角川書店のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
50代の方から頂いた手紙の終わりに、和歌が書いてあるのがかっこよかったし、素敵でした。私もお返しに書いてみようと手に取った1冊。“秋山の 木の下隠り 行く水の 我こそ増さめ 思ほすよりは”その時は恋してましたので、“秋山の木の落ち葉の下を、隠れてそっと流れていく水のように、表には見えないけれど私の方こそ、より深くお慕いしています。あなたが私を思ってくださっているよりも”な〜んて、お姫様気分をおもいっきり味わいました。最近家庭教師を引き受けたの件もあり、歴史を学びなおしていると万葉集がおもしろい!!遷都によって朽ちていく以前の都の虚しさを詠んだもの、有間の皇子が囚われて詠んだもの、弟を殺された大
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Posted by ブクログ
角川ソフィア文庫の『ビギナーズ・クラシックス』シリーズ。
例によって、原文、現代語訳、解説の3点セットです。
原文が全文掲載されているのが嬉しいポイントです。
寸評やコラムもややコンパクトではありますが、名所旧跡におけるエピソードや芭蕉が引用する古歌や古事について解説されています。
現代語訳については、適宜必要な語が補われながらの訳となっており、わかりやすく文意が取りやすいと思います。はじめの一冊として読みやすいものです。
一方で、わかりやすさを重視した分原文の意味や雰囲気を損なうことがしばしばあったのがやや残念でした。また、これは個人的な好みなのですが、原文にない捕捉事項については括弧 -
Posted by ブクログ
古典作品を初心者向けに分かりやすく紹介する角川文庫のビギナーズ・クラシックスシリーズから「おくのほそ道」。通釈つき現代語訳→総ルビつき原文→解説・コラムの構成がとても分かりやすく、とっつきやすい。巻末の付録では、より詳しい他の本・資料の紹介や芭蕉の足跡を辿る旅程図、年譜を紹介。
私はいま転勤で岩手県南部に住んでいるが、この辺で有名な観光地に行くと至る所で松尾芭蕉ゆかりの何々とか句碑だったりを目にするので、改めてお勉強。
「おくのほそ道」は、万葉集や古今和歌集などの古歌に用いられた歌枕 聖地巡礼の旅。
無知すぎて恥ずかしいのだけど、「松島や ああ松島や 松島や」って近代に作られた観光用のコピー -
Posted by ブクログ
はい、ビギナーズ・クラシックス・シリーズでございますよ
そしてまたしても平安絵巻でございます
米澤穂信さんの古典部シリーズを読んで、古典への興味が湧き上がって来た人にもおすすめです(そんな人いないわ!あれ古典とぜんぜん関係ないわ!)
今回は藤原道綱母の『蜻蛉日記』です
「かげろう」と読みます『かげろふの日記』とか書くと、古典好きの人に「おお、此奴出来るな」とか思われるのでお試し下さい
そして話が深くなる前に用事を思い出して下さい
内容は藤原道綱母(名前が伝わってないのよ)が、旦那さんである藤原兼家との結婚生活を綴ったものになります
この藤原道綱母という人はかなりの美人さんで天才歌人とい