満園真木のレビュー一覧

  • ラバーネッカー
    アスペルガー症候群で、解剖学の学生が主人公。人とのコミュニケーションが苦手で、探究心が強く、疑問をあやふやにできない、一つのことが気になるとほかのことは見えなくなる・・などなどの性質を持っている。その主人公が解剖体の死因に疑問を抱き、自ら追求していく話。解剖体の人物がこん睡状態だったときの部分と、主...続きを読む
  • ラバーネッカー
    設定にひねりのあるミステリ。探偵役が解剖学を学ぶアスペルガー症候群の青年なのだ。解説で香山リカさんが書いているとおり、現在では専門家はアスペルガーというくくり方はしないようだが、やはりこのとらえ方にはインパクトがあり、また、なるほどと腑に落ちる所もある。その「普通ではない」感覚の持ち主である主人公が...続きを読む
  • ラバーネッカー
    事件の謎と父の死の謎は、別々の巻に分けて書き直してもいいのではと思ってしまった。終盤になって後者の謎が解かれるくだりが唐突すぎて、付け加えの樣に思える。トレイシーの件も余分。

    それでも、正にページをめくるのが止められなかった。
  • ラバーネッカー
     アスペルガー症候群の主人公が、解剖学実習で出会った献体が、殺人により死んだのではないかという疑問を抱き、その謎を一風変わった手法で解いてゆく物語。
     
     前半は、昏睡状態から目覚めた男の長い独白や、解剖の微細な描写が続くけれど、解剖体の男の正体が分かってからの、ある人物との息詰まる攻防戦や、パトリ...続きを読む
  • ラバーネッカー
    アスペルガー症候群の主人公とそれゆえに引き起こされる事象とが、まさに「論理的」に繋がっている。事象には必ず原因があるはず、と自分の欲求に従って行くと、見えてきたのは自分自身。成長の物語。
  • マイケル・ムーア、語る。
    ジョン・レノンから突然電話がかかってくるようなことを、ハタチそこそこでやってたマイケル・ムーア…昔から変わってないんだな。オモローでした。
  • ウォーム・ボディーズ ゾンビRの物語
    一見死んでいるように見えるけど希望を失っていないゾンビの男の子と、生きているけど希望を見失った人間が対象的に描かれていて、何が生きているということなのかを考えさせられる。ゾンビの主人公とヒロインは応援したいけど、ヒロインの元彼が殺されたところの描写はとても痛々しいし、切なかった。
  • 夜に啼く森
    フローラ・デインものの恐らく最終作。生存者が生還者となり、日常の側に一歩踏み戻れたのは素直に喜ばしいシーンだった。あれの「父親」とのやりとりもなかなかよい。
    妙に活躍するキンバリー捜査官については、あとがきで別作品の主人公とは知って納得。そちらも気が向けば読んでみようと思う。
    それにしても、謎に包ま...続きを読む
  • さよなら、シリアルキラー
    ・あらすじ
    全米最悪のシリアルキラーを父親に持ち、その父親から殺人の英才教育をうけた少年が主人公のサスペンス、ミステリー。

    ・感想
    特異な環境で育った主人公だから仕方無いけど、思春期の少年特有の青臭さと万能感が読んでて少し恥ずかしくなってしまったw
    俺ツエー感ある主人公であんまり好きになれなかった...続きを読む
  • 海に呼ばれて
    表紙の絵と帯の引用に惹かれて、手に取った。

    幸せで長く続く結婚生活や子供を持つという願いが、40代にして散っていった主人公。見事に立ち直り、自分を見出した最後に、読み終わって清々しい気分がした。仲間も恋人もできて良かったね、ダイアン。

    一方、良い終わりではあったが、そこまでの過程がどんなに大変だ...続きを読む
  • 頭を「からっぽ」にするレッスン 10分間瞑想でマインドフルに生きる
    瞑想とは?
    マインドフルネスとは?
    この1冊で深く学べる。

    メリットややり方は、多くの書籍で紹介されている今日この頃。
    この本では、それは補足程度のことでメインではない。
    瞑想やマインドフルネスに対しての捉え方や心の持ちようなどを、筆者の師匠や自身の経験をもとに文章にしている。

    特に印象的であっ...続きを読む
  • 頭を「からっぽ」にするレッスン 10分間瞑想でマインドフルに生きる
    瞑想のすすめ。
    10分てことでハードルを下げてくれてる。
    内容も、スピリチュアルではないので入りやすい。
  • 完璧な家族
    かなりしんどい内容。母親がシングルマザーでアル中。育児放棄とみなされ、施設に子供三人引き取られる。頑張って再生して、子供を引き取って新しいまともな恋人ともうまくやっていこうとしていたその時に、一家はある日銃で皆殺しにされる。16歳の長女を残して。大人が「これでいい」と思っている出来事がけして子供にい...続きを読む
  • 棺の女
    カタルシスNo.1のハードサスペンス!とのことだが、確かに読み終えた今はそう感じる。
    でも読み終えるのが大変だった。

    誘拐された主人公の悲惨な状況、女性刑事D.Dの奮闘と独りよがりな性格。リサ・ガードナーは「無痛の子」が最初で2冊目に本作を読んだ。
    いつも特異な体験をした女性が出て来てD.Dと絡む...続きを読む
  • さよなら、シリアルキラー
    全米を震撼させた連続殺人犯の息子が主人公。

    彼はジャズという名前の田舎町の高校に通う高校生。血友病を患う親友とガールフレンドと楽しく暮らす普通の高校生だが、父親が四年前連続殺人の罪で逮捕されたことが、普通と少し違う点だ。

    しかも父親は二十年間で百人以上を殺したという。さすがアメリカ様、桁が違うと...続きを読む
  • 生きるための選択 ―少女は13歳のとき、脱北することを決意して川を渡った
    北朝鮮から中国に行きそして韓国へ行った
    北朝鮮の女性のノンフィクションです。
    本の中の写真を見たら 写真も撮れるし 綺麗な服を着ていたのに
    どうして 脱北したのだろうと 読んでいくと
    北朝鮮の社会というものが わかってきました。

    中国へ行ってからも 大変な思いをして
    やっと自由になった パクさんで...続きを読む
  • 無痛の子 FEAR NOTHING
    主人公がいきなり怪我して役立たずになってしまうという波乱の幕開け。それでも事件は連続して発生する。
    途中から無痛症の女性医師アデラインの語りになる。
    オチとしては、まあこんなもんだよな、という感じ。
    他の作品を読むかどうかは微妙。


    作品紹介・あらすじ
    手負いの女刑事が謎に迫る傑作サスペンス!

    ...続きを読む
  • 無痛の子 FEAR NOTHING
    翻訳本にありがちな、続編が話題になったので後から訳されたシリーズ前作品。「棺の女」で描写された主人公の怪我、てっきりラストで犯人と格闘してついたものかと思いきや、序盤も序盤で負ったものだったとは。本編中ずっと「痛み」と付き合っていくことになるのはテーマとして納得。エンタメとしては面白いように見せかけ...続きを読む
  • 棺の女
    精神的にきつい描写が多め。これは本当に精神がきついという話で、肉体の損壊の描写を見て心が辛いとかではなく、人格崩壊プロセスとかそういう辛さ。共感できてしまうと割と嫌な気持ちになれる。
    主人公格のフローラは信用できない語り手と呼んでも差し支えないような印象で、作品としてのミスリードには何度も引っかかっ...続きを読む
  • 頭を「からっぽ」にするレッスン 10分間瞑想でマインドフルに生きる
    瞑想をやってみるきっかけになる。
    感覚的なことが難しいなと思う部分もあるが、なにせ瞑想はやってみなければわからない。
    まず始めてみる。