角川書店のレビュー一覧

  • 古事記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    神から天皇に至るまでの系譜を、当時の天皇のためにまとめた神話集。政治的な側面や教育的な面があり、様々な思惑が詰め込まれて編纂されているのが面白い。また、神々のキャラクターも様々でエンタテインメントとしても楽しめました。

    日本人として、知っておこうと思って読みはじめたのに、意外に楽しい読書経験でした。

    そして、編集にあたった稗田阿礼が、当時自分と同じ年齢だったということに、不思議な感慨がありました。

    しかしとにかく、神々と天皇の名前がカタカナ表記でとても長く、似たようなものが多いのに苦しみますので、覚悟が必要ですよ。

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    2013年01月06日
  • 今昔物語集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    今昔物語集のダイジェスト。
    現代訳のあとに原文、プラス解説というつくりが読みやすい。原文音読するとたのしい!
    釈迦誕生から始まる割に、えぐかったりエロかったりな話もたくさんで、人間の性を感じます。
    もっと読んでみたいな。

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    2012年12月29日
  • 枕草子 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    面白かったです。
    清少納言のサバつき具合がいいですねー。
    オトメなところもありつつ、ガンガン毒を吐いてます。
    五月蠅いガキとそれをほったらかしにする親は、どんな時代もむかつくものですな。

    12.12.14

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    2012年12月17日
  • 枕草子 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    いとをかし。美しい日本を感じます。

    読みやすい現代語訳と原文、解説がセットになっていて、スイスイ読み進めることができます。入門には"ビギナーズ・クラシックス"シリーズは助かるなと思いました。


    読み始めてからだいぶ時間が経っているから、前半の記憶が曖昧だけど……
    私のお気に入りの段は138段「ヤマブキの花びら‐殿などおはしまさで後」→中宮定子さまの清少納言への信頼とか、2人の間の友情の深さとかが感じられました。
    あと「世の中で一番嫌なのは」はすごく共感!1000年前と人間の考えることって変わっていないな〜と思いました。

    「うた恋い」(漫画)を読んでいたので、清少納言の

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    2013年11月21日
  • 古事記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    ネタバレ

    ビギナーズ・クラシックスと言うだけあって、とても読みやすかった。
    最初に訳文があって、その後ろに原文があって、時々コラムや解説等が入るという構成。
    先に訳文があると、原文を読んでもそんなに抵抗感がない。
    純粋に読み物として楽しめた。
    学校の古文で古事記をやったかどうか覚えていないが、
    今回初めて通して読んで、古事記面白いな、と思えた。
    学校の授業だけじゃこうはいかない。
    カタカナの長ったらしい名前は多いが、少なくともローマ神話よりは読みやすいし、楽しく読めた。

    古事記の中に出てくる和歌は、意味ではなく音で漢字を振っているのだが、
    一見意味がわかりにくい文章から、正しい意味をくみ取って現代語訳

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    2012年11月30日
  • 万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    坂口由美子さんという教師の方の解説が非常にわかりやすいです。特に終盤の注釈においては、ご本人の文学に対する造詣の深さが滲んでいると思います。例えば、大伴家持と室生犀星と谷川俊太郎という、時代の異なる詩人たちに共通した心象風景というものを、ほんの数十行でさらりと論じておられるところなど、ただただ心憎いとしか言いようがありません。お見事です。願わくば、彼女の解釈で万葉集の続編が読みたいと思いました。入門編としてお薦めします。

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    2012年11月23日
  • 古事記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    勾玉シリーズの世界を知りたくて、読みました。
    思った以上に読みやすく、面白かったです。
    古事記の中からいくつかのお話がとりあげられていますが、勾玉シリーズのモチーフになった人物や、エピソードがいたるところに登場するので、勾玉から古事記に興味をもった人にはおすすめできると思います。
    古典は難しいかもと思っていましたが、このシリーズなら楽しんで読めそうです。

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    2012年09月13日
  • 平家物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    祇園精舎の鐘の声~は、
    誰もが中学生のときに
    暗記した覚えがある有名な
    フレーズですよね。
    角川文庫の古典ビギナーに
    向けた解説書です。
    今回は平家物語です。
    後学のために内容を知って
    おきたいという人にも
    見せ場がわかりやすく
    描かれています。

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    2012年08月07日
  • 徒然草 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    久しく隔たりて より

    「才ある人はその事など定めあへるに、おのが身をひきかけて言い出でたる、いとわびし。」

    兼好さんに諫められたようで、ひやりとしました。

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    2012年05月03日
  • 古事記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    3月の西日本聖地巡礼の旅のお供に持っていったのがこの本。原文と現代語訳、解説が読みやすい形にまとまっていて、『古事記』入門書として最適だと思う。日本神話や伝説がたくさん詰め込まれていて、神秘的なのに、ユーモアたっぷりでわくわくしながら読み進めた。中巻から徐々に天皇の王威を強調するような政治色の強さが見え始めて、純粋に神話を楽しみたいわたしとしてはちょっとがっかり。旅のあいだ、日本神話の舞台をたくさん巡ってきたが、現地の人が『古事記』の神話を話して聴かせてくれた時は本当に面白かった。稗田阿礼が誦習したのが元だというし、口で語り伝える時に『古事記』は一番輝くのだと思う。もっともっと日本神話の研究を

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    2012年04月09日
  • 竹取物語(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    物語の生みの親、そんなコメントを紫式部は竹取物語に寄せています。
    竹取物語は「物語」なので、人の心をわくわくさせるものなのです。
    そう考えるとこの物語は、かぐや姫の成長物語であり、その過程での笑い(5人の貴公子たちの失態)や、帝との恋は、読者を惹きつける要素なのではないでしょうか。

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    2012年04月05日
  • 万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    古典初心者向けの「万葉集」。
    抜き出された歌の数は少ないが、解説が易しく丁寧で読みやすく、まさに初心者向け。文字サイズも見やすい。
    図版は白黒で数も多くはないが、歌に詠まれた草花などがイラストで紹介されている。

    関連した歌を続けて紹介したり、代表的な枕詞がコラムで解説されているなど、全体的に読みやすい構成。

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    2011年12月10日
  • 今昔物語集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    有名だけど読んだことのなかった古典。。
    原文と現代語訳がセットになってるので読みやすかったです。
    前半のシッダルダの人間性のでている章や、中国部分の話も面白かったし、日本の部では、平安?当時の考え方が出ていたり、笑い話としての説話も入っていて、非常に面白かったです。
    いつか全部の説話を読んでみたいと思えるものでした。

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    2011年12月04日
  • おくのほそ道(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    有名な俳句が多いので、なんだか聞いたことがあるフレーズが結構あります。句を読んで、解説を見て意味を知り、そしてもう一回、句を読んでみると、なんとなく深い味わいを感じます。写真や絵で補っている点もいいですね。

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    2019年06月01日
  • 枕草子 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    古文の言い回しを見る前に、現代文で説明してあるので、拒否反応が和らぐのかもしれませんね。古文に馴染みが無くても読める本です。昔の文化で解りにくいものは絵で補ってあったりする点も初心者にはお勧めです。

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    2019年06月01日
  • 万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    友達が読んでいるのを見て、古典を今読んだらどうだろうと感じ、トライ。
    名歌を集めただけあり、授業で聞いたものや、どこかで聞いた事のあるものも。1つひとつの解説を読むことで、詠み手や受け手の関係性、時代背景を想像しなが、読み進められます。こうして読むと、日本史をもう一度学びたくなります(*^^*)
    とても大胆な歌などは、読んでいて驚かされます。発想とか。
    とても良かったです。

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    2011年11月23日
  • 竹取物語(全) ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    解説がなかなか面白く、「古典に触れて欲しい!」という訳者の心の声が聞こえてきそう。
    特に5人の求婚者が現れたところの解説は吹いたw

    竹取物語って実は部分しか知らない人が多いみたいで、皆さんも子供の頃を思い出すのにちょっと読んでみてはどうですか?
    新しいかぐや姫の世界がひらけるかも。

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    2011年11月21日
  • 今昔物語集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    今昔物語のおもしろい話をまとめてあります。現代語訳 原文 解説があってとてもわかりやすく入門者に親切な内容でした。

    世俗的な内容が多くて笑える話もありました。特にイケメンが冷たい女にてひどく振られる話や浮気症の夫を懲らしめる話が面白かったです。「今昔物語自体が面白い」という印象です。

    解説の中にもありましたが9〜11世紀当時は女性もかなり男性と対等な立場で恋愛などしてたことが良く分かります。時代劇で目にすることの多い戦国・江戸時代の男女関係とは一味違った様子が印象に残りました。

    昔の人々と我々の価値観が違うということと同時に、ところどころ「笑いのツボ」を共有できそうだということを実

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    2011年09月25日
  • 古事記 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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    天皇が神の威光を獲得するために作られた物語だから、下巻こそが古事記の核心だと思うのですが、下巻の天皇の話になるとまったく面白くありません。
    天孫降臨までの上巻の面白さは並じゃないので、とても勿体無い気がする。

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    2012年09月17日
  • 万葉集 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典

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     「上代」という言葉を聞くだけで、上流階級のみに許された高尚な世界を想起してしまったが、そんなことはなかった。庶民の歌はもちろんのこと、上流階級の人々の歌も、今でも「分かるなァ」と感じられるようなテーマが多く、どんどんn感情移入してしまう。胸が熱くなることもしばしば。
     相聞歌などはその典型と思う。額田王と大海人皇子のやりとり、磐姫皇后の嫉妬からは相手を想うストレートな心、大伯皇女と大津皇子や穂積皇子と但皇女からは、どうすることもできない別離の悲痛を。千年以上昔の、それも数十文字で構成された言葉がここまで現代に生きる私達の心に染みるのかと驚かされる。
     学ぶべきことだと思ったのは、季節に関する

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    2010年10月23日