満園真木のレビュー一覧

  • ラスト・ウィンター・マーダー
    待ち遠しかった。寸暇を惜しんで、まさに貪るようにと言えるくらいな勢いで読んだ。
    予想をはるかに上回る展開……。ジャズの境遇の悲惨さに絶句。
    でも最後まで踏みとどまった彼の強さに心を打たれた。どんな終わり方か心配したけど読後感悪くなかったので読み終わったあと気持ちよく眠りにつけた。
    そして……あぁ、面...続きを読む
  • さよなら、シリアルキラー
    こういうジャンルでは初めて接するYAテイスト。面白かったです。主人公が少年なので、陰惨な事件がこれでもか、と続いても、軽いタッチで読めてしまいます。ビリーとの監獄での対面シーンは「羊たちの沈黙」を思い出しました。展開は濃かったのに、ラストは割とあっけなかったです。続編も、もちろん読みます!
  • ラバーネッカー
    アスペルガー症候群の主人公パトリックを中心に描かれている。この病気についてはスティーブン・スピルバーグなど著名人も数多くなっていることは聞いたことがある。

    この作品を読んで具体的にどういう症状なのかよく分かった。それにしてもなぜ、母親との関係がここまでこじれているのか不思議に思っていたが最後の方で...続きを読む
  • ラスト・ウィンター・マーダー
    ジャスパーは撃たれて閉じ込められ、コニーはビリーに捕まり、ハウイーは入院してしまう。三者三様でピンチに陥る状況からどのように脱出するのか、ビリーとの決着はどうなるのか、ジャスパーの母親は助けられるのか。
    色々と冒険要素が強くサスペンスのように展開が早く面白かった。オチも少し意表を突かれた。なんとなく...続きを読む
  • ラスト・ウィンター・マーダー
    「えっ、ここで終わるの?」と思った前作から半年。
    「お待ちしてましたよ、さぁ、続き!」とばかりに頁を捲るも意外に覚えてなかったので少し前作の終わりを読んでから読んだ。
    前作2作のビリーはジャズの頭の中で語ったり、過去のセリフだったり面接室のプレートを1枚隔てた所で時間制限で話すという「直に」がなかっ...続きを読む
  • 生きるための選択 ―少女は13歳のとき、脱北することを決意して川を渡った
    ヨンミ氏の体験は壮絶である。しかし本書の感想を独裁国家や管理国家の怖さに収束すべきではない。

    真の恐怖は、教育や文化、経験から生じる異執が常態化することにある。例えば彼女自身が体験していない大日本帝国による併合を嫌悪感を持って語ったり、他方でモンゴル入国まで金一族に対する痛烈な批判はなかったり、ま...続きを読む
  • さよなら、シリアルキラー
    面白かった。
    猟奇大量殺人だけど、王道の青春小説。
    自分は何者で、何を為し、何になれるのか。
    アメリカでも日本でも青春の描き方に大きな違いはないらしい(…と言えるほどこの手の本は読まないけど)。
    ユーモア溢れるちょっとヘタレな親友と、真っ直ぐでしっかり者の恋人が主人公を支える様子は、眩しくて暖かい。...続きを読む
  • 殺人者たちの王
    なんて終わり方なの全く!続きはいつでるの?こんなことなら三冊目が出てから2、3と一気に読めばよかった。ものすごい焦らし方!。あ〜待ち遠しいことです。
    1冊目よりジャズが追い詰められてきた感が強くなって心配。
    そして原題は「GAME」なのに邦題が「殺人者たちの王」なんだ……。
  • さよなら、シリアルキラー
    お父さんの呪縛から逃れようと苦悩する主人公が新鮮だった。友達や恋人の存在が心の拠り所になっていて、それが凄く真摯に伝わってきた。続きが楽しみ!頑張れ٩(ˊᗜˋ*)وジャズ!!
  • 生きるための選択 ―少女は13歳のとき、脱北することを決意して川を渡った
    北朝鮮で暮らしていた時、知人の家のゴミの中に、ミカンの皮があったことに衝撃を受けたヨンミ。野草と昆虫を食べて命をつないだヨンミには、ミカンの皮を捨てるなんて考えれらなかったんですね。
    自分で考える習慣のない北朝鮮人は、すぐに人に騙されてしまう。でも北朝鮮に送還されたくなければ、全てを受け入れるしかな...続きを読む
  • 殺人者たちの王
    三部作の第二弾。
    シリアルキラーを父に持つジャスパーはニューヨークで起こってる連続殺人事件に巻き込まれる。そこに父の影を感じるジャスパーは警察と協力し捜査する。一方、ジャスパーの彼女もジャスパーの手助けをするが…。
    シリアスな展開だがキャラクターが良いので楽しく読める。ただ次の最終巻に向けた上巻とい...続きを読む
  • 生きるための選択 ―少女は13歳のとき、脱北することを決意して川を渡った
    13才で脱北したパク・ヨンミの手記。飢え。恐怖支配。レイプ、人身売買。にわかには信じがたい現実がそこには、ある。それでも少し裕福だった彼女はまだ恵まれていたのかもしれない…という、どん底。賢く、強い女性の彼女が生きて、語ってくれてることはとても重要なことだと思った。
  • 殺人者たちの王
    ジャズ、コニー、ハウィーそれぞれに与えられる試練。
    年相応の悩みなどもあり、3人が3人とも一生懸命な様がいかにもYAでよいなぁ。
    この背中がくすぐったくなるような感じは大事にしてほしい。
    それにしてもバリー・ライガ引っ張るな。早く次が読みたい。
  • さよなら、シリアルキラー
    あらすじ見てぱっと思い浮かんだのはドラマのデクスター。デクスターではシリアルキラーなのは主人公で父親がそれをいい方向へもっていこうと教育する立場だったのに対して、これは父親がシリアルキラーで息子は幼い頃にその英才教育を受けたという設定。
    三部作だし最初に風呂敷を広げすぎると登場人物が多くなってしまっ...続きを読む
  • 殺人者たちの王
    ものまね師事件が解決して数カ月、ジャズのもとをニューヨーク市警の刑事が訪れた。


    この小説は設定が変わっている。主人公ジャズの父親は、21世紀最悪の連続殺人犯であるビリー。彼に施されたのは殺人者としての英才教育であり、ビリーはジャズを溺愛していた。そして、何より自分を超える殺人者、シリアルキラーに...続きを読む
  • 殺人者たちの王
    主人公ジャスパー(ジャズ)・デントの父であり、稀代の凶悪連続殺人犯であるビリー・デントの脱獄で幕を閉じた前作から二ヶ月後。
    「殺人者を狩る」存在になろうと決意したジャズのもとを、ニューヨーク市警の刑事が訪れ、同市で暗躍する連続殺人鬼「ハット・ドッグ・キラー」の捜査への協力を求めます。

    馴染み深い田...続きを読む
  • 殺人者たちの王
    非現実的な設定だが主人公視点で語られる葛藤にリアリティを感じる。サスペンス的な要素も大きくなってきており次作が楽しみ。買い。
  • さよなら、シリアルキラー
    アメリカの高校生、というのは新鮮で。
    また特殊な生い立ちのため、色んないらん知識や葛藤が良いです。
    コニーは懐の深いいい女だし、ハウイーとの熱い友情もよいし。頭の回る少年とあっけらかんとした友人、ってのが「バードメン」ぽくて可愛い。
    次も読みます。
  • 営業の神様
    営業という職種の技術論ではなく心得。言葉としては知っているけど、それをサボりがちな一般人に対し、自身の事例を交えながら「徹底的にやれ!」と鼓舞し続ける。
  • モナ 聖なる感染
    コンピュータ・ウイルスが脳とのインターフェースを経由して人に感染して…という近未来?SF。その設定にはかなり無理があるとは思うのですが、ハリウッドでの映画化が決定したと言うだけあって、まさにハリウッド映画的な娯楽作品でもありました。2部作だそうなので次作にも期待。