満園真木のレビュー一覧

  • 殺人者たちの王

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    これ…前編じゃないか。3作目セットで買っておいて良かった(発刊当時、3作目を待ったファンの方、やきもきしただろうな)

    前作と違ってジャズ、コニー、ハウイーが別々に行動しているので心配でたまりません。歯止め役だと思ってたコニーが実は結構無茶をする子で心配だし(無茶は全部ジャズのためなのだけど)、ハウイーはただでさえ心配だし、何よりも2人がそばにいないジャズが今にも向こう側へ行ってしまいそうで、とにかく心配です。
    無茶しないでと思いながら、無茶をする3人を存分に楽しんでいて。私は酷いやつだ。

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    2025年03月24日
  • さよなら、シリアルキラー

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    アメリカの田舎町で起きた連続殺人事件を独自の立場で追う17才のジャズ。獄中の父親は全米を震撼とさせたシリアルキラー。
    殺人の手ほどきを受けながら育ったジャズは父の血が流れている自分を常に恐れている。悩みを抱えながらも事件解明に突っ走る彼に寄り添う友人と恋人。3人の会話が生き生きしていてホッとする。父親を逮捕した保安官の視線も温かくて、見守れながら成長する彼らを応援したくなる。

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    2023年05月14日
  • 営業の神様

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    熱くなる。後半、繰り返しが多くなり気になる人もいるかもしれませんが、熱くなれる本です。
    最近、熱量が足りてないなという人にはぜひ、おすすめです。

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    2023年04月17日
  • 生きるための選択 ―少女は13歳のとき、脱北することを決意して川を渡った

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    これだけの経験を20歳になるまでにしていることが驚くし、逞しさを感じる。

    韓国に無事渡って、算数の計算に「アメリカ野郎」ではなく、りんごなどを使うあたりや、「趣味」の概念がないことなんかが印象深かった。北朝鮮では、全てが白か黒に分けられているってことも。自由でいるためには頭を使わなければいけないって言葉が、今の日本人、自分も含めて重い言葉だと思った。

    「自分の中に育つ言葉がなければ、本当の意味で成長したり学んだりすることはできない」

    諦めずに勉強して、二年間で小2から高卒認定の資格まで取って、本当にすごい。元々頭も良いんだろうけど、努力を怠らない人なんだと思った。

    あと、中国人の夫?も

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    2023年02月25日
  • 頭を「からっぽ」にするレッスン 10分間瞑想でマインドフルに生きる

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    色々と仕事で失敗してしまい、前から興味のあった瞑想を適当なYouTubeを見ながらやってみた。
    そうすると、瞑想の効果に驚きを隠せなかった。
    頭がスッキリして、くよくよ考えずにやれる事をやろうという前向きな気持ちになった。
    今まで精神科医の方が書いた本を読んでいて、どういう気の持ちようで過ごせばいいかは頭でわかっていてもやはり色々なネガティブな未来への不安は浮かんでくる。脳にいいことはとにかくやってみるべし、という事でこちらの本を読んでみた。

    瞑想とは、頭に浮かんできてしまう事をかき消すのでは無く、それを第三者視点で冷静に眺めて落ち着くのを待つ。これはとても新しい学びだった。
    今までは嫌なこ

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    2022年12月28日
  • 噤みの家

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    ネタバレ

    相変わらず面白いなあのウォレン刑事部長4作目。今まで読み飛ばしていたのか、白人だったことには今作でようやく気付いた。
    もう二度と読み返したくない(振り返りたくない)「棺の女」時代のエピソードが戻ってきたのにはデインならずも嫌な気分にさせられた。必要なことではあったのだが。
    弁護士の独白にはまんまと同情してしまい、不幸にならずに終わってほしいなあと思っていたらあの有様。まんまとひっかけられた。そしてうわ毒母(?)つよい。
    しかし現代が「NEVER TELL」だったのを知ると、訳題はちょっと凝りすぎではないだろうかとも思う。

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    2022年12月22日
  • 頭を「からっぽ」にするレッスン 10分間瞑想でマインドフルに生きる

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    瞑想やってみよう!とつい意気込んでしまうけれども、そう一生懸命取り組むものでは無いことを知った。

    ふと思いふける時間ができたら
    自分の中の気持ちを引っ張り出したり、自問自答したり、考えが尽きなくてもいい。

    自分のやり方が不安になっても、著者と先生のやりとりから得た分かりやすい比喩を読むと、気が楽になることがあった。

    「今ここ」を意識して、1日の中で少しでも向き合う時間を作れるといいな。

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    2022年11月28日
  • 完璧な家族

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    ネタバレ

    ウォレン刑事部長のシリーズとしては10冊目らしいが、裏表紙の煽り文句通り『棺の女』の続編として読んだ。当初の混乱をよそに容疑者は着々と絞られていくので、犯人の予測は途中でついたものの、その動機については(犯人の視野狭窄もあって)予想外だった。殺すべき人間を選んで一気にかつ大量に殺してしまえる銃社会はやはり怖い。

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    2022年11月25日
  • 完璧な家族

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    酒に溺れてはいけない。人との距離をはかってキープするのは難しい。まして、子どもであれば。保護されていなければ。相手の価値観を理解しがたければ尚。ページをめくる手を止められないほど面白かったですが、同時にとても悲しいです。

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    2022年11月06日
  • 生きるための選択 ―少女は13歳のとき、脱北することを決意して川を渡った

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    ネタバレ

    パク・ヨンミさんの激動の人生が、家族の歴史から脱北後の生活まで詳細に語られている。

    北朝鮮での苦しい生活もそうだが、やっとの思いで脱北した中国で、母子ともに人身売買されるという過酷な状況を乗り越えて、自由を求めて韓国に渡り、これまで強く自分の人生を切り開いてきたパク・ヨンミさん。
    これほど多くの耐えがたい苦難を経験されているが、現在まだ29歳ということに驚いた。

    その中でも、パク・ヨンミさんのお母さんの
    「幸せになるためには、どんなに貧しくても人に与えなければならない。人に何かを与えられるなら、自分の人生には価値がある。」
    という考えに感銘を受けた。
    北朝鮮での極めて厳しい生活の中でも、利

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    2022年10月22日
  • ラスト・ウィンター・マーダー

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    ヤングアダルトの分類だが、ヤングが読むのにはちょっと、内容がハードすぎるのではないかと心配?してしまった。
    ハッピーエンドだが、ラストがなんかせつないなー。大人だなー。と。
    ビリーが、この才能?を生かして活躍するシリーズなど、読んでみたいなーと思った。、

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    2022年10月14日
  • 殺人者たちの王

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    ニューヨークの事件を、手伝うジャズ。
    脱走した父もあらわれて、ハラハラしてしまった。
    ラスト、そこで、終わるのか、、、続きが気になりすぎる。

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    2022年10月14日
  • さよなら、シリアルキラー

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    ネタバレ

    誰が犯人?
    気になるすぎて読み進めてしまった。
    連続殺人犯の息子のジャズが、主人公。
    連続殺人犯の父を持つジャズの内面が丁寧に描かれていて、いちいち共感してしまった。
    父のようにはなりなくない、自分は母を殺してしまったかもしれない、、、いろいろな内面をかかえている。
    コニーと、ハウイーが、最高!
    この2人がいる限り、ジャズが闇落ちすることはないはず!
    続きもあるようなので、そちらも楽しみ!

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    2022年09月30日
  • 頭を「からっぽ」にするレッスン 10分間瞑想でマインドフルに生きる

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    朝瞑想がいい

    車の往来のある道路で、往来をコントロールしようとする代わりに、思念が通り過ぎて行くのをただ座ってみているのが容易になってくるのが瞑想の過程。

    その時の気分がどうであれ、心は本来、飛行機に乗って雲の上に行った時のように青い空しかないことがわかる。
    思考がぽんぽんでてきてしまうが、それを野生の馬を飼い慣らす方法のように、馬は広大な草原の真ん中にたっぷり長さのあるロープにつながれ、十分に動き回れるスペースがあるのでつながれているという感じはまったくしないところを想像するやう心にアプローチしてみるのはいかが。座って心が落ち着かなくても、焦らずそっと、必要なだけのスペースを与えてやる。

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    2022年09月22日
  • 生きるための選択 ―少女は13歳のとき、脱北することを決意して川を渡った

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    パク・ヨンミ氏の命懸けの選択が彼女を救った。一つでも何かが欠けていれば彼女はこの場にいなかったかもしれない。ヨンミさんのお父さんが死しても彼女を守り、数えきれないほどの幸運が重なったとしか思えない。中国で人身売買を行っていたホンウェイさんが彼女に行った行為は許されることではない反面、どこにいてもヨンミさんを追いかけて守ってくれたホンウェイと出会わなければ、お母さんにもお姉さんにも会えなかったかもしれない。北朝鮮による洗脳は時代錯誤も甚だしい。いつかヨンミさんの声が世界中に届き、一人でも多くの北朝鮮人の洗脳が解けることを祈るばかりだ。

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    2022年09月04日
  • 棺の女

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    『棺の女』…すごいタイトルだなぁと思いましたが、タイトルに偽りありません。(原題は "FIND HER" ...こっちの方が希望がありますね。)
    棺の女・フローラの目線で読むと、本当につらいです。でも、私は勇気ももらいました。どんな状況になっても「生きよう」と思い続けるフローラの、強さの源は一体なんなのか、興味がある方はぜひ読んで探ってください。なかなかに分厚い文庫本ですが、一気に読めちゃいます。

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    2022年07月15日
  • 噤みの家

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    イーヴィーは、夫コンラッドを射殺したのではなく、パソコンを撃っただけだと供述。フローラは自分を監禁していた男ジェイコブ・ネスが、コンラッドに会っていたことを思い出した。そして、イーヴィーは16年前に父親を射殺していた。

    第3作「完璧な家族」は途中でギブアップしたのに、なぜか第4作はすらすらと読めた。被害者の内面が延々と続くのは苦手なのかも。

    なぜパソコンを撃ったのか、夫は本当はどういう人なのか、段々と分かる真相は、すごく頷けるものだった。

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    2022年06月02日
  • 完璧な家族

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    アメリカではよく見聞きする里親制度、、壮絶です。完璧な家族なんてこの世にないのでは、と悲痛な気分にさせられます。子供は何も悪くないのに。
    そしてひどい事件に巻き込まれたらしいフローラがこんなに強くなれるなんて、驚きを禁じ得ません。こんなふうになれるもんなんですかね。警察関係者でもないのに事件について教えてもらえるなんて、全く関係ないけれど久能整くんを思い出してしまいました。

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    2022年04月03日
  • 生きるための選択 ―少女は13歳のとき、脱北することを決意して川を渡った

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    4.0知らないと言うことは、人権の存在さえ気づかない悲劇を生む。狭山事件の石川さんとも重なる。人間は順応はできても、機械にはなれない。人の命の重さは全て同じである。そう思う。世界は変わらなければならない。

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    2021年02月11日
  • ハーフムーン街の殺人

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    東野圭吾的に読みやすいです。ストーリー展開は全く違いますよ!後半これでもかと真実が明かされていって、読みごたえありました。19世紀末ロンドンの猥雑で隠微な雰囲気が漂い、映像が眼に浮かぶよう。男性の心を持つ女性が主人公。そういう設定は初めてで、情景や深い心理描写を見るにつけ、素晴らしいと感じ入りました。当時実際にあったのではないかと思わせる事件、のめり込んで読むことができました。解説によると、レオシリーズ、次作もあるようです。読めるのを楽しみに待ちまあす。

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    2020年07月24日