あらすじ
呉服太物問屋の若旦那・綾太郎は悩んでいた。商売敵とはいえ、三百年続いた京の呉服問屋・井筒屋の暖簾をこのまま消してよいものかと。悩んだ末に相談に行った本両替商・後藤屋の大旦那からまさかの条件を突き付けられた綾太郎は、決着をつけるため、着物始末屋の余一とともに井筒屋へと向かった。一方、一膳飯屋の看板娘・お糸は十五のときから一途に思いを寄せていた余一と結ばれ、これから生まれてくる我が子の幸せを願い、ひと針ひと針、愛情を込めておしめを縫っていた──。市井の人情や温かさを描いた感動の大人気シリーズ、堂々の完結!!
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何かにつけて邪魔をしていた井筒屋が商売の風向きが悪くなり店を閉めていた。
六助や余一、身代わりになった千吉は、許せない。
が300年も続けてきた老舗を無くしても良いものだろうかと、綾太郎は考えた。
主人が悪く、間違った方向へ走った店は、その中の職人や家族、手代など店のものまで路頭に迷わしてもいいのだろうかと、綾太郎は余一を説得。
全てが治るようにと、最終話。
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千吉がどうして大商人のお眼鏡にかなったのか。
六さんを刺そうとした女の正体はなんなのか。
このあたりが消化されないままのは、スピンオフ(外伝)でも出るのかな。
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内容(「BOOK」データベースより)
呉服太物問屋の若旦那・綾太郎は悩んでいた。商売敵とはいえ、三百年続いた京の呉服問屋・井筒屋の暖簾をこのまま消してよいものかと。悩んだ末に相談に行った本両替商・後藤屋の大旦那からまさかの条件を突き付けられた綾太郎は、決着をつけるため、着物始末屋の余一とともに井筒屋へと向かった。一方、一膳飯屋の看板娘・お糸は十五のときから一途に思いを寄せていた余一と結ばれ、これから生まれてくる我が子の幸せを願い、ひと針ひと針、愛情を込めておしめを縫っていた―。市井の人情や温かさを描いた感動の大人気シリーズ、堂々の完結!!
平成30年3月5日~7日
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着物始末歴シリーズもついに完結。ストーリー的には9巻がクライマックスで、最終巻である10巻はその後始末と言った感もあるが、一切手を抜かない展開できっちり落とし前をつけてくれました。
全10巻。面白いかったです。そして着物の柄や色味に無茶苦茶詳しくなれました。時代小説初心者におすすめできるシリーズです。
以下は備忘録的メモ(ネタバレ)。
「刻の値打ち」
井筒屋を訴え出ると言う余一。困った綾太郎は後藤屋大旦那の利左衛門に相談をする。
「対決」
後藤屋利左衛門が京に登り井筒屋の後継人になる事に。ただしそれには綾太郎と余一が井筒屋若愁介を説得すると言う条件がつけられた。見かねた古着屋の六助も同行するが、、愁介に対し守勢に回ったところで余一が出世の秘密を明かし、ついに愁介の説得に成功する。
「わかれ道」
なぜか後藤屋利左衛門に気に入られた千吉は利左衛門に着いて京に登る事に。おみつは千吉の事が気になって仕方がないが、一番大事なのはお玉お嬢様だと再確認し千吉と決別する。
「結び布」
無事お糸が女子を出産した。名前は結布。始末屋は布と糸があれば仕事ができるし、この子は一生着物に困らないと言った余一の願いが込められている。
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思いがけず、読み始めたこのシリーズ。
また、新たな書き手に出会えた
着物の始末という今は無い仕事の面白さ
江戸の人々も苦労あり喜びありということがわかった
他の登場人物のその後も読みたい
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シリーズの最終巻。
余一と糸は幸せを得、気がかりだった井筒屋問題も解決へ。
それぞれのメンバーの幸せを願いながらの最終巻。
タイトル結び布は思いも深い。
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終わってしまった、大好きなシリーズ。
お糸と余一に育まれるお結布は幸せな子になるだろうな。お糸に叱られつつも甘やかしまくる父と余一の姿が浮かんで、ほほえましくなる。
井筒屋の行く末など、ちょっとどうよという気持ちもあるけれど、余一の、今いる家族を大切に守りたいという気持ちの表れと思えば、納得。
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着物始末暦 シリーズ10 (完結編)
余一は、井筒屋の愁介が、自分の腹違いの弟だと打ち明けた。
三百年続いた京の呉服問屋・井筒屋の暖簾を守る為、綾太郎は、本両替商・後藤屋に相談に行く。
余一とお糸夫婦にも、無事女の赤ちゃんが産まれた。
この終わり方は、大団円と言うのかなぁ。
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まぁ、切り札は余一だよね.
良い人すぎて心配
それにしても井筒屋は…ネチッコイくせに甘いよね…
千吉がなぜ気に入られたのか気になるな
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202104~5/全10巻まとめて。着物始末職人と彼をとりまく人々との物語。良く言えば人間らしいんだけど、性格の嫌な部分が目につきすぎて登場人物達があまり好きになれなかったのと、恋愛話ターンにあまり魅力を感じずハマるまではいかなかった。奉公人おみつが一番苦手。六助の特殊能力設定も必要に思えなかった。話によってメインになる登場人物が変わるタイプの短編なので、別話・別視点だけど同じエピソードが再三出てきたり、時系列でみるとわかりにくい時も。とはいえ、巻を重ねるごとにキャラ達への多少の愛着もわき笑、若旦那綾太郎達の成長もみてとれ、全巻面白く読めた。巻末に着物柄説明が入っている趣向も良い。
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登場人物を無駄なく使う作者だと思っていたが、最後の千吉のくだりは残念なり
さては!
次回作があるな
(人で無しのクズ人間を主役にするww)
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シリーズ最終巻も面白かったです。
大団円!と言うには、これからが気になる登場人物もいますが。千吉が特に。
愁介と対峙した余一、綾太郎、六助のお話が好きです。余一、兄だと言うのか…と驚きましたが、余一の方が井筒屋出来そうと言う六助に賛同する綾太郎に笑いました。
老舗は妖怪。人より大事なお店、ってなんだろう。。
そして余一とお糸の子どもが遂に!と感無量です。お結布、余一どころか清八からも甘やかされそう。酉の市に家族四人で行こうな、と言う余一がちゃんと清八も家族に入れているところにジーンとしました。
みんな幸せになったらいいな、と思う素敵なシリーズでした。
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中島要 著 着物始末暦シリーズ、「しのぶ梅」(第1巻)(2012.11)~「結(むす)び布(ぎれ)」(第10巻)(2018.2)、どうやら完結のようです。余一とお糸に女の子、お結布(ゆう)が生まれました!
Posted by ブクログ
何となく読み始めたシリーズ、正直10冊も続くとは思っていなかったが、ここまでお付き合いしたからには結末を見届けたいという気持ちで読み続けた。
終わってみれば、余一と井筒屋との繋がりの謎、桐屋の先代が犯した罪など、当事者が腹をくくれば乗り越えられる程度のことだった。
しかし店主に罪があっても店や奉公人に罪はなし、綾太郎や余一には苦渋の決断だと思うが、これで良かったのだろうと思う。
またおみつの結末としても、これで良いと思う。やはり彼女はお玉に仕えるのが一番だろう。
ただ六助を襲った女の正体や、正吉が後藤屋にどうして気に入られたのかは謎のまま。
余一が予想以上に親バカになりそうなのがホノボノしていた。
Posted by ブクログ
シリーズ完結。
余一とお糸の夫婦に赤子が授かり、ぎこちなかったこの夫婦が幸せな雰囲気に包まれたのは何よりです。
ただ、六助を襲った男女の真相(井筒屋との関わり)や、千吉が後藤屋に認めれられた理由は謎のままでした。
登場キャラがいまいち好きになれないまま、読み続けたこのシリーズでしたが、幕を閉じるとなると、やや寂しい気もします。また彼らの後日談が出れば読んでみたいです。