中島要のレビュー一覧
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6章が、親族6人の視点からそれぞれ描かれ、物語が進んでいく。
全体として、どうなって行くんだろうとワクワクしながらさっと読めた。
1つの事象も、立場が変われば、全く別の側面を持つ。
第一章では、主役の視点で読んでいたので、完全に主役の味方で周りが分かってくれない敵だぐらいの勢いで読んでいた。章が進...続きを読むPosted by ブクログ -
面白かった!
筆墨問屋白井屋の姑、主人、嫁、小姑、孫達の其々の思いがよく伝わってくる。
自分が大事と言う、奢った思いが何故か心地良く伝わってくる。
この家族のこの先はどうなるのか、もっともっと知りたいと言う読後感。Posted by ブクログ -
やっと夫婦になった余一と、おいとだが、店が忙しくすれ違いの生活が続き互いに思いやるあまり、甘えることができない。胸に思うことを伝えなければと、父親からも言われる。
子宝祈願の山王神社で出会った尼僧のことを思い出していると、本人がダルマ屋に訪ねてくる。
新しい展開が。
唐橋の打ち掛けで邪魔をした...続きを読むPosted by ブクログ -
何かにつけて邪魔をしていた井筒屋が商売の風向きが悪くなり店を閉めていた。
六助や余一、身代わりになった千吉は、許せない。
が300年も続けてきた老舗を無くしても良いものだろうかと、綾太郎は考えた。
主人が悪く、間違った方向へ走った店は、その中の職人や家族、手代など店のものまで路頭に迷わしてもいい...続きを読むPosted by ブクログ -
余一の生い立ちの秘密も明かされ、
井筒屋の脅威もひとまずなりを潜めて、漸く次は最終巻です。
おみつの鼻っ柱の強さだけは、まだ慣れることができません。Posted by ブクログ -
千吉がどうして大商人のお眼鏡にかなったのか。
六さんを刺そうとした女の正体はなんなのか。
このあたりが消化されないままのは、スピンオフ(外伝)でも出るのかな。Posted by ブクログ -
内容(「BOOK」データベースより)
呉服太物問屋の若旦那・綾太郎は悩んでいた。商売敵とはいえ、三百年続いた京の呉服問屋・井筒屋の暖簾をこのまま消してよいものかと。悩んだ末に相談に行った本両替商・後藤屋の大旦那からまさかの条件を突き付けられた綾太郎は、決着をつけるため、着物始末屋の余一とともに井筒...続きを読むPosted by ブクログ -
「菊とうさぎ」「星花火」「面影のいろ」「夢かさね」、連作短編4話。中島要さん「夢かさね」、2014.2発行、着物始末暦シリーズ№3。短編でありながら、巻を重ねるごとに以前の話が肉付けされていく。素晴らしい進行状況に拍手喝さいを送ります!「星花火」「面影のいろ」、ぐいぐいひきこまれました(^-^) 余...続きを読むPosted by ブクログ
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中島要さん「藍の糸」、着物始末暦シリーズ№2、2013.7発行、藍の糸、魂結び、表と裏、恋接ぎの4話。読み応えのある連作短編4話です。亡き妻のきものを始末していわく付きの染みも残したままで作った座布団、「表と裏」、良かったです。<座布団は君を思ひし我が心 裏も表もないとこそ知れ>。赤ん坊を連れた女性...続きを読むPosted by ブクログ
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「着物は着るから着物、着なきゃただの布きれ。」「手間を惜しまず、ものを惜しめ。」中島要 著「しのぶ梅」、着物始末暦シリーズ№1、2012.11発行。めぐり咲き、散り松葉、しのぶ梅、誰が袖の連作短編4話。とてもいいシリーズに出会いました(^-^) 参考文献の青木玉さんの「幸田文の箪笥の引き出し」「着物...続きを読むPosted by ブクログ
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中島要さんの「酒が仇と思えども」(2017.10)を読んですっかり中島要さんのファンになりました。この作品、是非、続編をお願いしたいです(^-^) そういうわけでw、引き続き「江戸の茶碗」(2015.6 文庫)を読みました。短編連作7話、これまた、びっくりするほど面白いです(^-^) 江戸の茶碗、寝...続きを読むPosted by ブクログ
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着物始末暦シリーズ九。幸せになった余一、綾太郎、六助が花魁道中の打掛に関わる。大変さが先に立ち、ホッとするもその後にもひと騒動が持ち上がる。話しひとつひとつに味があって面白く引き込まれた。井筒屋もこのままの筈はない。この先も待ち遠しい。Posted by ブクログ
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このシリーズを読むと幸せな気分なる。
そしてやはり江戸に、江戸時代に暮らしたいと思う。
たとえ貧乏長屋であっても、素直に泣き・笑い、前向きに生きていける気がする。
頑固者や天邪鬼も人との関りで少しずつ変化し
それぞれが大切な人を大事に思い守っている。
このシリーズは、「人」って良いもんだ…と思える作...続きを読むPosted by ブクログ -
内容(「BOOK」データベースより)
柳原の土手で古着屋を営む六助は、朝からそわそわしていた。なぜなら今日は、昔からの古馴染みで、着物始末の職人・余一と、一膳飯屋の看板娘・お糸の、待ちに待った祝言の日だからだ。めでたい日ではあるが、己の事に無頓着な余一が支度に手を抜きやしないかと心配な六助は、身支...続きを読むPosted by ブクログ