中島要のレビュー一覧

  • 異国の花 着物始末暦(八)
    波がたみ、よかった。
    最後にこんな話も含まれていたなんて。
    着物に込められる願いを知り、深いなぁと思いました。
    お糸と余市。
    頑張れ!
  • 異国の花 着物始末暦(八)
    やっと与一とお糸が幸せに…と思ったら
    まだまだ一波乱ありなのね…
    花魁の着物はこの本で解決すると思ったら持ち越し
    くぅー気になる、早く読みたい
    でもこれが新刊になったばかりだから
    次はどれくらいで出るのだろう
    それにしても毎回楽しく読めるシリーズだわ
  • 江戸の茶碗 まっくら長屋騒動記
    貧乏な長屋の住人達が織りなす、ユーモラスで温かいお話。登場人物達それぞれの視点の短編集。江戸っ子の粋と見栄と人情が溢れていて、語り口調や展開やオチなど、非常に落語的。
    息を呑むような場面もあれば、笑いを堪えるような場面もあり、軽快な口調でテンポ良く話が進み、エンタメ小説として完成度の高さを感じる。毎...続きを読む
  • ひやかし
    文章が好き…!!短編がいくつも入っていて、中でもタイトルになった「ひやかし」が良かった。最後の一文にやられた。あれこそが遊女なんだろうなあ
  • 錦の松 着物始末暦(六)
    着物の始末屋第6弾
    今回はぐぐっと物語が動いた。
    余一の出生の秘密も明らかになり、お糸ちゃんがそれを真っ直ぐな心根で余一と向かいあい、硬く硬く結ばった心をとき解く。
    本当に良かった。本当に良かった。
    おみつだってきっと大丈夫なはず。綾太郎だってきっと。
    今までになく読後爽やか。読み終えたばかりなのに...続きを読む
  • なみだ縮緬 着物始末暦(五)
    内容紹介から

    「おれはお糸ちゃんの思いには応えられねぇ」突然余一に拒絶され言葉を失うお糸。悲しみの中雨に打たれ熱を出し、気を失って倒れてしまったお糸を助けたのは?

    話題沸騰の「着物始末暦」シリーズ第5弾
  • 雪とけ柳 着物始末暦(四)
    内容(「BOOK」データベースより)

    「井筒屋で配られている引き札を、五枚集めたら高価な絹のしごきが貰えるぞ!」「どうやら井筒屋は、配ったしごきの色で美人番付をしているらしいぞ!!」正月早々、江戸の町では開店したばかりの老舗呉服問屋、井筒屋江戸店の噂で持ちきりだ。しかし、巷を賑わす話の裏には、実は...続きを読む
  • 刀圭
    いいねぇ。こういうの好き。
    江戸の奮戦するお医者さんを描いた逸品。
    みをつくしお医者さん版、ってかんじか。

    泣かせもタメもいいし、話のテンポもいい。
    シリーズ化して欲しいなぁ。
  • 夢かさね 着物始末暦(三)
    内容(「BOOK」データベースより)

    柳原の床店で、六助はいつものように古着を扱っていた。そこへ見るからに様子のおかしい男が、風呂敷を抱えてやって来た。経験上関わらないと決めた六助だったが、隣店の長吉がその男に話しかけてしまう。男は女ものの藍染めの袷を、いくらでもいいから引き取って欲しいというのだ...続きを読む
  • 藍の糸 着物始末暦(二)
    内容(「BOOK」データベースより)

    呉服太物問屋の若旦那・綾太郎は、着物の染み抜きなどをなんでもこなす着物始末屋・余一のもとへ打掛の始末を頼んだ。毛嫌いする余一を困らせようと、生地が弱りすり切れた打掛を渡したのだが、その仕上がりは非の打ちどころのない出来栄えだった。余一に対して、何としても一泡吹...続きを読む
  • しのぶ梅 着物始末暦
    内容(「BOOK」データベースより)

    着物の染み抜き、洗いや染めとなんでもこなす着物の始末屋・余一は、職人としての腕もよく、若くて男前なのだが、人と深く関わろうとしない。一方、余一の古馴染みで、柳原土手の古着屋・六助は、難ありの客ばかりを連れてくる。余一の腕を認めながら、敵対心を燃やす呉服太物問屋...続きを読む
  • 刀圭
    電車で読むのに最適。でも、夢中になりすぎて降り損ねそうになったので、注意は必要。
    余一とお糸の始末屋シリーズでハマり、他の作品もと手にした一冊。
    初の長編とは思えないおもしろさだった。
    とはいえ、疫病の流行、永代橋の崩落事故、貧しい人々の日々の苦難など、暗い側面もしっかり描かれていて、印影の深い作品...続きを読む
  • 錦の松 着物始末暦(六)
    読み終えて、あーよかった、とニヤニヤしてしまう。
    お糸と余一の恋の行方。
    お玉と綾太郎夫婦も好ましく、出てくる人をみんな応援したくなる。井筒屋を除き。
    次巻も楽しみ。
  • 雪とけ柳 着物始末暦(四)
    怖いもの見たさで読んでしまうけど、怖い。
    井筒屋に近づくな。
    余一とお糸は、この巻では一本取ったけれど、ここからのやり口が恐ろしい。
    まっとうな始末屋、そして一膳飯屋、土手の古着屋、みな平穏に過ごしてほしい。
    次も楽しみ。
  • 夢かさね 着物始末暦(三)
    着物始末屋シリーズ第三弾。
    余一やお糸、他の登場人物のその後が気になって、楽しく読んだ。余一の真っ直ぐな、真っ当な、濁りのない言葉がまた聴けて嬉しい。
    手を動かし、ものを活かし、丁寧に大切に生きていきたいな、と思えるのがありがたい。
    次も楽しみ。
  • うき世櫛
    嗚呼、私の中のお夕が
    目覚めちまいました。

    起きちまった事に文句
    を言っても、どうにも
    ならない。

    そうでございましょう


    こうなる運命だったと
    思ったほうが生き易い。

    そら、ぶつくさ文句を
    言ってる暇があるなら、

    やるべきことをやって
    さっさと寝ちまう方が
    良うございましょう。

    しっ...続きを読む
  • 白に染まる 着物始末暦(九)
    着物始末暦 シリーズ9

    晴れて夫婦となった、余一とお糸夫婦に、子供が授かった。

    大隅屋は、西海天女とよばれている唐橋花魁が、花魁道中で着る最後の打掛を作り、大評判となった。

    その一方で、唐橋に恨みを持つ札差の澤田屋や、京の老舗呉服問屋・井筒屋江戸店の店主、愁介の動きが怪しい。

    次回、最終話。...続きを読む
  • 異国の花 着物始末暦(八)
    着物始末暦 シリーズ8

    余一とお糸の祝言も無事に済んだある日、六助のところに、井筒屋愁介が現れた。

    吉原一の人気を誇る花魁、西海屋の唐橋が、材木商の紀州屋重兵衛に身請けされる事になり、その唐橋の最後の道中で着る打掛を、大隈屋の綾太郎が引き受けた。
    その打掛がどんなものか知りたい。
    井筒屋は、余一...続きを読む
  • なでしこ日和 着物始末暦(七)
    着物始末暦 シリーズ7

    頑なだった父親の許しを貰えた、余一とお糸。
    お糸の母親の形見の小袖を着て、祝言を挙げられる事に。

    ここへきて、余一と、井筒屋の関係がわかった。
    知っているのは、余一の昔馴染みの六助のみ。
    しかし、血が血を呼ぶのか、余一と腹違いの弟、井筒屋の愁介は、近づきつつあった。

    ...続きを読む
  • 錦の松 着物始末暦(六)
    着物始末暦 シリーズ6

    頑なな余一の気持ちが溶け、お糸の気持ちを受け入れ、二人して、天乃屋に、行き、二人の仲を認めて貰えた。

    一方、大隅屋では、嫁の実家の事で、綾太郎が悩む事になる。
    まだまだ、井筒屋の嫌がらせは続きそう。

    ますます、面白くなってきた。