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英国ミステリ界の新女王、待望の最新作!!
ラバーネック/[名詞](ゴムのように首を伸ばして)むやみに見る人、物見高い人。
南ウェールズに母サラと二人で暮らすパトリックは、アスペルガー症候群の18歳の少年。他人とのコミュニケーションが苦手な彼は8歳の時に友だちとトラブルを起こし、学校から呼び出しを受けた父はその帰り道に息子の目の前で車に轢かれてしまう。しかしパトリックは父の「死」が理解できず、それから彼の「死」への探求が始まる。「死」の向こうに何があるのか。ひたすらその答えを探すパトリックだが、小動物の死体を解剖する、死者の写真を集めるといった彼の行動にサラは戸惑い、息子との関係に悩んでいる。
カーディフ大学医学部に入学し解剖学を学ぶことになったパトリックは、実習で遺体の解剖・死因特定を課される。遺体「19番」の担当になったパトリックは、解剖中に不審物を見つける。「19番」の娘と接触し、彼が何者かに殺されたと直感したパトリックは警察に通報しようとするが、その動きを知った真犯人の手がパトリックにのびる…。
デビュー作でゴールド・ダガー賞に輝き、本作でも再度ノミネートされた英国随一の実力派作家による最新作登場!
Posted by ブクログ 2016年07月25日
アスペルガー症候群の主人公パトリックを中心に描かれている。この病気についてはスティーブン・スピルバーグなど著名人も数多くなっていることは聞いたことがある。
この作品を読んで具体的にどういう症状なのかよく分かった。それにしてもなぜ、母親との関係がここまでこじれているのか不思議に思っていたが最後の方で...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年10月23日
アスペルガー症候群で、解剖学の学生が主人公。人とのコミュニケーションが苦手で、探究心が強く、疑問をあやふやにできない、一つのことが気になるとほかのことは見えなくなる・・などなどの性質を持っている。その主人公が解剖体の死因に疑問を抱き、自ら追求していく話。解剖体の人物がこん睡状態だったときの部分と、主...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年09月11日
設定にひねりのあるミステリ。探偵役が解剖学を学ぶアスペルガー症候群の青年なのだ。解説で香山リカさんが書いているとおり、現在では専門家はアスペルガーというくくり方はしないようだが、やはりこのとらえ方にはインパクトがあり、また、なるほどと腑に落ちる所もある。その「普通ではない」感覚の持ち主である主人公が...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年08月07日
アスペルガー症候群のパトリックは父親の死をきっかけに「死」への探求に取り憑かれる。
長じて障害者枠で入学した大学の人体解剖実習で、献体から不審物を発見しその死因に疑問を抱く…。
アスペルガー症候群の青年を主人公にした上で、天才ではなく病的な拘り故の特異な能力を持っているとしたところがこの作品のキモ...続きを読む
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