中島要のレビュー一覧

  • なみだ縮緬 着物始末暦(五)
    着物始末暦 シリーズ5

    以前、アンソロジー「はなごよみ」に入っていた、吉原桜があった。

    「はなごよみ」では、瓦版がどうの、井筒屋の主人がどうのと、このシリーズを一度も読んでなかったので、ちんぷんかんぷんだったが、ようやく、意味がわかった。

    次からは、シリーズ物の一編を所収しているアンソロジーは...続きを読む
  • 夢かさね 着物始末暦(三)
    着物始末暦 シリーズ3

    お玉と実母お燿との確執がようやく氷解し、祝言の日を迎える。

    血のしがらみや宿命は生まれる前から決まっている。けれども、それに押しつぶされない力を与えられている筈。
    神様は全てを見通して采配をふるっているのだから。

    その神様は、どんな采配を振るおうとしているのか。
    お糸の...続きを読む
  • 藍の糸 着物始末暦(二)
    着物始末暦 シリーズ2

    着物始末屋の、余一は、いつも、顰めっ面をして、他人と関わりたがらない。けれど、一旦関われば、損得抜きで、とことん手を貸す。

    そんな余一に、心を寄せる「一膳飯屋・だるま」の一人娘のお糸。
    そんなお糸の心を知りながら、幼馴染のおみつも、余一の事が、気になり出して。
    あらまあ、...続きを読む
  • しのぶ梅 着物始末暦

    着物始末暦 シリーズ1

    以前に読んだ、アンソロジー「はなごよみ」に収録されていたこの物語が良かったので、最初から読んでみる事にした。

    着物の染み抜き、洗い、染めなど、着物に関して何でもする“着物始末屋”の余一は、男前なのに、無骨で、無愛想。

    いろんな人が持ち込む悩みを、余一は、思いを受け止め...続きを読む
  • 誰に似たのか 筆墨問屋白井屋の人々
    大店のご主人が亡くなった。
    遺された妻、息子夫婦、孫、感動された娘…それぞれの視点でそれぞれの思いが語られる。
    見方を変えれば風景が変わる。よくある手法ではあるけれど、それぞれに共感できるところが多く、とてもおもしろかった。
    しかし、終わり方が少し歯切れが悪い。このまま終わってそれぞれの人生の続きを...続きを読む
  • 吉原と外
    元花魁とその見張りとして雇われた女中。2人のぎこちない主従関係が最後に強い絆で結ばれる。それまでのミステリーを解くかのような復讐や意趣返し、そして極め付けの刃傷沙汰、メリハリのある文章と魅力的な登場人物、鬼に因んだ章だてなど楽しめましたまs。
  • ないたカラス
    2023/1/13
    棚から思い付きで抜いた本。
    いい出会いでした。
    人情噺にいいようにやられる私なので、最後弥吉が帰って来たときはめっちゃ嬉しくて泣きそうになったわ。
    いいお客さん。
  • 朝日文庫時代小説アンソロジー 家族
    初めての時代小説ということで、江戸ことばに戸惑ったが、家族という近い存在だからこその関わりの難しさからのほんわか心温まる作品で、面白く読めた。
  • 朝日文庫時代小説アンソロジー 家族
     どの作品も好きです。
     家族だからこそ、こじれることもあるし、上手く行くこともある。

     やはりアンソロジーはいいですね♪
  • Valentine Stories
    ラブラブ甘々なものは全くなく、
    どれもどこか切ないのが小説って感じでした。

    やっぱりあんまり幸せすぎるのは
    ネタにならんのでしょうな。
  • 大江戸少女カゲキ団(五)
    女は自由に未来を決められない江戸の時代に、
    踊りの師匠についていた大店の娘たち。
    一人は眉目秀麗、一人は元気いっぱい。一人は戯作者になりたい夢がある。
    そんな少女たちが偶然しった長身の少女。
    踊りの師匠の庭先で漏れ聞こえる音を聞きながら踊りを練習していた貧しい少女。

    そんな4人が練習して花見の有名...続きを読む
  • 大江戸少女カゲキ団(四)
    当初は窮屈な大店の娘であることの反発で参加していたお才、お仁、お静。貧乏人ながら芝居を踊りを忘れられない芹。

    評判が大きくなり正体を暴こうとするものや、大ファンになりそこに生きる張り合いを見つけるもの。
    さまざま。

    稽古中、お静が男であったことをしる芹だが、今回はその真相を知る。

    悩みが多い娘...続きを読む
  • うき世櫛
    時代小説が結構好きだ。
    この著者初めて読みました。
    「着物始末歴」シリーズも面白そうです。
    男性かな?
    そんな感じがします。
    話しが面白ければ関係ないのですが。

    これは女髪結いのお話し。
    狭い視野から次第に広がっていく結の成長がいいな。
    何といってもこの師匠夕が魅力的。

    ≪ 落とし穴 女が落ち...続きを読む
  • なみだ縮緬 着物始末暦(五)
    お玉の嫁ぎ先の姑の着道楽を揶揄する瓦版が出回る。
    嫁いだのに、眉も落とさず、お歯黒もしないお玉も遊び歩いてというでっち上げまで。
    そんな時に、お糸に大店から嫁にという話が飛び込む。
    余一はまたしても、自分よりお糸が幸せになるようにと、
    お糸に出入り禁止を告げ拒絶。
    糸は泣き続け、、、、。

    恋がへた...続きを読む
  • なでしこ日和 着物始末暦(七)
    なんやかやと、大隈屋の邪魔をしてはお玉を手に入れようとしてる京都井筒屋江戸店の愁介。
    先先代のスキャンダルをネタに、揺すってきた。

    こうなれば、後藤屋の大旦那に引き合わせて、本当の意味でのお玉を手に入れる狙いを叶えてお玉から目を逸らそうとする綾太郎。
    秘密裏に話を進める。

    今回もお玉にアドバイス...続きを読む
  • 異国の花 着物始末暦(八)
    花魁、唐橋が身請けをされる。その最後に着る打掛を大隈屋の綾太郎が引き受けることに。
    井筒屋はまた陰謀を企む。

    今回は、お玉付きの女中おみつが大活躍!

    人情の機微も丹念に描かれ、心温まる物語になった。悪役も存在しサスペンスも!
  • 雪とけ柳 着物始末暦(四)
    綾太郎の店の近所に京都から新しい店が進出予定。
    その前後に事件が続出。お糸や余一がまたしても巻き込まれる。。。
  • うき世櫛
    最初は狭い視野でしかものを見られない結にじれったさを感じたが、話が進むにつれて色々な考え方に触れ、成長していく過程がよかったです。
  • うき世櫛
    中島要 著「うき世櫛」、2016.11刊行、2010.1文庫、文庫で再読です。お夕、芸者の時、北町奉行(遠山)をかばってできた頬の傷、今はご法度の女髪結。「恩は着るもので、着せるものじゃない」、カッコよすぎです(^-^) その弟子のお結、15のとき両親が亡くなり首をくくろうとしたのをお夕に助けられ。...続きを読む
  • 大江戸少女カゲキ団
    中島文枝はごはんやお菓子、中島要は着物や踊りでしょうか。「着物始末暦シリーズ」の中島要さん、新しいシリーズのスタートです。「大江戸少女カゲキ団(一)」、2019.10発行。茶屋・まめやの手伝いをしている芹15歳とお金持ちの娘、同じく15歳の才、紅、仁の3人。この娘4人と踊りの師匠花円の物語。シリーズ...続きを読む