中島要のレビュー一覧
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前半はどうしても主人公・結が好きになれなくて、全然ページが進まなかったし物語に入り込めなかった。「何か出来事が起こる→自分の独りよがりな考えを頑なに貫き行動→間違いに気づき反省」このサイクルが多すぎかつスパンが短く疲れてしまった、、、後半になるにつれて段々結も成長していき、物語に集中できるようになった。
最初から最後まで一貫してお師匠・夕がかっこ良すぎる!「どんな逆境でも受け入れ今の自分にできることを精一杯やる」かっこいいねえ「恩は着るもので着せるものではない」その通りです、お師匠。
そのほかのキャラクターたちも個性豊かでよかったけど、特にるり。るりみたいに人から好かれていることに揺るぎな -
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ネタバレシリーズ第四弾
前作の終わり的に噴火が起きての災害がメインかな?とか思ったけれど、そんなに関わりはなかったー笑
確かに生活に支障が出たとは思うけど……困ったのは芹ちゃんぐらいかな?
それでも普通にお稽古に行けるレベルだから、災害かもと思わせる描写が必要だったかは私には分からなかった
江戸っ子娘たちの推し活シーンにニヤニヤしてしまった
姿絵を大事に大事に
男装少女は時代を越えて愛されるんだよー!と思う
昔は絵を何枚も買って眺めてたのかなと思うと、今と対して変わらず皆推しがいたんだろうなと感じ入る
そして最後…人柄とかしか登場しなかった芹ちゃんのお父様が死っ!?
あまり好ましい印象ではなかった -
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ネタバレ女性が男装することが好まれない世の中、前巻で少女達は男に扮し物語を演じる
彼女たちが想像した以上に巷で人気を博していく
それにより、バレた?バレてない?が今作の物語のメイン
ご令嬢方は男に扮したことを絶対にバレたくない!カゲキは続けられない!で終わってしまった二巻……
堂々巡りでちょっと物足りなかった…かな…
それぞれの家の事情や時代の事情があり、自分の保身を優先するのは当たり前だと思う
だけど、踏み出してしまったのも事実なんだから、ある程度はバレてしまうのも仕方ないと思ってやらないと続かないよなぁ
良かったのは、今作登場の新キャラお静ちゃん!
まさかの男の娘!?
彼…彼女?が今後どういう動き -
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着物始末暦 シリーズ4
老舗の京呉服・井筒屋の江戸店が正月に店開きした。
その井筒屋が配った引き札を、5枚集めたら、若い娘に限り、高価な絹のしごきがもらえるらしい。
しかも、美人には、唐紅のしごきを、そうで無い、それなりの娘には、薄い色のしごきを配っているらしい。
そんな美人番付の噂が広まり、若い娘は、赤いしごきをもらおうと、躍起になるが、その話の裏には井筒屋の、悪どい企があった。
余一とお糸は、真相を知り、井筒屋へ乗り込むが・・。
ここへきて、お糸のいっちょかみ精神が、ちょっと、鼻についてきたかなぁ。
いっちょかまないと、物語にならないのはわかっているが、かみかたに、無理がある。 -
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ゆるいタイトルとゆるいカバーイラストで損をしていると思います。
時代と世相の切り取り方が絶妙です。
舞台は安政元年の江戸。前年にペリー来航し、軍備増強を急ぐ江戸幕府。戦う覚悟ができない平和ボケした士族達。それを見て苛立つ町民達。
そんな予測不能な時代に、旗本家の次男と言うこれまた不安定な身分に生まれついたのが主人公。旗本家とは言え、次男では家は継げません。とは言え、家は裕福だし、売れっ子芸者の彼女もいるし、人生イージーと思っていたら、、、
後に「安愚楽鍋」を書いた仮名書魯文や災害など、実在人物や史実を織り交ぜ、VUCAな江戸のニートの成長譚。面白いです。