満園真木のレビュー一覧

  • 殺人者たちの王

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    三部作の第二弾。
    シリアルキラーを父に持つジャスパーはニューヨークで起こってる連続殺人事件に巻き込まれる。そこに父の影を感じるジャスパーは警察と協力し捜査する。一方、ジャスパーの彼女もジャスパーの手助けをするが…。
    シリアスな展開だがキャラクターが良いので楽しく読める。ただ次の最終巻に向けた上巻という感じ。

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    2016年02月10日
  • 生きるための選択 ―少女は13歳のとき、脱北することを決意して川を渡った

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    13才で脱北したパク・ヨンミの手記。飢え。恐怖支配。レイプ、人身売買。にわかには信じがたい現実がそこには、ある。それでも少し裕福だった彼女はまだ恵まれていたのかもしれない…という、どん底。賢く、強い女性の彼女が生きて、語ってくれてることはとても重要なことだと思った。

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    2016年02月03日
  • さよなら、シリアルキラー

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    ネタバレ

    あらすじ見てぱっと思い浮かんだのはドラマのデクスター。デクスターではシリアルキラーなのは主人公で父親がそれをいい方向へもっていこうと教育する立場だったのに対して、これは父親がシリアルキラーで息子は幼い頃にその英才教育を受けたという設定。
    三部作だし最初に風呂敷を広げすぎると登場人物が多くなってしまって読み手の視線がぶれがちになるけど、人物も絞られているし、読者が題材を目にした時に当然興味惹かれる方向にうまく話を収束させてる。ストーリー構成もうまくて、早く続編読みたくてたまらなくさせる。

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    2016年01月20日
  • 殺人者たちの王

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    ものまね師事件が解決して数カ月、ジャズのもとをニューヨーク市警の刑事が訪れた。


    この小説は設定が変わっている。主人公ジャズの父親は、21世紀最悪の連続殺人犯であるビリー。彼に施されたのは殺人者としての英才教育であり、ビリーはジャズを溺愛していた。そして、何より自分を超える殺人者、シリアルキラーになってくれることを望んだ。そんな家庭環境のもと、成長したジャズ。シリアルキラーの片鱗を見せていてもおかしくないのに、ジャズは正しく成長する。この設定の時点で、かなり特質だと思います。


    ジャズは正しく成長するといっても、本来人間が備えている恐怖への怯えをしっかりと覚えているという点が、葛藤や苦悩を

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    2016年01月03日
  • 殺人者たちの王

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    主人公ジャスパー(ジャズ)・デントの父であり、稀代の凶悪連続殺人犯であるビリー・デントの脱獄で幕を閉じた前作から二ヶ月後。
    「殺人者を狩る」存在になろうと決意したジャズのもとを、ニューヨーク市警の刑事が訪れ、同市で暗躍する連続殺人鬼「ハット・ドッグ・キラー」の捜査への協力を求めます。

    馴染み深い田舎町ロボズ・ノッドから遠く離れた大都会で、ジャズは捜査に加わるのですが…

    残虐さと狡猾さを増す連続殺人鬼との対決に加え、ビリーがこの事件にも関係しているようなエピソードが随所に挿入され、緊迫感を煽ります。
    また、ロボズ・ノッドに残ったガールフレンドのコニーや親友ハウイーも別の謎を解き明かそうと、時

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    2015年12月20日
  • 殺人者たちの王

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    非現実的な設定だが主人公視点で語られる葛藤にリアリティを感じる。サスペンス的な要素も大きくなってきており次作が楽しみ。買い。

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    2015年11月14日
  • 営業の神様

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    営業という職種の技術論ではなく心得。言葉としては知っているけど、それをサボりがちな一般人に対し、自身の事例を交えながら「徹底的にやれ!」と鼓舞し続ける。

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    2015年06月22日
  • モナ 聖なる感染

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    コンピュータ・ウイルスが脳とのインターフェースを経由して人に感染して…という近未来?SF。その設定にはかなり無理があるとは思うのですが、ハリウッドでの映画化が決定したと言うだけあって、まさにハリウッド映画的な娯楽作品でもありました。2部作だそうなので次作にも期待。

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    2014年11月07日
  • ラバーネッカー

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    アスペルガー症候群で、解剖学の学生が主人公。人とのコミュニケーションが苦手で、探究心が強く、疑問をあやふやにできない、一つのことが気になるとほかのことは見えなくなる・・などなどの性質を持っている。その主人公が解剖体の死因に疑問を抱き、自ら追求していく話。解剖体の人物がこん睡状態だったときの部分と、主人公の現在が交互に語られる形式。主人公のひたむきな行動がなぜか胸をうつ。周りに誤解されながらも最後は理解され、いい形で結末をむかえられて、読後がさわやかでよかった。

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    2014年10月23日
  • ラバーネッカー

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    設定にひねりのあるミステリ。探偵役が解剖学を学ぶアスペルガー症候群の青年なのだ。解説で香山リカさんが書いているとおり、現在では専門家はアスペルガーというくくり方はしないようだが、やはりこのとらえ方にはインパクトがあり、また、なるほどと腑に落ちる所もある。その「普通ではない」感覚の持ち主である主人公が、共感を誘うように描かれていて、知らず知らず肩入れして読み進めていくことになる所が、うまいなあと思った。

    決して爽やかな読み心地ではない。どうしても周囲と軋轢を生じてしまう主人公パトリックの孤独や、その母の苦悩がえぐり出すように書かれる。また、犯罪の舞台となる病棟で、昏睡状態にある患者の絶望的な苦

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    2014年09月11日
  • ラバーネッカー

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    ネタバレ

    事件の謎と父の死の謎は、別々の巻に分けて書き直してもいいのではと思ってしまった。終盤になって後者の謎が解かれるくだりが唐突すぎて、付け加えの樣に思える。トレイシーの件も余分。

    それでも、正にページをめくるのが止められなかった。

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    2014年09月01日
  • ラバーネッカー

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    ネタバレ

     アスペルガー症候群の主人公が、解剖学実習で出会った献体が、殺人により死んだのではないかという疑問を抱き、その謎を一風変わった手法で解いてゆく物語。
     
     前半は、昏睡状態から目覚めた男の長い独白や、解剖の微細な描写が続くけれど、解剖体の男の正体が分かってからの、ある人物との息詰まる攻防戦や、パトリックのあまりに冒険的な(無謀な、とも言える)行動にハラハラし、残り数十ページは一気に読みました。

     ブラックジョークや伏線も効いていて、ミセス・ディールの謎、パトリックの父の死の真相も、「ここらで大団円かな」と思える頃にポンと出てきて、本編よりも更にびっくりさせられました。

     海外の本格ミステリ

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    2014年07月22日
  • ラバーネッカー

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    アスペルガー症候群の主人公とそれゆえに引き起こされる事象とが、まさに「論理的」に繋がっている。事象には必ず原因があるはず、と自分の欲求に従って行くと、見えてきたのは自分自身。成長の物語。

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    2014年06月15日
  • ラバーネッカー

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    三部作の『ブラックランズ』『ダークサイド』『ハンティング』の出来が非常に良かったので、この最新作も読んでみた。

    アスペルガー症候群のため人とのコミュニケーションが苦手のパトリックは、父親の事故死をきっかけに死に取り憑かれる。医大で解剖学を学び始めたパトリックが抱いた疑念とは…

    いわゆるイヤミスのような味わいの作品であり、三部作に比べると少し物足りなさを感じた。

    タイトルの『ラバーネッカー』とは、ゴムのように首を伸ばした人という意味で、転じて、むやみに見る人、物見高い人という意味らしい。つまり、タイトルはそのままズバリ、パトリックを示しているようだ。

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    2014年06月10日
  • マイケル・ムーア、語る。

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    ジョン・レノンから突然電話がかかってくるようなことを、ハタチそこそこでやってたマイケル・ムーア…昔から変わってないんだな。オモローでした。

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    2014年01月04日
  • ウォーム・ボディーズ ゾンビRの物語

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    一見死んでいるように見えるけど希望を失っていないゾンビの男の子と、生きているけど希望を見失った人間が対象的に描かれていて、何が生きているということなのかを考えさせられる。ゾンビの主人公とヒロインは応援したいけど、ヒロインの元彼が殺されたところの描写はとても痛々しいし、切なかった。

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    2013年10月03日
  • 頭を「からっぽ」にするレッスン 10分間瞑想でマインドフルに生きる

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    マインドフルネス瞑想入門を読み終わってから読みました
    まだ初心者の自分には少し難しかった!
    慣れてからまた読み返そう。

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    2025年11月21日
  • ハーフムーン街の殺人

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    18世紀のロンドンでトランスジェンダーの主人公が巻き込まれた犯罪を解決していく。

    今みたいにトランスジェンダーなんて言葉もない時代に男として生きる女の子。

    前半は結構冗長さを感じたけど後半の畳み掛けは良かった。

    ロージーとレオの芽生えたはずの連帯感と2人が落ち着くことを許せない結末が切なかったです

    2025.8.30
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    2025年08月30日
  • 頭を「からっぽ」にするレッスン 10分間瞑想でマインドフルに生きる

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    マインドフルネス、瞑想の入門書として初めて選んだ一冊。「いま、ここ」というワードが繰り返し使われており、過去や未来、別の思考ではなく今この瞬間をしっかり捉えられているかを重要視していると感じた。著者自身のエピソードやカウンセリングに来た方のエピソードを混えながら、瞑想の効果について語る。概念的な部分がどうしても多く、少し読みづらい部分はあったが、瞑想のやり方や気をつけるべきポイントなどが丁寧にまとめられているので、入門書として良書であった。朝の日課として、今後も瞑想の時間を続けていきたい。(2025.06.25)

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    2025年06月25日
  • 生きるための選択 ―少女は13歳のとき、脱北することを決意して川を渡った

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    これは、北朝鮮から生きるために脱北したパク・ヨンミの自著伝だ。勇気を出して自分や母の経験した壮絶な脱北行を。

    脱北前後の長い旅のあいだには、人間が人間にこれほどおそろしいことができるのかと思うようなことも目撃してきた。そのいっぽうで、およそ考えうる最悪の状況においても、人がやさしさや親切さや犠牲心を発揮するのも見てきた。人が生きのびるために人間性の一部を失うことがあるのも知っている。と同時に、人間の尊厳という火が完全に消えることはないのも知っている。
    自由という酸素と愛の力があれば、その火がふたたび燃えあがることも。
    これは、著者自身が生きるためにした選択の物語だ

    身分を表す出身成分は三つ

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    2025年06月02日