【感想・ネタバレ】うき世櫛のレビュー

あらすじ

十五にして両親を失った結は、長屋で首を括ろうとしたところを元芸者の女髪結い・お夕に救われた。ほかに生きる道のない結は、自分の不器用さを恨みながら、お夕のもとで修業に励む。だが、贅沢を戒めるお上は、女髪結いの取り締まりを厳しくするばかり。はたして師弟は江戸の女の幸せを守りぬけるのか!? 気鋭が描く傑作時代小説!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

贅沢をしてはいけない質素な暮らしの中で、
禁じられている髪結をするお夕と結。
髪結をするなかで、たくさんの女性の思いやこれまでが語られて、じーんと。
特に亡くなった夫を想って、髪結を依頼する女性に心揺さぶられた。
師匠のお夕は、強く美しくて!
弟子の結が成長していく姿にも感動した。

髪結は女の味方!というフレーズがあったけど、
私もすべての女性を支援する職業に付きます。
職業は違うのに、女性に寄り添うことにフォーカスが当たっていたので、とても共感しました。

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2024年05月29日

購入済み

頑張り女子^ - ^

庶民の贅沢、華美を禁じた天保の改革。その中で禁じられた女髪結の弟子になった、天涯孤独の結。少しずつ、少しずつ成長していく焦ったさが良いです^ - ^

#ハッピー

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2023年04月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

奢侈禁令があった中で、御法度である女髪結が、さまざまな事情の女性の髪を結う。そんな女髪結の弟子になった結の物語。
「この人の前では可愛くいたい」と思えた恋愛、あったかな。

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2024年10月17日

Posted by ブクログ

嗚呼、私の中のお夕が
目覚めちまいました。

起きちまった事に文句
を言っても、どうにも
ならない。

そうでございましょう


こうなる運命だったと
思ったほうが生き易い。

そら、ぶつくさ文句を
言ってる暇があるなら、

やるべきことをやって
さっさと寝ちまう方が
良うございましょう。

しっかりした時代考証
のもと、

女の粋がよく描かれて
います。

人心は外から見えない
ようで案外よく見える
もの。

窮地に陥ったときほど、

ジタバタ必死に外聞を
取り繕うよりも、

スッと背筋を正すが粋。

何か一つうまくいった
とて調子にのらない。

たまに一つしくじった
とて気に留めない。

お夕のように情け深く
もさっぱりとした心で
生きていきたいです。

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2023年12月05日

Posted by ブクログ

時代小説が結構好きだ。
この著者初めて読みました。
「着物始末歴」シリーズも面白そうです。
男性かな?
そんな感じがします。
話しが面白ければ関係ないのですが。

これは女髪結いのお話し。
狭い視野から次第に広がっていく結の成長がいいな。
何といってもこの師匠夕が魅力的。

≪ 落とし穴 女が落ちる 見栄の果て ≫

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2020年08月28日

Posted by ブクログ

最初は狭い視野でしかものを見られない結にじれったさを感じたが、話が進むにつれて色々な考え方に触れ、成長していく過程がよかったです。

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2020年11月13日

Posted by ブクログ

中島要 著「うき世櫛」、2016.11刊行、2010.1文庫、文庫で再読です。お夕、芸者の時、北町奉行(遠山)をかばってできた頬の傷、今はご法度の女髪結。「恩は着るもので、着せるものじゃない」、カッコよすぎです(^-^) その弟子のお結、15のとき両親が亡くなり首をくくろうとしたのをお夕に助けられ。お夕とお結の物語。表紙がその二人です。女の命、女の楽しみ、女の居場所、女の傷、女の落し穴、女の幸せ の6話。じっくり味わいました!

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2020年02月10日

Posted by ブクログ

前半はどうしても主人公・結が好きになれなくて、全然ページが進まなかったし物語に入り込めなかった。「何か出来事が起こる→自分の独りよがりな考えを頑なに貫き行動→間違いに気づき反省」このサイクルが多すぎかつスパンが短く疲れてしまった、、、後半になるにつれて段々結も成長していき、物語に集中できるようになった。

最初から最後まで一貫してお師匠・夕がかっこ良すぎる!「どんな逆境でも受け入れ今の自分にできることを精一杯やる」かっこいいねえ「恩は着るもので着せるものではない」その通りです、お師匠。

そのほかのキャラクターたちも個性豊かでよかったけど、特にるり。るりみたいに人から好かれていることに揺るぎない自信を持ちたいなあと個人的に思った。

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2024年08月17日

Posted by ブクログ

202204/境遇等を考慮しても主人公の性格や言動が好きになれなかったが、設定や周囲の登場人物達は良かった。

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2022年09月04日

Posted by ブクログ

弟子である結の、あまりにも独り善がりの言動に驚く。それに対する師匠の素晴らしい応対の対比が見所かも知れない。

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2020年03月24日

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