中島要のレビュー一覧

  • 産婆のタネ

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    ちょっと最初から結末の予想がついていた感はあるが、自分らしく生きたいと頑張る主人公を応援したくなる。女が生きづらい世の中でも、一番大事なもののためなら、どんな苦労も厭わないというのが主題。主人公の父が大商人らしく、カッコいい。幼馴染の紀次が良い。二人が幸せになって欲しいと心から思わされる本。

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    2025年01月19日
  • 夢かさね 着物始末暦(三)

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    着物始末歴シリーズ第3巻。
    主要人物を順々に取り上げるという連ドラ的手法もほぼ一巡し、いよいよ大きな事件が発生します。しかも主役二人以外のところから火の手が上がるという非常に上手い展開。しかもその火種は遠く京都でくすぶっていた!
    出てくる関西人が皆悪い奴ってのが引っ掛かりますが、これから先、目が離せません。

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    2024年12月05日
  • 産婆のタネ

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    札差の娘お亀久は、とある事情で血が苦手になり、引きこもりに。しかし「産婆の神様」と呼ばれるタネの見習いになることに・・・。

    亀久の若干いらっとくるが、十八歳だしなあ・・・という感もあり。
    シリーズ化するかな?

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    2024年11月14日
  • 産婆のタネ

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    江戸時代と比較にはならないが、現在でもお産は危険を伴うもの。
    死も覚悟しなくてはならない頃のお産に、手を尽くし頑張る産婆さんに、自分もなりたいと精進するお亀久の奮闘記。
    今はタネだけど、きっと芽が出て育っていくのだろうと、続編が楽しみ。

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    2024年10月28日
  • 産婆のタネ

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    裕福な札差の娘お紀久は6年前にかどわかしにあい、助けてくれた人が斬られてしまってから男と血が苦手になり引きこもりに。
    その後、許嫁が山で死んでしまい、身を投げようとするが、許嫁の弟に止められ、さらに命の大切さを学ばせようと母に連れていかれたのは、産婆のタネのところだった。そこから産婆を目指すことになり、色々なお産に立ち会いながら成長していく。この時代は女は後継を産むために存在するという考えが広まっていて女性はとても生きづらそうだな…。

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    2024年10月22日
  • うき世櫛

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    前半はどうしても主人公・結が好きになれなくて、全然ページが進まなかったし物語に入り込めなかった。「何か出来事が起こる→自分の独りよがりな考えを頑なに貫き行動→間違いに気づき反省」このサイクルが多すぎかつスパンが短く疲れてしまった、、、後半になるにつれて段々結も成長していき、物語に集中できるようになった。

    最初から最後まで一貫してお師匠・夕がかっこ良すぎる!「どんな逆境でも受け入れ今の自分にできることを精一杯やる」かっこいいねえ「恩は着るもので着せるものではない」その通りです、お師匠。

    そのほかのキャラクターたちも個性豊かでよかったけど、特にるり。るりみたいに人から好かれていることに揺るぎな

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    2024年08月17日
  • 結び布 着物始末暦(十)

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    終わってしまった、大好きなシリーズ。
    お糸と余一に育まれるお結布は幸せな子になるだろうな。お糸に叱られつつも甘やかしまくる父と余一の姿が浮かんで、ほほえましくなる。
    井筒屋の行く末など、ちょっとどうよという気持ちもあるけれど、余一の、今いる家族を大切に守りたいという気持ちの表れと思えば、納得。

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    2024年03月18日
  • 白に染まる 着物始末暦(九)

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    余一の名前に込められた思いがあきらかになり、お糸との夫婦の絆もより深くなる。
    ささやかな幸福を手に入れた余一に、よかったねえ、しっかり味わってね、という気持ちに。
    赤ちゃんが生まれたら、義父とともに、デレデレになって甘やかしてあげてね、と。
    おみつのでしゃばりぶりが、現実にいたら勘弁してほしいけれど、小説の中なら許されて楽しく読める。井筒屋との因縁もなんとか。
    次巻も楽しみ。

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    2024年03月16日
  • 異国の花 着物始末暦(八)

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    余一とお糸、父の関係がじわっとよくなっていく様に安堵。
    井筒屋の企みが怖い。
    始末屋の仕事の尊さ。
    尼僧が使えた主人はおそらく…。
    次巻がたのしみ。

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    2024年02月28日
  • なでしこ日和 着物始末暦(七)

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    あー、よかった。
    お糸と余一の思いが通じ合ったものの、父親の許しが得られず、の前巻の続きが読めた。
    本音を素直に伝え合うシーンは愛おしくてならない。
    お糸のために用意した帯の刺繍や、撫子柄に込めた思いの読み解きなど、余一の思いの深さがわかって胸に沁みる。
    ご隠居にスパッといかれるシーンは爽快だけど、綾太郎はそんなに立派な旦那だったかなあ、と。褒められたのは余一とはいえ。
    次巻も楽しみ。

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    2024年02月27日
  • なみだ縮緬 着物始末暦(五)

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    シリーズを追うごとに登場人物が立体的になっていき、その行く末ご気になって仕方ない。と思える楽しさ。
    余一とお糸の関係に動きが。
    吉原も出てくるし、他に読んでいる時代ものと合わせてイメージすると、とても楽しめる。
    次巻も早く読みたい。

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    2024年02月11日
  • 藍の糸 着物始末暦(二)

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    ええ話。
    着物始末屋の余一と、飯屋の娘お糸。
    古着屋六助、友人おみつ、奉公先の娘お玉。
    どれも愛おしく感じられて、応援したくなる。
    着物が好きになる。
    着物は人の思いの依代。
    次も早く読みたい。

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    2023年12月28日
  • しのぶ梅 着物始末暦

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    また読むのが楽しみな時代シリーズを見つけられて嬉しい。
    着物の始末屋余一と市井の人々が織りなす物語。
    人が死ななさそうなのもいいな。
    余一を玉木宏で想像して読んでます。お糸は誰にしようか考えるのも楽しい。

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    2023年12月19日
  • 大江戸少女カゲキ団(四)

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    ネタバレ

    シリーズ第四弾
    前作の終わり的に噴火が起きての災害がメインかな?とか思ったけれど、そんなに関わりはなかったー笑
    確かに生活に支障が出たとは思うけど……困ったのは芹ちゃんぐらいかな?
    それでも普通にお稽古に行けるレベルだから、災害かもと思わせる描写が必要だったかは私には分からなかった

    江戸っ子娘たちの推し活シーンにニヤニヤしてしまった
    姿絵を大事に大事に
    男装少女は時代を越えて愛されるんだよー!と思う
    昔は絵を何枚も買って眺めてたのかなと思うと、今と対して変わらず皆推しがいたんだろうなと感じ入る

    そして最後…人柄とかしか登場しなかった芹ちゃんのお父様が死っ!?
    あまり好ましい印象ではなかった

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    2023年12月07日
  • 大江戸少女カゲキ団(三)

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    ネタバレ

    シリーズ第三弾
    新たにカゲキ団の仲間に加わったお静ちゃん
    その正体は男性!
    ただ男の格好をしたいがために入ったのか、少女カゲキ団を掻き乱す
    結局彼女…彼?は今後どうしたいのだろう…と思ってしまうよ〜
    そして男装で外に出れるんかい!笑笑

    前回の課題であった身バレ
    やっとこさバレてない問題はやや解決?という感じだが、余談は許さず…
    引き続きバレそうになることを繰り返す…
    結婚やら災害やら、まだまだ課題は多くありそうな予感の今巻
    次巻は災害回だろうか??

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    2023年12月07日
  • 大江戸少女カゲキ団(二)

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    ネタバレ

    女性が男装することが好まれない世の中、前巻で少女達は男に扮し物語を演じる
    彼女たちが想像した以上に巷で人気を博していく
    それにより、バレた?バレてない?が今作の物語のメイン
    ご令嬢方は男に扮したことを絶対にバレたくない!カゲキは続けられない!で終わってしまった二巻……
    堂々巡りでちょっと物足りなかった…かな…
    それぞれの家の事情や時代の事情があり、自分の保身を優先するのは当たり前だと思う
    だけど、踏み出してしまったのも事実なんだから、ある程度はバレてしまうのも仕方ないと思ってやらないと続かないよなぁ
    良かったのは、今作登場の新キャラお静ちゃん!
    まさかの男の娘!?
    彼…彼女?が今後どういう動き

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    2023年11月27日
  • 結び布 着物始末暦(十)

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    着物始末暦 シリーズ10 (完結編)

    余一は、井筒屋の愁介が、自分の腹違いの弟だと打ち明けた。
    三百年続いた京の呉服問屋・井筒屋の暖簾を守る為、綾太郎は、本両替商・後藤屋に相談に行く。

    余一とお糸夫婦にも、無事女の赤ちゃんが産まれた。

    この終わり方は、大団円と言うのかなぁ。

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    2023年10月01日
  • 雪とけ柳 着物始末暦(四)

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    着物始末暦 シリーズ4

    老舗の京呉服・井筒屋の江戸店が正月に店開きした。
    その井筒屋が配った引き札を、5枚集めたら、若い娘に限り、高価な絹のしごきがもらえるらしい。
    しかも、美人には、唐紅のしごきを、そうで無い、それなりの娘には、薄い色のしごきを配っているらしい。

    そんな美人番付の噂が広まり、若い娘は、赤いしごきをもらおうと、躍起になるが、その話の裏には井筒屋の、悪どい企があった。

    余一とお糸は、真相を知り、井筒屋へ乗り込むが・・。

    ここへきて、お糸のいっちょかみ精神が、ちょっと、鼻についてきたかなぁ。
    いっちょかまないと、物語にならないのはわかっているが、かみかたに、無理がある。

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    2023年09月17日
  • かりんとう侍

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    ゆるいタイトルとゆるいカバーイラストで損をしていると思います。

    時代と世相の切り取り方が絶妙です。

    舞台は安政元年の江戸。前年にペリー来航し、軍備増強を急ぐ江戸幕府。戦う覚悟ができない平和ボケした士族達。それを見て苛立つ町民達。

    そんな予測不能な時代に、旗本家の次男と言うこれまた不安定な身分に生まれついたのが主人公。旗本家とは言え、次男では家は継げません。とは言え、家は裕福だし、売れっ子芸者の彼女もいるし、人生イージーと思っていたら、、、

    後に「安愚楽鍋」を書いた仮名書魯文や災害など、実在人物や史実を織り交ぜ、VUCAな江戸のニートの成長譚。面白いです。

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    2023年09月10日
  • しのぶ梅 着物始末暦

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    みをつくし料理帖に似た世界観。着物の知識は全くないのだけど、1つの着物の人生や過去や未来をつなぐ始末屋の矜持が感じられて面白かった。一冊読み切りかと思ったら続編もある。余一の過去と今後が気になるのでチェックしようかな…

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    2023年09月10日