつつも君をば待たむうち靡く
    我が黒髪に霜の置くまでに」

    いつまでもあなたを待ちましょう、私の黒髪に霜が降るまで(=私の黒髪が白髪に染まるまで)、という意味です。

    私がこの歌と出会ったのは学生のころ。
    さだまさしさんの「まほろば」にて、この歌が本歌取りされていたことがきっかけです。

    26歳にしてあの歌を書き上げたさださんの圧倒的な教養と恐るべき表現力を、同じ年になった今、よりいっそう身に沁みて感じるところです。

    0
    2025年08月02日
  • 竹取物語(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    Posted by ブクログ

    ★★★★☆テレビなど昔話としてみていましたが、竹取物語を読んだのは初めてです。解説がわかりやすくてよかったです。子どもの頃見た昔話と違った視点から見てみると違った話になるという面白さがあることがわかりました。

    0
    2025年04月30日
  • 古事記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    Posted by ブクログ

    ★★★★☆母校の高校が神道を採用していました。毎月参拝があったり、伊勢神宮の川で禊をしたりというイベントがありました。高校生の頃は、あまり神道に興味がありませんでしたが古事記を読んで思い出しました。関係する本も買ってしまいました。他の古典もよく読んでみたくなりました。

    0
    2025年04月27日
  • 覚えておきたい芭蕉の名句200

    Posted by ブクログ

    「奥の細道」だけではなく、芭蕉の生涯に渡る名句を集めた句集。写生画を描くように句を詠みつつ、そこに自らの思いや、その土地にまつわる人々の思いを添えた名句の数々。これからも折に触れて読み返したい。

    0
    2025年04月11日
  • 源氏物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    Posted by ブクログ

    以前に購入し、あまり読まずに家にあったが、昨年の大河ドラマを機に読み出した本。角田光代の、源氏物語と、途中、並行して読んでいたが、やはり翻訳本を最後まで先に読んで、こちらに戻ったので、長い話しのあらすじが掴めた。
     それぞれの巻の、主だった場面を、翻訳文かさきに、古文があとに記してある。やはり、原文で少しでも読むと、それらしいニュアンスがあるのでいいと思う。原文だけ読んでも難しいのだが。
     巻末に、関係系図や、略年表があるので、はなしをたどることができる。
     源氏物語の世界に入ることができた本だ。
     

    0
    2025年04月05日
  • 今昔物語集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    Posted by ブクログ

    今は昔〜のフレーズから始まる、十二世紀初めに成立した巨大説話集。その話数は千を超える。
    天竺(インド)部、震旦(中国)部、本朝(日本)部の三つの重層構造にて設計される。
    登場人物は、上は神仏、天皇、貴族、僧侶、武士から下は浮浪者、盗賊まで勢揃い。
    平安時代を隅から隅まで堪能できる良作である。

    下世話かつ下品な話も中にはあるが、はんなりとした古語だと許せてしまうのが妙であり、笑える。
    芥川龍之介や谷崎潤一郎も、今昔物語に取材して傑作を生み出していたということを知らなかったので学びになった。
    以下、印象に残った話を箇条書き


    ◾️月のウサギの由来となる説話
    自己犠牲の尊さを人間に伝えるために、ウサギの姿を月に刻み込んだという、なんとも切ない話。

    ◾️盗みに失敗して親を殺した男の話
    肉親へのドライな行動や、悪者でありながらカラッとした明るさは、さながらグリム童話の主人公よう。
    震旦部の話の源流を遡ると、中国インドからさらにエジプト王家の物語に辿り着くと知り腑に落ちた。

    ◾️ライバルを祈り殺した弘法大師の話
    日本仏教界のドンらしからぬ行動がなんとも俗人っぽくて興味深い

    ◾️美女の色じかけで、学者となった青年僧の話
    学問の素質はあるのに怠け者の若者に対して、菩薩が彼の性癖を利用して悟りを開く方向に導く。
    教育には「対機説法」が効果覿面ということがよく分かる話。
    教科書では扱いづらい話ではあるが、こういうクスッと笑える話があると、学生の古文への関心も高まる気がする。


    ◾️芥川の「鼻」の元となる話
    現代ではタブーとなり得る外見を茶化した笑話。
    本作を読んでから芥川の「鼻」を読むと、また面白い。

    ◾️平安の色男 平定文が恋焦がれしぬ話
    定文がイケメン設定なのに、行動があまりに下品で笑える。現代よりはるかに男尊女卑の世の中であったにも関わらず、今昔物語の中では男性をやり込める強い女性が多く登場する。きっと当時の多くの女性読者を楽しませていたことだろう。

    0
    2025年02月08日
  • 源氏物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    Posted by ブクログ

    源氏物語と源氏物語の世界の常識を知ることができた。
    ただ、一部の場面とあらすじしか含まれていない。本書の中でも言っているように、この本で源氏物語の概要をつかみ、全訳本にチャレンジするための準備運動にするのが良いと感じた。

    0
    2025年01月03日
  • おくのほそ道(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    Posted by ブクログ

    外国人の知り合いが、松尾芭蕉のおくのほそ道に感化されて、その道の一部を歩いたという話を聞き、なぜそこまで惹かれるのだろう?と手に取った。歌に興味があるわけではないので、共感できる部分はその点では少ないが、それでも人生を旅とみなし、実際に命懸けの旅に出る様を感じると、異なる人生観を突き付けられて考えさせられる。

    0
    2024年12月02日
  • 蜻蛉日記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    藤原兼家の訪問を待つ道綱母のはかない蜻蛉のような21年間の結婚日記。
    「嘆きつつ 独り寝る夜の 明くる間は いかに久しき ものかとは知る」

    0
    2024年10月17日
  • 源氏物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    Posted by ブクログ

    高校の頃先生が源氏物語はエロ本だと言い放っていた。もちろんメインは10人以上もの女の人を見初めて手にしていく源氏だし、嫉妬も羨望も権力争いも渦巻く大人の汚い世界を描いているのだけど、源氏自身はどんな女の人も傷付けない優しさを持ってるし、他人の子を丁寧に育てる母性・父性有り、妻同士が互いに認め合う瞬間有り、教育論や教訓有りと、ひと言で「エロ本です」とは語りきれない。
    そりゃ当時のベストセラーなのだからしっかりした内容なのは当たり前なのだけど、今にも通ずる部分は沢山ある。一夫一婦制の今だからこそ、ここでしか見られない夢を持って読み伝えていきたい本だと思う。

    0
    2024年09月28日
  • 枕草子 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    Posted by ブクログ

    最初に現代語訳から書いてあるので、とても読みやすかった。原文と現代語訳をしっかり読み比べると古文の勉強もできそう。少々、意地悪な視点も多いが、見苦しいとかがっかりとか、今と変わらない心持ちが面白い。

    0
    2024年09月23日
  • 万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    Posted by ブクログ

    「石走る 垂水の上の さわらびの 萌え出づる春に なりにけるかも」
    有名な歌らしいですが、これが一番。

    0
    2024年07月27日
  • 平家物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    Posted by ブクログ

    原文や解説、コラム、地図、年表があるのもよい。これは誰か?と思う人も多々いるので、巻末に家系図があるので初めて読む入門書としても最適。

    義経や木曽義仲の、ヒーロー的な側面だけじゃなくて、横柄で短気な俗物的部分も垣間見えて興味深い。

    誰か忘れたけどそこそこの身分の人(多分平家側)が身分の低い女性を好きになって、父親に反対されて高い身分の女性と結婚をすすめられたときの発言が興味深い。人生盛りの時は30年と短いのに、醜い女と一緒になったら一生後悔する、と。そして最後は出家してしまう。なかなか失礼な奴だが、今も昔も真理。

    0
    2024年08月12日
  • 平家物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    Posted by ブクログ

    ★★★★☆面白かったです。祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり〜という一節は、小学生時代に国語の時間で暗記した記憶がよみがえります。最近まで放送されていた大河ドラマも見ていましたので思い返しながら読めました。

    0
    2024年07月14日
  • 古事記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    Posted by ブクログ

    古事記とい名前しか知らなかったので、編纂目的、内容共に大変勉強になりました。日本書紀も読みたくなりました。

    0
    2024年05月25日
  • 源氏物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

    Posted by ブクログ

    源氏物語の概略の概略の概略くらいのあらすじプラスアルファは感じられたかもしれない。初心者にはありがたい本。
    1000年以上前にこんな作品を宮中の女性が書いてそれが当時の権力者にも評価されてその後も読み継がれているということ自体だけでもすごいよね。もっと長い現代語訳も読んでみたい。原文で読むのは難しいよなあ。

    0
    2024年05月01日
  • 鴎外の「舞姫」 ビギナーズ・クラシックス 近代文学編

    Posted by ブクログ

    遥か昔に教科書で文語体である『舞姫』を読んだがその時は言い回しが難しい上に悲惨なオチだと思っていた。本書は現代語訳と補足する様に当時が伺える解説がついた事で分かりやすかった。格調高い文章が抜けて意味が分かると豊太郎の他責型ゲス野郎ぶりが浮き彫りになるがコレもまた人間。外国人が現地人にその国の言葉で教えるとか頭脳明晰である事は確かである。
    実際のエリスのモデルになった人は鴎外を追ってきたというからこんなタマでは無いし鴎外自身も書簡を大切にしていたらしい。敢えて悲劇性を強調する事で思い出を鮮烈なものにしたかったのかは不明だがこのオチに現代を生きる女性の方々はどう思われるのか気になるところである。

    0
    2024年03月11日