角川書店のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
教科書以来の枕草子。春はあけぼの~の第一段の美しさに惹かれて、いつかもっと読みたいと思っていた。全段ではないもののこの本に出会ってそれが少し叶った。読んでみてきらきらした才気と言われるが、むしろ鼻持ちならない。同意もあれば不同意もあり。しかし解説にあるようにその時代背景、置かれた立場を考えればそれもあるかと。まして世の中に出すつもりもなく書かれたものならばなおさら。学生時代にこういう書かれた背景も教えてもらっていたのだろうか。記憶にない。
現代語訳を読み、その後原文を筆ペンで筆写した。そうすると内容もより理解でき字もうまくなって一石二鳥だったかと。書くことが楽しかった。
このビギナーズ・クラシックスシリーズは何をとってもいつになってもビギナーズな私にとってうれしいシリーズだ。より深くのきっかけになればいいが、とりあえず雑学が少し増える。 -
Posted by ブクログ
日本の神話をよく知らなかったので。
地方の伝承との刷り合わせから日本書紀ほどその神性や正当性はないらしい。
どのようにこの国という体制が出来上がったのか、言葉は語られることによって、人にその存在を信じさせる。ないけどある。とても不思議な力を持ったもの。言葉による国の物語。序文でも注意している。「巨安万侶言さく」と。
まだ書くための主流な手段が中国語だったということもあって、その語りを書き起こすのはたやすいものではなかったはずだし、書き落ちたものもたくさんあると思う。神様の名前の由来や意味がわからないのは、現代の人と共有できない何かがあったからだと感じる。
そんな言葉によって語られる日本の物語。本当に日本は一つの国などでは決してなかったし、天皇が非の打ちどころのない神などではないのだと教えられる。幾人もの血が流れてこの島を支配してきたのだな。そしてその支配のために英雄や悪としての名を負った人がいて、この日本という国の幻想が成り立っているのだな。ヤマトタケルも支配のための仕組みに組み込まれたひとつの道具でしかなかったのだな。その彼のために何人の血が流れたか。
国家は作り物。それを作り出すのはひと。ひとりひとりがよくならなければ、よい国家などありえない。
幼少期からこれを読み聞かせろとは言わないが、なにがよい国なのか知るためにも、日本神話はひろく教えられるべき。 -
Posted by ブクログ
いまはむかし、竹取の翁といふものありけり――竹取のおじいさんが竹の中で見つけた小さな女の子、なよ竹のかぐや姫。大勢の貴族に求められた彼女は五つの難題で求婚者をはねのけ、帝の寵愛さえも拒む。しかしその中で、彼女は人間らしい愛を学んでいく。けれどももう、時は、いいえ、月は満ちた――還る時が、やってくる。日本最古の“物語”として名高い「竹取物語」の全文を収録し、平易な訳と解説、豊富なコラムで「竹取物語」の世界に誘うぴったりのビギナーズ書。古典が苦手な人でも楽しめること、まちがいなし!
これもまたなが~いこと積読してたものなのですが(ビギナーズクラシックスは、大抵買って満足して沢山積んじゃってます)現在公開中の「かぐや姫の物語」がどうやら原典を予習しておくといいらしく、ならビギクラで読もうかな、と。意外だったのが原文はもっと長いと思ってて、他のビギクラと同じでどっかはしょってるのかなと思ったら全文収録していたこと。というか、収録できるくらい短かったのかっていうことですね。方丈記も短いって言うしなあ。
そんなことを書いた所為で、竹取物語は中学と高校の頃に授業でやった&問題集でやった程度で実はちゃんとよく知らないと言うへっぽこ国文クラスタの実態が明らかになってしまってるわけですが、五人の求婚者の話も、最初の石作りの皇子の話こんなアッサリなんだなーとか、蓬莱の玉の枝の話は一番長いんだなーとか、落語みたいなしょーもないオチついてんだなーwと、いろいろ新しい発見がありました。コラムも面白かったですし、解説も良かった。
私は自分でかぐや姫ものを書いたりもしたので惹かれてるわりにはちゃんと読んでなかった…のですが、何に惹かれたかっていうと姫が月に帰る時に全部忘れてしまうってところにとにかく惹かれたんだろうなあ。あと何の罪を負ってここに来たのかってのも。罪人にしては扱いが丁寧だから、もとは高貴な身分なんだろうか。そんでかぐや姫は何を学んだことで罪を償ったことになったのか……やっぱ人間の愛? 愛すること? 結婚することはどういこととか? でもかぐやは月の世界の人だし、全部忘れたら意味ないか…? とかいろいろ考えます。出来ればまたかぐや姫ものを書きたいなあとも思ってたので、これ読んでいろいろ想像を掻き立てられましたね。「かぐや姫の物語」の方はどんな感じになってるのかなー -
Posted by ブクログ
いとをかし。美しい日本を感じます。
読みやすい現代語訳と原文、解説がセットになっていて、スイスイ読み進めることができます。入門には"ビギナーズ・クラシックス"シリーズは助かるなと思いました。
読み始めてからだいぶ時間が経っているから、前半の記憶が曖昧だけど……
私のお気に入りの段は138段「ヤマブキの花びら‐殿などおはしまさで後」→中宮定子さまの清少納言への信頼とか、2人の間の友情の深さとかが感じられました。
あと「世の中で一番嫌なのは」はすごく共感!1000年前と人間の考えることって変わっていないな〜と思いました。
「うた恋い」(漫画)を読んでいたので、清少納言の周りのことが少しわかっていて、枕草子に登場する人物や小話が理解できました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレビギナーズ・クラシックスと言うだけあって、とても読みやすかった。
最初に訳文があって、その後ろに原文があって、時々コラムや解説等が入るという構成。
先に訳文があると、原文を読んでもそんなに抵抗感がない。
純粋に読み物として楽しめた。
学校の古文で古事記をやったかどうか覚えていないが、
今回初めて通して読んで、古事記面白いな、と思えた。
学校の授業だけじゃこうはいかない。
カタカナの長ったらしい名前は多いが、少なくともローマ神話よりは読みやすいし、楽しく読めた。
古事記の中に出てくる和歌は、意味ではなく音で漢字を振っているのだが、
一見意味がわかりにくい文章から、正しい意味をくみ取って現代語訳に直した学者の方々はすごいと思った。