中島要のレビュー一覧

  • 口出し屋お貫

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     久々面白い時代物、いろんな目線で物語が進んで、どう解決するの?と先がわからず楽しませてもらいました。
     自分目線だけではダメだと反省しながら読ませてもらいました。

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    2025年05月02日
  • 白に染まる 着物始末暦(九)

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    江戸時代最大のポップアイコン、吉原のNo.1花魁唐橋の最後の打掛けを巡るサスペンスも遂に終幕。後の世まで語り継がれるであろう最後の花魁道中がどう描かれるのかを楽しみにしていましたが、申し分のない結末。白く凛とした姿が圧巻でした。

    長く続いたこのシリーズも次巻で終幕。
    余一出生の秘密や、おみつの新たな展開など、最終巻を前に最後まで飽きさせない怒涛の9巻でした。

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    2024年12月26日
  • 異国の花 着物始末暦(八)

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    前巻の感想で唐橋の出番がないとこぼしていたら、1話目から唐橋の話題が。作者の中島要は読者の気持ちがよくわかっているようだ。しかも吉原一の売れっ子唐橋が身請けされると言う。
    そこからは唐橋が最後の道中で着る打掛の誂えを巡ってサスペンス顔負けの展開となる。江戸時代最大のポップアイコン、吉原ナンバーワンの花魁が最後に着る衣装を巡ってのスリル溢れる物語りは実に『着物始末歴』シリーズらしい筋立てでした。
    次巻のタイトルは『白く染まる』。いよいよ唐橋最後の道中だ。もう楽しみでしかないです。

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    2024年12月22日
  • 産婆のタネ

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    ネタバレ

    結構ハードな状況や過去も文体が重くないので読みやすいと思う。

    時代背景の違いは大きくあれど女性の生き方の選択というところは現代と通ずるものがある。
    誰かを頼って生きるか自分一人でやっていくか。

    お亀久ちゃんの産婆さんへの道も頼もしく楽しみでもあるけど紀次さんとの事もうまくいけばいいな

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    2024年12月05日
  • うき世櫛

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    贅沢をしてはいけない質素な暮らしの中で、
    禁じられている髪結をするお夕と結。
    髪結をするなかで、たくさんの女性の思いやこれまでが語られて、じーんと。
    特に亡くなった夫を想って、髪結を依頼する女性に心揺さぶられた。
    師匠のお夕は、強く美しくて!
    弟子の結が成長していく姿にも感動した。

    髪結は女の味方!というフレーズがあったけど、
    私もすべての女性を支援する職業に付きます。
    職業は違うのに、女性に寄り添うことにフォーカスが当たっていたので、とても共感しました。

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    2024年05月29日
  • 誰に似たのか 筆墨問屋白井屋の人々

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    6章が、親族6人の視点からそれぞれ描かれ、物語が進んでいく。
    全体として、どうなって行くんだろうとワクワクしながらさっと読めた。

    1つの事象も、立場が変われば、全く別の側面を持つ。
    第一章では、主役の視点で読んでいたので、完全に主役の味方で周りが分かってくれない敵だぐらいの勢いで読んでいた。章が進むごとに、自分が普段の生活で、物事の一面しか見聞きしていないのに全体を理解した気になって過ごしているに違いないと思う気持ちが強くなって行った。反省。

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    2024年03月31日
  • 誰に似たのか 筆墨問屋白井屋の人々

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    面白かった!
    筆墨問屋白井屋の姑、主人、嫁、小姑、孫達の其々の思いがよく伝わってくる。
    自分が大事と言う、奢った思いが何故か心地良く伝わってくる。
    この家族のこの先はどうなるのか、もっともっと知りたいと言う読後感。

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    2023年06月16日
  • 吉原と外

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    美春の頭の良さとお照の素直さが面白い前半と親子の難しさと因縁を感じる後半ととても読みやすく面白かった。
    二人の暮らしのこれからとか野々吉とか美雲花魁とか魅力的なキャラクターなので続編があればいいなと思う。

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    2023年05月24日
  • うき世櫛

    購入済み

    頑張り女子^ - ^

    庶民の贅沢、華美を禁じた天保の改革。その中で禁じられた女髪結の弟子になった、天涯孤独の結。少しずつ、少しずつ成長していく焦ったさが良いです^ - ^

    #ハッピー

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    2023年04月27日
  • 朝日文庫時代小説アンソロジー 家族

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    どの作品も楽しく読めます。
    特に田牧さんは、ちょっとワクワク、
    そしてほっと心が温かくなる作品を
    書かれる方だなぁと思う。
    私の憧れの江戸の町民たちが題材は
    楽しいし気持ちが良くて好きだわ。
    別(他社かな?)のアンソロジーを読んだ時は
    その作家さんの単行本で読んだ作品が
    入っていたりしてガッカリしたが
    こちらは、幾つも読んだことのある作家さんなのに
    作品はお初ばかりで嬉しい。
    こういうアンソロジーはもっと読みたいな。

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    2023年03月24日
  • 吉原と外

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    元花魁と女中との生活を通して起こる事件、江戸時代の生き抜く生活の知恵や吉原で生き抜いた花魁と外で育った人の考え方の違いなどなかなか味があって面白い。

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    2022年11月08日
  • 結び布 着物始末暦(十)

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    何かにつけて邪魔をしていた井筒屋が商売の風向きが悪くなり店を閉めていた。

    六助や余一、身代わりになった千吉は、許せない。
    が300年も続けてきた老舗を無くしても良いものだろうかと、綾太郎は考えた。

    主人が悪く、間違った方向へ走った店は、その中の職人や家族、手代など店のものまで路頭に迷わしてもいいのだろうかと、綾太郎は余一を説得。

    全てが治るようにと、最終話。

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    2020年02月20日
  • 白に染まる 着物始末暦(九)

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    やっと夫婦になった余一と、おいとだが、店が忙しくすれ違いの生活が続き互いに思いやるあまり、甘えることができない。胸に思うことを伝えなければと、父親からも言われる。

    子宝祈願の山王神社で出会った尼僧のことを思い出していると、本人がダルマ屋に訪ねてくる。

    新しい展開が。

    唐橋の打ち掛けで邪魔をした六助を恨んで襲わせた井筒屋。とっさに助けて刺された千吉。

    ここでも、新しい縁が始まる。

    人と人の感情が交差し、睦み合い思い合う人々。
    情愛深い登場人物に感動する9巻。

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    2020年02月20日
  • 白に染まる 着物始末暦(九)

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    余一の生い立ちの秘密も明かされ、
    井筒屋の脅威もひとまずなりを潜めて、漸く次は最終巻です。

    おみつの鼻っ柱の強さだけは、まだ慣れることができません。

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    2018年11月25日
  • 結び布 着物始末暦(十)

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    千吉がどうして大商人のお眼鏡にかなったのか。
    六さんを刺そうとした女の正体はなんなのか。

    このあたりが消化されないままのは、スピンオフ(外伝)でも出るのかな。

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    2018年04月22日
  • 結び布 着物始末暦(十)

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    内容(「BOOK」データベースより)

    呉服太物問屋の若旦那・綾太郎は悩んでいた。商売敵とはいえ、三百年続いた京の呉服問屋・井筒屋の暖簾をこのまま消してよいものかと。悩んだ末に相談に行った本両替商・後藤屋の大旦那からまさかの条件を突き付けられた綾太郎は、決着をつけるため、着物始末屋の余一とともに井筒屋へと向かった。一方、一膳飯屋の看板娘・お糸は十五のときから一途に思いを寄せていた余一と結ばれ、これから生まれてくる我が子の幸せを願い、ひと針ひと針、愛情を込めておしめを縫っていた―。市井の人情や温かさを描いた感動の大人気シリーズ、堂々の完結!!

    平成30年3月5日~7日

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    2018年03月07日
  • 夢かさね 着物始末暦(三)

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    「菊とうさぎ」「星花火」「面影のいろ」「夢かさね」、連作短編4話。中島要さん「夢かさね」、2014.2発行、着物始末暦シリーズ№3。短編でありながら、巻を重ねるごとに以前の話が肉付けされていく。素晴らしい進行状況に拍手喝さいを送ります!「星花火」「面影のいろ」、ぐいぐいひきこまれました(^-^) 余一とお糸の仲も少しずつですが、重なり合ってまいりました。

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    2018年02月12日
  • 藍の糸 着物始末暦(二)

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    中島要さん「藍の糸」、着物始末暦シリーズ№2、2013.7発行、藍の糸、魂結び、表と裏、恋接ぎの4話。読み応えのある連作短編4話です。亡き妻のきものを始末していわく付きの染みも残したままで作った座布団、「表と裏」、良かったです。<座布団は君を思ひし我が心 裏も表もないとこそ知れ>。赤ん坊を連れた女性が金沢から江戸にいる父親を訪ねて旅をする「恋接ぎ(こいつなぎ)」、加賀友禅が赤ん坊を導きます。感動しました!余一、お糸、おみつ、お玉、六助などのキャラクターが徐々に固まってまいりました。

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    2018年02月11日
  • 刀圭

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    中島要さんの「刀圭(とうけい)」(2010.9刊行、2013.4文庫化)を読みました。長崎帰りの若き蘭方医・井坂圭吾23歳を中心に、仁助長屋の人々、大きな薬屋、吉原花魁などの人間模様を描ききった力編、中島要さんの長編デビュー作なんですね。読み応えがあるといいますか、心が大きく揺さぶられました。刀圭とは、薬を盛るために使う匙(さじ)の別名だそうです。いつの世も厄介なのは「貧」という名の病。そんな中、自分のことはいつも後回し、いつも患者のために頑張る圭吾とそれを見守りサポートする人々~。穏やかなラストに大拍手

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    2018年02月10日
  • しのぶ梅 着物始末暦

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    「着物は着るから着物、着なきゃただの布きれ。」「手間を惜しまず、ものを惜しめ。」中島要 著「しのぶ梅」、着物始末暦シリーズ№1、2012.11発行。めぐり咲き、散り松葉、しのぶ梅、誰が袖の連作短編4話。とてもいいシリーズに出会いました(^-^) 参考文献の青木玉さんの「幸田文の箪笥の引き出し」「着物あとさき」を見て、物語の奥行きに納得しました!

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    2018年02月08日