中島要のレビュー一覧

  • なみだ縮緬 着物始末暦(五)

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    シリーズ5巻も面白かったです。
    余一がお糸を振ってしまって、お糸には新しい人物が現れたのですがこの若旦那、なんだか好きになれないです。この先どうなるんだろう。
    お話は、吉原の、恋を弔いながら咲き誇る花魁の「吉原桜」と、千吉がんばれーの「未だ来らず」が好きでした。
    そしておみつがやっぱり好きになれないです。この人が変わることはあるんだろうか…?
    続きも楽しみです。

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    2018年06月30日
  • 結び布 着物始末暦(十)

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    何となく読み始めたシリーズ、正直10冊も続くとは思っていなかったが、ここまでお付き合いしたからには結末を見届けたいという気持ちで読み続けた。
    終わってみれば、余一と井筒屋との繋がりの謎、桐屋の先代が犯した罪など、当事者が腹をくくれば乗り越えられる程度のことだった。
    しかし店主に罪があっても店や奉公人に罪はなし、綾太郎や余一には苦渋の決断だと思うが、これで良かったのだろうと思う。
    またおみつの結末としても、これで良いと思う。やはり彼女はお玉に仕えるのが一番だろう。
    ただ六助を襲った女の正体や、正吉が後藤屋にどうして気に入られたのかは謎のまま。
    余一が予想以上に親バカになりそうなのがホノボノしてい

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    2021年07月09日
  • 雪とけ柳 着物始末暦(四)

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    面白かったです。
    余一と井筒屋、近付いてはいけないのに関わってきそうでドキドキ。
    余一と井筒屋の因縁?はこのシリーズの柱のひとつだろうなと思います。
    おみつは相変わらずで好きではないのですが、六助とお蔦と千吉のやりとりが楽しいです。綾太郎も成長したなぁ…。
    お話は「絹の毒」が好きでした。「豪華な料理や酒、金のかかる派手な遊び…そういったものには人を惑わす毒があるのさ」
    シリーズ続きも楽しみです。

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    2018年06月18日
  • 夢かさね 着物始末暦(三)

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    巻を重ねる毎に面白くなってきたシリーズです。
    余一は今回も勿論良く、今回は綾太郎も良いと思いました。
    そうか、頑なというより皆さん意地っ張りなのかもと思うと、登場人物たちが以前より好きになれそうな気がします。
    「星花火」「夢かさね」が良かったです。
    お玉とお母さんの気持ちが通いあってほっとしました。お玉は幸せになれるといいです。
    最後に出てきた井筒屋、これから最大の敵役になりそう…続きも楽しみです。

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    2018年06月03日
  • 藍の糸 着物始末暦(二)

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    シリーズ2巻も面白かったです。
    でも、やっぱり余一以外の主要登場人物がなかなか好きになれなくて…「こいつはこうだろう」という決め付けが強すぎて好感が持てません。
    六助さんは「魂結び」でちょっと持ち直しました。このお話が一番好きでした。
    余一、無愛想だけれど人のことをちゃんと見ていて想いも理解していて、良い人だなと思いました。
    そしてわたしの個人的な好みなのですが、千吉がこれからも登場したらいいなと思います。性癖です。
    シリーズ続きも読みます。
    これからは、チェック柄ではなく、翁格子ということにします。

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    2018年05月27日
  • しのぶ梅 着物始末暦

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    初めましての作家さんです。
    着物の始末をする職人の余一を軸に描かれる人間模様。台詞のテンポが良いのでするすると読めます。
    余一について描かれるところがあまり無いので、もっと知りたい…となるのでまんまと魅力にやられているのかも。
    でも、周りの綾太郎やお糸やおみつが、思い込みが激しくてちょっと苦手です。相手のことを考えられていない気がします。
    シリーズが進むにつれて変化していくといいなと思いながら、続きも読みます。
    妹からの借り本です。

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    2018年05月09日
  • 結び布 着物始末暦(十)

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    シリーズ完結。

    余一とお糸の夫婦に赤子が授かり、ぎこちなかったこの夫婦が幸せな雰囲気に包まれたのは何よりです。
    ただ、六助を襲った男女の真相(井筒屋との関わり)や、千吉が後藤屋に認めれられた理由は謎のままでした。
    登場キャラがいまいち好きになれないまま、読み続けたこのシリーズでしたが、幕を閉じるとなると、やや寂しい気もします。また彼らの後日談が出れば読んでみたいです。

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    2018年04月28日
  • 結び布 着物始末暦(十)

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    シリーズ第10弾で完結
    過去の確執に縛られていた心がほろほろとかれていった。自身の出生を恨み続けていた余一にも血縁が出来て本当に良かった。
    ただなぜ千吉が大商人のお眼鏡に叶ったのかが知りたかったし、おみつもなんだか可哀想。
    千吉の今後が知りたい。

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    2018年04月30日
  • なみだ縮緬 着物始末暦(五)

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    <世の中に絶えて桜のなかりせば 春の心はのどけからまし>中島要 著「なみだ縮緬」、着物始末暦シリーズ№5、2015.8発行です。お糸の思いに対する余一の対応ぶり、少しずつ腹が立ってきましたw。「いいかげんいしろ」といいたくなります。そうでしょう~!

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    2018年02月12日
  • 晦日の月~六尺文治捕物控~

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    中島要さん、3冊目「晦日の月」(2012.4刊行、2014.10文庫)六尺文治捕物控シリーズその1です。六尺の大男、辰三親分の手下、力はあって素直だけど知恵は?の文治25歳と辰三の娘、美人で賢いけど愛想の少ないお加代17歳、この二人の物語。設定は申し分ないのですがw、「キレ」不足な感がいたしました。行方不明の辰三を探し続けて、そのまま「その1」完了は、テンポが悪いと思います。次巻の「夫婦からくり」に大いに期待します!

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    2018年02月04日
  • 白に染まる 着物始末暦(九)

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    ネタバレ

    シリーズ第九弾。

    今回は、お糸の解任から始まり、唐橋の花魁道中を挟んで、
    おみつと千吉の関係が発展するか。。というところで終わっています。
    井筒屋が本当に、江戸から引き上げるのかは怪しいですね。

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    2018年01月25日
  • なみだ縮緬 着物始末暦(五)

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    「吉原桜」
    吉原にある桜は桜の時期になるといつでも満開であるよう、咲く直前の木を植え替えていっている。
    吉原の女は恋をすることは許されない。
    余一はそんな吉原の女のために、恋心を弔うための打掛を作った。

    無愛想だけど、着物の仕立てを通じて、人の気持ちの根っこに触れられる余一はすごい。

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    2017年12月12日
  • なでしこ日和 着物始末暦(七)

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    おみつの気持ちが切なかった。

    おみつのキャラクターは個性がある。鬱陶しい部分もあるけど、その不器用さが味わい深い。
    おみつの幸せの形はなんだろうか。

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    2017年12月12日
  • 錦の松 着物始末暦(六)

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    好きと大切の狭間で身動きが取れなくなる、おみつ、糸、余一。
    相手を大切に思うが故に、自分の好きに蓋をしようとする。

    糸のお父さんに自分の気持ちを伝える言葉一つ一つに胸が締め付けられた。

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    2017年12月11日
  • 白に染まる 着物始末暦(九)

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    着物始末暦シリーズも第九作。
    長かった余一とお糸の行き違いもようやく片が着いたと思ったらもう懐妊。
    あの余一が身重のお糸のために苦手なお糸の父との同居までしてしまうとは、すっかり良い夫になってる。
    さらに、余一の名前の所以も分かりホッとする。
    しかし散々引っ張ってきた井筒屋の絡みは何だかアッサリと終了。勿論これで引き下がる井筒屋ではないだろうが、何だかやることが如何にも小賢しい悪者っぽくて興醒めする。もう少し大隅屋や余一と渡り合うくらいの着物問屋としての矜持や腕を見せてくれた方が良いのに。
    おみつも相変わらず好きになれない。千吉との関係が変わりそうだけど、うーん、申し訳ないけど興味が湧かない。

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    2020年12月21日
  • 白に染まる 着物始末暦(九)

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    着物の始末屋シリーズ第9弾
    唐橋の最後の打掛が無事に出来、最後の道中も醜い心に汚される事なく無事に唐橋らしく終われて良かった。
    寿ぐ事の多かった今作、おみつと千吉の行方も気になるところ。
    とは言え、奉公人が不躾だったりしてなんだか時代小説を読んでいる気がしなくなってきた。
    千吉の心、はやくほどけるといいな。

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    2018年04月30日
  • 夢かさね 着物始末暦(三)

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    着物始末記シリーズ3。おみつが奉公する桐屋の娘お玉の祝言までの出来事が描かれている。桐屋に脅迫状が届いたり、お玉と母親との確執騒動があったりと着物を巡ってまた色々な事件がおきる。でもだんだん余一の活躍が減っていくなぁ。

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    2017年06月25日
  • 異国の花 着物始末暦(八)

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    着物始末暦シリーズ第八作。
    やっと夫婦になれたお糸と余一だが、その現実はすれ違い生活。女房らしきことが出来ない気まずさと、余りに気遣ってくれる余一にイライラするお糸。しかし最後はあの余一が積極的になってくれて良かった。
    しかし相変わらず井筒屋は余一と六助、大隅屋にちょっかいをかけ続ける。花魁・唐橋の身請けを前に、最後の道中に着る着物を巡って不穏な動きがあちこちで始まる。その行方はまた次回へ持ち越し。
    面白いんだけど、どうにもテンポが遅い。十作まで引き伸ばしたいのか。

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    2017年06月18日
  • 異国の花 着物始末暦(八)

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    シリーズ第8弾
    様々な夫婦の形がある。家の都合での結婚でもお互いを信じ好き合い思いやれる夫婦。好き合って結婚するも相手の事を思いやりすぎてすれ違いわだかまる夫婦。願いが叶っての結婚も悪意に囲まれ思い悩む夫婦に同志のような夫婦。
    そしてちょっと気になる人も現れた。
    花魁の打ち掛けの仕立ては今回では明かされず次回に持ち越し。早く次が読みたい。

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    2018年04月30日
  • なでしこ日和 着物始末暦(七)

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    この時代、こんなに皆んな自分の気持ちを大切に出来たのでしょうか?
    恋に生きた人も、駆け落ちをした人もいたでしょうが、顔も知らない人と結婚するのが当たり前のような時代に、皆んなが皆んなこんな決断が出来たのだろうかとちょっと疑問。

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    2017年01月27日