角川書店のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いとをかし。美しい日本を感じます。
読みやすい現代語訳と原文、解説がセットになっていて、スイスイ読み進めることができます。入門には"ビギナーズ・クラシックス"シリーズは助かるなと思いました。
読み始めてからだいぶ時間が経っているから、前半の記憶が曖昧だけど……
私のお気に入りの段は138段「ヤマブキの花びら‐殿などおはしまさで後」→中宮定子さまの清少納言への信頼とか、2人の間の友情の深さとかが感じられました。
あと「世の中で一番嫌なのは」はすごく共感!1000年前と人間の考えることって変わっていないな〜と思いました。
「うた恋い」(漫画)を読んでいたので、清少納言の -
Posted by ブクログ
ネタバレビギナーズ・クラシックスと言うだけあって、とても読みやすかった。
最初に訳文があって、その後ろに原文があって、時々コラムや解説等が入るという構成。
先に訳文があると、原文を読んでもそんなに抵抗感がない。
純粋に読み物として楽しめた。
学校の古文で古事記をやったかどうか覚えていないが、
今回初めて通して読んで、古事記面白いな、と思えた。
学校の授業だけじゃこうはいかない。
カタカナの長ったらしい名前は多いが、少なくともローマ神話よりは読みやすいし、楽しく読めた。
古事記の中に出てくる和歌は、意味ではなく音で漢字を振っているのだが、
一見意味がわかりにくい文章から、正しい意味をくみ取って現代語訳 -
Posted by ブクログ
3月の西日本聖地巡礼の旅のお供に持っていったのがこの本。原文と現代語訳、解説が読みやすい形にまとまっていて、『古事記』入門書として最適だと思う。日本神話や伝説がたくさん詰め込まれていて、神秘的なのに、ユーモアたっぷりでわくわくしながら読み進めた。中巻から徐々に天皇の王威を強調するような政治色の強さが見え始めて、純粋に神話を楽しみたいわたしとしてはちょっとがっかり。旅のあいだ、日本神話の舞台をたくさん巡ってきたが、現地の人が『古事記』の神話を話して聴かせてくれた時は本当に面白かった。稗田阿礼が誦習したのが元だというし、口で語り伝える時に『古事記』は一番輝くのだと思う。もっともっと日本神話の研究を
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Posted by ブクログ
今昔物語のおもしろい話をまとめてあります。現代語訳 原文 解説があってとてもわかりやすく入門者に親切な内容でした。
世俗的な内容が多くて笑える話もありました。特にイケメンが冷たい女にてひどく振られる話や浮気症の夫を懲らしめる話が面白かったです。「今昔物語自体が面白い」という印象です。
解説の中にもありましたが9〜11世紀当時は女性もかなり男性と対等な立場で恋愛などしてたことが良く分かります。時代劇で目にすることの多い戦国・江戸時代の男女関係とは一味違った様子が印象に残りました。
昔の人々と我々の価値観が違うということと同時に、ところどころ「笑いのツボ」を共有できそうだということを実 -
Posted by ブクログ
「上代」という言葉を聞くだけで、上流階級のみに許された高尚な世界を想起してしまったが、そんなことはなかった。庶民の歌はもちろんのこと、上流階級の人々の歌も、今でも「分かるなァ」と感じられるようなテーマが多く、どんどんn感情移入してしまう。胸が熱くなることもしばしば。
相聞歌などはその典型と思う。額田王と大海人皇子のやりとり、磐姫皇后の嫉妬からは相手を想うストレートな心、大伯皇女と大津皇子や穂積皇子と但皇女からは、どうすることもできない別離の悲痛を。千年以上昔の、それも数十文字で構成された言葉がここまで現代に生きる私達の心に染みるのかと驚かされる。
学ぶべきことだと思ったのは、季節に関する