中島要のレビュー一覧

  • 白に染まる 着物始末暦(九)
    着物の始末屋シリーズ第9弾
    唐橋の最後の打掛が無事に出来、最後の道中も醜い心に汚される事なく無事に唐橋らしく終われて良かった。
    寿ぐ事の多かった今作、おみつと千吉の行方も気になるところ。
    とは言え、奉公人が不躾だったりしてなんだか時代小説を読んでいる気がしなくなってきた。
    千吉の心、はやくほどけると...続きを読む
  • 夢かさね 着物始末暦(三)
    着物始末記シリーズ3。おみつが奉公する桐屋の娘お玉の祝言までの出来事が描かれている。桐屋に脅迫状が届いたり、お玉と母親との確執騒動があったりと着物を巡ってまた色々な事件がおきる。でもだんだん余一の活躍が減っていくなぁ。
  • 異国の花 着物始末暦(八)
    着物始末暦シリーズ第八作。
    やっと夫婦になれたお糸と余一だが、その現実はすれ違い生活。女房らしきことが出来ない気まずさと、余りに気遣ってくれる余一にイライラするお糸。しかし最後はあの余一が積極的になってくれて良かった。
    しかし相変わらず井筒屋は余一と六助、大隅屋にちょっかいをかけ続ける。花魁・唐橋の...続きを読む
  • 異国の花 着物始末暦(八)
    シリーズ第8弾
    様々な夫婦の形がある。家の都合での結婚でもお互いを信じ好き合い思いやれる夫婦。好き合って結婚するも相手の事を思いやりすぎてすれ違いわだかまる夫婦。願いが叶っての結婚も悪意に囲まれ思い悩む夫婦に同志のような夫婦。
    そしてちょっと気になる人も現れた。
    花魁の打ち掛けの仕立ては今回では明か...続きを読む
  • なでしこ日和 着物始末暦(七)
    この時代、こんなに皆んな自分の気持ちを大切に出来たのでしょうか?
    恋に生きた人も、駆け落ちをした人もいたでしょうが、顔も知らない人と結婚するのが当たり前のような時代に、皆んなが皆んなこんな決断が出来たのだろうかとちょっと疑問。
  • 夢かさね 着物始末暦(三)
    着物始末暦の三巻。
    着物始末屋の余一の出生の秘密がチラホラ。
    お糸、おみつ、お玉の女性陣の恋話。
    怪き人達の登場と状況が変わりつつある。
    余一がクール過ぎて近寄り難い感じがする。
  • ひやかし
    吉原を舞台とした短編集
    人情噺といわけでもないけど、どれもよい話だった
    中でも、朝霧花魁が若侍に切る啖呵とか、結局最後まで情夫を待つと決めた女郎の話とか
  • 藍の糸 着物始末暦(二)
    シリーズ2作目。お糸はいいとして、なぜおみつまで余一のことが好き、という設定にしたんだろう。読んでて楽しくない。
  • なみだ縮緬 着物始末暦(五)
    余一と井筒屋の関係、余一がお糸に「二度とここへは来ないでくれ」と言い出した理由。
    謎が増え…登場人物が増え…話しは何処まで広がって行くのでしょう?
    礼治郎はちょいと面白そうな人物!
  • 雪とけ柳 着物始末暦(四)
    お玉の祖母が京の井筒屋と関わりがあったのも意外だったが、まさか余一までが…
    人と関わるのが嫌いだったはずの余一。何故か自分から井筒屋に関わって行くがどうなる事やら…
  • 藍の糸 着物始末暦(二)
    余一の不幸な生い立ちのために、お糸ちゃんとの中も進展しないが、それでも何か事件が起こるたび、少しずつ距離が近づくのが良かった。
  • 夢かさね 着物始末暦(三)
    綾太郎、結婚する前に少しは成長出来たのか…
    「着物始末暦」という題から余一が主人公かと思っていたら、綾太郎、お玉 vs 井筒屋の話に展開していくのかしら?
  • しのぶ梅 着物始末暦
    腕のいい着物の始末屋、余一に纏わる連作短編集。文章も読みやすいし面白くないわけじゃないけど、何だか物足りない。余一の視点がないため、古い着物を蘇らせてもマジックみたいにポンと目の前に提示され、盛り上がりに欠けるし、人物に魅力が感じられない。余一に思いを寄せる糸ちゃんも、健気というより押しの強さが鼻に...続きを読む
  • 雪とけ柳 着物始末暦(四)
    シリーズ4作目。読んでてイラッとする回が前より減った!けど相変わらず着物や余一の仕事ぶり描写は少ないなあ。余一の謎とかは続きで、なのだろうか…。
  • ひやかし
    吉原に身を置く女性たちを描いた短編集。

    女が強い、ということではなくて、“強くならざるを得ない”のですよね・・・。
  • 夢かさね 着物始末暦(三)
    シリーズ第三弾。

    キャラクターに文句を言いつつも、やっぱり読んじゃうこのシリーズ。
    お玉には幸せになって頂きたい(頼むぞ、綾太郎)。
    そして、井筒屋・・・今後どうからんでくるのか、気になります。
  • 藍の糸 着物始末暦(二)
    シリーズ第二弾。

    相変わらず登場人物達の我の強さに、“も~っ・・”と思いながら読んでいます。
    特にお糸と綾太郎のイタさ加減は、どっこいどっこいですな・・・頼むから成長してくれ。
    そして、モテモテ余一の千里眼ぶりが今回も冴えています。
  • しのぶ梅 着物始末暦
    シリーズ第一弾。

    着物に関する薀蓄が興味深く、江戸時代の着物の魅力を発見できる楽しさはあります。
    ただ、他の方のレビューにもありますが、登場人物の行動がイタイというか、それぞれ我が強すぎて少々うんざりしてしまう点が残念ではあります。題材は良いので今後に期待します。巻末の着物柄の説明が良いです。
  • しのぶ梅 着物始末暦
    着物始末暦シリーズ1作目。連作短編で主人公は毎回変わるが、すべての話に着物の始末屋、余一が登場する。江戸時代の人は着物を大切にしたのだなぁ。「この人はきものの始末をすることで人の思いを繕っているのだ。精一杯思いを込めて」
  • しのぶ梅 着物始末暦
    連作短編4編
    回が進むとともに馴染みが出て,面白くなってきたので,この先が気になるところ.古着にまつわる薀蓄で知識も増えますが,お玉以外の登場人物にあまり魅力がないのが残念です.これからの成長に期待しています.