中島要のレビュー一覧

  • 大江戸少女カゲキ団(二)
    女性が男装することが好まれない世の中、前巻で少女達は男に扮し物語を演じる
    彼女たちが想像した以上に巷で人気を博していく
    それにより、バレた?バレてない?が今作の物語のメイン
    ご令嬢方は男に扮したことを絶対にバレたくない!カゲキは続けられない!で終わってしまった二巻……
    堂々巡りでちょっと物足りなかっ...続きを読む
  • 結び布 着物始末暦(十)
    着物始末暦 シリーズ10 (完結編)

    余一は、井筒屋の愁介が、自分の腹違いの弟だと打ち明けた。
    三百年続いた京の呉服問屋・井筒屋の暖簾を守る為、綾太郎は、本両替商・後藤屋に相談に行く。

    余一とお糸夫婦にも、無事女の赤ちゃんが産まれた。

    この終わり方は、大団円と言うのかなぁ。
  • 雪とけ柳 着物始末暦(四)
    着物始末暦 シリーズ4

    老舗の京呉服・井筒屋の江戸店が正月に店開きした。
    その井筒屋が配った引き札を、5枚集めたら、若い娘に限り、高価な絹のしごきがもらえるらしい。
    しかも、美人には、唐紅のしごきを、そうで無い、それなりの娘には、薄い色のしごきを配っているらしい。

    そんな美人番付の噂が広まり、若...続きを読む
  • かりんとう侍
    ゆるいタイトルとゆるいカバーイラストで損をしていると思います。

    時代と世相の切り取り方が絶妙です。

    舞台は安政元年の江戸。前年にペリー来航し、軍備増強を急ぐ江戸幕府。戦う覚悟ができない平和ボケした士族達。それを見て苛立つ町民達。

    そんな予測不能な時代に、旗本家の次男と言うこれまた不安定な身分に...続きを読む
  • しのぶ梅 着物始末暦
    みをつくし料理帖に似た世界観。着物の知識は全くないのだけど、1つの着物の人生や過去や未来をつなぐ始末屋の矜持が感じられて面白かった。一冊読み切りかと思ったら続編もある。余一の過去と今後が気になるのでチェックしようかな…
  • 誰に似たのか 筆墨問屋白井屋の人々
    この前に読んだ本と比べてしまって…

    なんでこの人達ってこんな事で愚痴っぽい…
    自分が恵まれてる事に気がついてないわー
    っと…ふと…自分を振り返って反省
    私の愚痴も似たようなものだわ…

    続きが早く読みたい!!
  • 大江戸少女カゲキ団(五)
    江戸を舞台のジェンダーギャップ物語。
    全5巻、1300ページを超える青春小説のの最終巻は大団円かと思いきや、ほろ苦いものでした。
    数日前に『日本のジェンダーギャップ指数が146カ国のうち125位で過去最低となった』との報道がなされていて、タイムリーだなぁと思いながら読みました。
    江戸を舞台としている...続きを読む
  • 大江戸少女カゲキ団(四)
    ようやく色恋沙汰が絡んできた。でも廓話でも品よく描く中島先生。今回もドロドロとは致しません。今のところは。
    いよいよ次が最終巻。なんか男の裏切りとか予感させながらも、全員に幸せになってほしいなぁと思わせるキャラの立て方は流石です。
  • 神奈川宿 雷屋(いかずちや)
    帯にあるように、この話が「本格推理」かはわからないが、おもしろかった。
    終盤、お実乃がねえちゃんに会ってからのくだりは甘すぎの気もしたが、実乃は現代的な時代小説ヒロインだと思う。
    文盲が実乃の弱点なのがつらい。
  • 大江戸少女カゲキ団(三)
    シリーズ3作目。
    中島要さんの作品は、落語の枕のような江戸の小噺で始まることが多いですね。これによって軽やかなテンポが生まれ、また、読者をグッと江戸時代に引き込んでいきます。前回は初鰹の噺でしたが、さて今回は?
    新メンバー(表紙イラストのブルー)も加わり、やっと全員出揃ったようです。戦隊モノですね。...続きを読む
  • 大江戸少女カゲキ団(二)
    1巻からの主要人物4人のキャラも立ってきた。レッド、ピンク、イエロー、パープルと、表紙のイラストもアイドルか戦隊モノのようにメンカラーが決まっている。もちろんセンターはレッドの芹ちゃんだ。ん、ブルーがいないぞと思ってたら、、、

    女性活躍推進法のなかった江戸時代を舞台にしたJK部活動もの。江戸時代の...続きを読む
  • 大江戸少女カゲキ団
    着物始末暦の中島要の作品
    身分を隠した大店のご隠居、こまっしゃくれた小僧、茶屋のお手伝いの娘、登場人物だけ見れば落語の舞台のようだが、茶屋の娘お芹には人に言えない悩みがあった。出だしはいつもの中島要節。若干テンプレ化している気はするが、さすがは江戸を舞台としたライトノベルの旗手だ。
    ところが登場人物...続きを読む
  • 誰に似たのか 筆墨問屋白井屋の人々
    人に言えない悩みは書くことによって、少しは救われる、人に言える悩みは大した事ではない。長い人生していると死んでも口に出せない悩みもある。昔は家に跡継ぎがいないと妾に子供を設けていた、、妾の代わりはいるけど、妻の代わりはいないお民の母は妾になっているが、その主人の妾にお民がなる? その心配をするお美代...続きを読む
  • 朝日文庫時代小説アンソロジー 家族
    昔の家族はいつも助け合って生きてきた,現在は家族もいろいろな形があり、難しい時代です家族で会って家族でないよう家族って何? 昔には戻らない。今は令和だから。
  • 神奈川宿 雷屋(いかずちや)
    初中島。〈幕末×本格推理〉のオビに惹かれ——確かに真相には驚いたし、それなりに引き込まれはしたものの・・この作品"だけの"特色とかは感じられなかったなぁ。
    ただ探偵役・お実乃のキャラクタは好きだ(^^)
  • 吉原と外
    初読みの作家さん。タイトルは「吉原」を「なか」と読ませ「なかとそと」となる。吉原の花魁だった美晴を世話するお照を主人公とした6話から成る連作長篇だ。
    最初の2話を読んで同じパターンの繰り返しなのかと思ったが、次第に様子が変わってくる。徐々に明らかになる美晴が遊女となった理由や、郭での暮らし振りに胸が...続きを読む
  • 吉原と外
    大店の主人に落籍された花魁、美晴。その花魁が浮気しないようにと見張り役として女中奉公する事になったお照。女二人の真実を隠したままの暮らしが始まる。
    皆が見惚れる美女ではんなりとしているものの、本当は気の強い美晴と、親から捨てるように女中奉公に出された行き遅れのお照。正反対のような二人が丁々発止しなが...続きを読む
  • 江戸の茶碗 まっくら長屋騒動記
    江戸の貧乏長屋を舞台とした中島要さんお得意の人情もの。「江戸の茶碗」という題名(落語『井戸の茶碗』のもじり)からも解るように、今回は少し落語調で、ストーリーも都合が良すぎる気もするが、きちんと「サゲ」までついていて、気軽に楽しめる時代小説となってます。
  • 神奈川宿 雷屋(いかずちや)
    202208/お実乃が働くモグリの茶屋宿・雷屋で不審死が相次ぎ…という謎解き。宿の描写とか面白かったけど、幕末・外国人・花魁など色々盛り込んでるわりには物足りなかった。そして何よりヒロイン含む登場人物達の言動や性格描写が好きになれないんだけど(中島要作品はこういうの多い気がする)それはそれでリアルな...続きを読む
  • うき世櫛
    202204/境遇等を考慮しても主人公の性格や言動が好きになれなかったが、設定や周囲の登場人物達は良かった。