満園真木のレビュー一覧

  • ハーフムーン街の殺人

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    舞台は19世紀ロンドン、主人公はトランスジェンダーで男装の女性という中々興味をそそられる設定。著者御本人は年配の男性だが、女流作家の様な柔らかい筆致が特徴的。今作がデビュー作とあってか、文章は先走り気味で、文体も簡素なので緊張感は希薄。小説としてもミステリーとしても設定の妙を活かし切れているとは言い難いのが残念。主人公のレオが素人探偵ゆえのまどろっこしさも気になるが、その向こう見ずな行動力と繊細な人物造詣は今作の魅力でもある。LGBTを巡る当時の熾烈な社会情勢をもっと物語の根幹に活用しても良かったような。

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    2020年08月08日
  • ウォーム・ボディーズ ゾンビRの物語

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    トワイライトの作者がいいねっていってたらしいから読んだ。映画も見たけど本の方が良かった。実写版映画はほとんどの方が本の方がいいよなって。登場人物の心情とかよく分かって面白いしって改めて。
    こんなゾンビだらけの世界で希望を失わないことは難しいのかもだけど、それでも希望を失ったらゾンビと一緒じゃないかって。こういう悲惨な環境の中でも自分を見失わないような人になりたいなって。

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    2020年07月29日
  • 営業の神様

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    自分自信がまだ学生で営業という機会に触れていないからイメージが持てない部分もあったのだが、営業の根本はやはり仕事へ対する情熱と相手に対する気遣いが大切なのだと感じた。
    営業だけでなく、人間の根本的な部分として持つべき考え方などが記されていた。

    1つの目的、成功へ向けた様々な形のアプローチを考え続けることが大事だと感じた。

    この本では自動車ディーラーの営業として、いかに売るかという目的に向けた準備の部分を多く知ることができた。
    来年からの自分自身の営業にも応用していきたい。

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    2018年10月09日
  • さよなら、シリアルキラー

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    カテゴリは〝ヤングアダルト小説〟という私自身は食指が動かない分野に属しているが、散々使い古された題材「サイコキラーもの」に挑んだ本作は、停滞したミステリ界に幾ばくかの新風を吹き込んで話題となったようだ。

    主人公ジャズ・デントは17歳の高校生で、実の父親ビリーは123人を殺害した「21世紀最悪の連続殺人犯」という設定。少年は己に流れる汚れた血を憎みつつ恐れている。いつか狂気に陥り、大量殺人者である父親と同じ轍を踏むのではないか。行方不明となった母親は父親が殺したと信じ、包丁を見る度に自分自身もそれに加担していたのではないかという悪夢に襲われる。実質124人を殺し終身刑となった男と、その息子の関

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    2018年08月08日
  • 殺人者たちの王

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    シリアルキラーの父親が脱獄してから二ヶ月。
    ニューヨークでは通称『ハット・ドッグ・キラー』による連続殺人事件が起きていた。そして新たに発見された被害者の遺体には「ゲームへようこそ、ジャスパー」というメッセージが刻まれていた。市警に請われニューヨークへ向かうジャズ。
    一方故郷でも『コニー』の元へ差出人不明のメールが送られていた。「アー・ユー・ゲーム?」
    三部作の第二弾。

    ようやく平穏(?)な日常に戻ったジャズ。が、新たなシリアルキラーと対決します。捜査をしていくうちに、父親の『ビリー』や前作の『ものまね師』も事件へのかかわりを見せ、犯人を追い詰めたと思ったところでピンチに。さらには故郷の二人も

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    2018年04月19日
  • 棺の女

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    ボストン市警の刑事が主人公ということで、ボストンの風景描写が楽しめるかと思い、読んだ。その点では、ガッカリ。風景などの描写はほぼ無し。けれども内容は、ハード。監禁しようとしていた女性に焼き殺された男性。男を焼き殺した女性は、以前に1年以上もの監禁に耐えた生還者だった。彼女は助け出されたその日に、また姿を消す。彼女は、女性が行方不明になっている事件にとても関心を寄せていたようだった。またも誘拐されたのか?女性の行方不明事件との関わりがある? 以前の監禁事件と関係ある? 事件の真相は、なかなかわからない。監禁という犯罪の被害者は、その家族は、その後に生きていくのは並大抵なことではないとよくわかった

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    2018年03月08日
  • 棺の女

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    ネタバレ

    長いこと監禁された女性が、再び”監禁”の影におびえながらも犯人と戦う。それを追う女刑事・・・。

    う~ん、ハードなサイコ物かなという出だしだったが、ストーリーはともかく、”監禁”シーンが丁寧を通り過ぎてまだるっこい。延々と同じような描写(文字通り同じセリフも何度も出てくる)が続くのが退屈で、読んでいて飽きてくる。

    犯人を追う刑事側も、メンバーとの葛藤や家庭の様子も何故か中途半端にチョコチョコ描きこまれている。
    後書きを読んで分かったけれど、これはシリーズ物の一作らしく、道理でいきなりの人間関係、と納得。

    このレベルで他のシリーズの翻訳は無理かな?
    同じ監禁物でも「パードレ~」などと比べると

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    2017年10月31日
  • マイケル・ムーア、語る。

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    ただのおさがわせ監督と思いきや、実にまっとうなアメリカ人。今のトランプ政権をどう思っているのだろう。

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    2017年08月29日
  • ラスト・ウィンター・マーダー

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    さよならシリアルキラー三部作、完結。
    犯罪が関わる話なのに、何故か爽やか。青春小説という触れ込みがしっくりきます。

    三冊一気に読みきりました。
    最後の最後まで飽きさせない決着が面白かったです。

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    2017年06月05日
  • さよなら、シリアルキラー

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    今世紀最悪と言われたシリアルキラーの息子。彼は小さい頃から、父親に殺人者としての「教育」をうけていた…。
    そんなとき、同じ小さな町で再び殺人事件が起こる。

    望まずに犯人としての思考が見えてしまい、それと戦いながら犯人を捜す、というのが斬新だった。
    3部作なんだなー。続きが気になってしまう。
    久しぶりに翻訳ものを読んだ。この翻訳特有の「原文の言い回しを日本語に訳しました」感がつっかかる。

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    2016年12月25日
  • さよなら、シリアルキラー

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    ハウイーとジャズの熱い友情は良かった
    コニーの存在はいるのか? ジャズにこんなステキな恋人がいるのは中途半端なキャラ設定な感じがする ハウイーにも彼女できる日はくるのかな なんか、病気のある彼女ができそう 

    これが、YA小説ってことに戸惑う 向うの10代は、こんなん読むんか 自分が10代の頃だったら、ぜったい無理だったと思う シリーズ③まであるが、読まないな

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    2016年12月22日
  • さよなら、シリアルキラー

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    シリアルキラーの父親の犯行を真似た殺人事件が置き、息子とその友達が犯人探しする。青春小説ではあるものの、猟奇殺人なので気分悪くなる。

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    2016年12月11日
  • さよなら、シリアルキラー

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    シリアルキラーを父に持ち、さらに幼い頃から殺人の手ほどきを受けてきたという少年が探偵役という設定が斬新だった。
    だからこそ、殺人犯が次に何をしようとしているのか予測できる。

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    2016年11月03日
  • ラバーネッカー

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    ネタバレ

    3つの事件が進行していたんだね。横文字の名前覚えるの超苦手…。植物人間、時系列や誰目線なのかわからなくなって、特に凝ったトリックでもなかったし…。うーん?パトリック母の秘密にはちょっと疑問。

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    2016年10月22日
  • 視える女

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    失踪した少年、ダニエルを巡る奇妙なミステリー。ベリンダ・バウアーの第6作。

    オカルトチックな展開とミステリーとが今一つ調和せず、どうにもしっくり来なかった。『ブラックランズ』『ダークサイド』『ハンティング』の初期の作品の方が格段に面白かった。

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    2016年08月15日
  • さよなら、シリアルキラー

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    どこかちょっとウィンズロウの「ストリートキッズ」を思わせる筆致で、楽しく読み進めていって、最後でのけぞる。これって続くのか!解説を読んだら三部作だそうな。それならそうと知って読みたかったなあ。途中折々にはさまれる思わせぶりなほのめかしも、全部スッキリするものだと思っていたので、肩すかし感が半端ではなかった。いや、面白かったんですけどね

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    2016年07月06日
  • さよなら、シリアルキラー

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    ネタバレ

    アメリカの田舎町ロボズ・ノッドで起きた変死事件。
    町でちょっとした有名人の高校生ジャズは、それが連続殺人だと気付く。
    何故ジャズがそれに気づくのか?
    何故ならジャズは殺人鬼の息子で、父から殺人鬼の英才教育を受けていたから。
    保安官はジャズの言い分を信じてくれないので、ジャズは独自に捜査を進めていくのだが…。

    殺人鬼の息子として生まれた17才のジャズの友情、恋、葛藤が中心の青春小説。
    なので殺人事件は凄惨なんだけど、どこか軽い印象を受けます。
    アメリカのTVドラマにありそうな感じです。
    3部作で完全に続きますよーという終わり方をしています。

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    2016年06月04日
  • 生きるための選択 ―少女は13歳のとき、脱北することを決意して川を渡った

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    ネタバレ

    13歳で脱北した少女パク・ヨンミが自らの体験をつづった手記の全訳。
    私の中で、北朝鮮という国がこの時代に平行して存在しているという実感がわかない。本書を読んで一部理解するも、完全に破綻しているはずなのに国家として存続していることが不思議でたまらない。北朝鮮という国はいつ終わるのか。自由を手に入れた著者は、時代に望まれ、愛すべき故郷を終わらせるために人権活動を開始する。
    (以下本文より)
    北朝鮮では「成分」と呼ばれる身分で人生が決まる。
    政府が人々の行動や発言だけではなく、感性や情緒の面でもコントロールし、個人の主体性を破壊し、国民にものを考えさせないようにしている。
    不死身と思われていた金正日

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    2016年01月11日
  • 営業の神様

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    帯の煽りが素敵。
    営業手法はネットが発達した今風ではないが、姿勢面や行動として大事だと思うところは多い。
    高圧的な言い方に賛否が分かれそうな気がする。
    キライじゃないけど。
    本買ったんだからオレも客じゃね?
    バッチつけてくれてもいいんじゃね?
    なんて思ったりした。

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    2014年08月05日
  • ラバーネッカー

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    普通のミステリーかな。

    アスペルガー症候群の主人公が魅力的に描かれてて、周囲との摩擦がリアルだった。
    アスペルガー症候群の主人公を天才にはしたくなかったって言葉が印象に残った。

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    2014年08月02日