あらすじ
カタルシスNo.1のハードサスペンス!
ガレージで発見された、黒焦げの男の遺体。殺したのは、男にさらわれ全裸で監禁されていた20代の女性フローラ。現場に駆けつけた女性刑事D・D・は、フローラの素人離れした身の守り方に不信感を抱く一方で、男と3人の女性失踪事件との関連を疑う。そして、フローラもまたかつて世間を震撼させた誘拐監禁事件の被害者であることを知る。ところがその矢先、フローラがまたも失踪する。未解決失踪事件の被害者、フローラを取り戻そうとする母と彼女が唯一頼るFBI捜査官、そしてかつて彼女を監禁した男。一見バラバラだったピースがつながった時、あまりに壮絶な過去が浮かび上がる。そしてすべての謎が解けた時、震えるラストが……!
米国のヒットメーカーが新境地に挑んだ、カタルシスNo.1のハードサスペンス。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
初読み作家。シリーズ第1作らしいが、なかなか読み応えのあるハードなサスペンス・ミステリーだった。冒頭に描かれた事件は物語のほんの導入部に過ぎないことに驚かされる。リアリティのある事件の描写、予想を覆す、展開の連続に600ページでは物足りないくらいの面白さだった。
過去に472日間に亘る監禁・暴行事件から生還した二十代の女性フローラは再び、バーテンダーの男に監禁される。過去の監禁から生還後にサバイバル技術を身に付けていたフローラはバーテンダーの男を黒焦げの死体に変え、再びの生還を果たす。この事件の現場に駆け付けた主人公の女刑事D・Dは事件の捜査を行うが…
と、これだけでも凄い物語なのだが、ここまでのあらすじは物語の導入部に過ぎない。過去のフローラの身に一体何があり、この先、何が起こるのかが、物語の本筋なのである。
Posted by ブクログ
『棺の女』…すごいタイトルだなぁと思いましたが、タイトルに偽りありません。(原題は "FIND HER" ...こっちの方が希望がありますね。)
棺の女・フローラの目線で読むと、本当につらいです。でも、私は勇気ももらいました。どんな状況になっても「生きよう」と思い続けるフローラの、強さの源は一体なんなのか、興味がある方はぜひ読んで探ってください。なかなかに分厚い文庫本ですが、一気に読めちゃいます。
Posted by ブクログ
リサ・ガードナーといえば、ヴィレッジブックスのロマサスだが、小学館から本格サス出版。新境地開拓でも、さすがリサ様、ぐいぐい読ませる
ボストンが舞台 誘拐監禁から生還したフローラ そのフローラが又もや災難に巻き込まれる(またか…もう、勘弁したってくれ)監禁中のフローラの心情をこれでもかとえぐる筆力に圧倒される。
それにしても、女刑事D・Dさん、フローラに冷たすぎませんか? D・Dの家庭は幸せそのもの。そんな、D・Dにフローラの何がわかるっちゅうねん⁉ムカムカ
Dr.サミュエルがフローラのママに恋してるってくだりいるのか? 全然いらないです。まったくもって余分です。リサ様のロマの血が騒いで、ちょこっとロマ要素を入れちゃったってことですかねw
Posted by ブクログ
だいぶんと前にFBIプロファイラーの”Killing Hour”を読んだ事があっておもしろかったような記憶があるんですが、今回翻訳版で読むのは初めて。デテクティブDDワレンのシリーズ8作目、今回の被害者はフローレンス・デイン、7年前にフロリダで女子大生をしていたときに、誘拐され棺桶に入れられ洗脳され472日間後に救出されたサバイバー。その過去と現在進行形の誘拐事件をクロスオーバーさせながらストーリーがすすむ。かなりセンセーショナルでグラフィックなのでホラーよりに感じる人もおるかも。一応ミステリ&スリラーやとは思います。とにかく、バラ入りするフローラの472日間の回想シーンは圧巻。が、いつもの私パターンとしてシリーズものの途中の巻を読むと、その主要キャラが非常にうざく感じてしまう。最初から読めばそのウザさの理由もわかるんだろうが、、。ま、ともかく棺桶て恐怖ですねぇ、書きだしの部分はライアン・レイノルズ主演の”Buried”を思い出しました。髪の毛マッチロケになります。飢餓とか強姦などの拷問も酷いですが、やっぱり五感を奪うというのは一番つらいかと感じました。良い出来の性犯罪誘拐ものでした
Posted by ブクログ
カタルシスNo.1のハードサスペンス!とのことだが、確かに読み終えた今はそう感じる。
でも読み終えるのが大変だった。
誘拐された主人公の悲惨な状況、女性刑事D.Dの奮闘と独りよがりな性格。リサ・ガードナーは「無痛の子」が最初で2冊目に本作を読んだ。
いつも特異な体験をした女性が出て来てD.Dと絡む。
読み進めるのが辛くて時間が掛かるのが難点だが読み終えて暫く経つとまた読みたくなる。
でも当分いいかな。
作品紹介・あらすじ
カタルシスNo.1のハードサスペンス!
ガレージで発見された、黒焦げの男の遺体。殺したのは、男にさらわれ全裸で監禁されていた20代の女性フローラ。現場に駆けつけた女性刑事D・D・は、フローラの素人離れした身の守り方に不信感を抱く一方で、男と3人の女性失踪事件との関連を疑う。そして、フローラもまたかつて世間を震撼させた誘拐監禁事件の被害者であることを知る。ところがその矢先、フローラがまたも失踪する。未解決失踪事件の被害者、フローラを取り戻そうとする母と彼女が唯一頼るFBI捜査官、そしてかつて彼女を監禁した男。一見バラバラだったピースがつながった時、あまりに壮絶な過去が浮かび上がる。そしてすべての謎が解けた時、震えるラストが……!
米国のヒットメーカーが新境地に挑んだ、カタルシスNo.1のハードサスペンス。
Posted by ブクログ
精神的にきつい描写が多め。これは本当に精神がきついという話で、肉体の損壊の描写を見て心が辛いとかではなく、人格崩壊プロセスとかそういう辛さ。共感できてしまうと割と嫌な気持ちになれる。
主人公格のフローラは信用できない語り手と呼んでも差し支えないような印象で、作品としてのミスリードには何度も引っかかった。とはいえ全体としてはそこまで「おもしろかった」という感じにはなれず、このシリーズの邦訳が出ているとしても手に取りはしないと思う。
Posted by ブクログ
ボストン市警の刑事が主人公ということで、ボストンの風景描写が楽しめるかと思い、読んだ。その点では、ガッカリ。風景などの描写はほぼ無し。けれども内容は、ハード。監禁しようとしていた女性に焼き殺された男性。男を焼き殺した女性は、以前に1年以上もの監禁に耐えた生還者だった。彼女は助け出されたその日に、また姿を消す。彼女は、女性が行方不明になっている事件にとても関心を寄せていたようだった。またも誘拐されたのか?女性の行方不明事件との関わりがある? 以前の監禁事件と関係ある? 事件の真相は、なかなかわからない。監禁という犯罪の被害者は、その家族は、その後に生きていくのは並大抵なことではないとよくわかった。
Posted by ブクログ
長いこと監禁された女性が、再び”監禁”の影におびえながらも犯人と戦う。それを追う女刑事・・・。
う~ん、ハードなサイコ物かなという出だしだったが、ストーリーはともかく、”監禁”シーンが丁寧を通り過ぎてまだるっこい。延々と同じような描写(文字通り同じセリフも何度も出てくる)が続くのが退屈で、読んでいて飽きてくる。
犯人を追う刑事側も、メンバーとの葛藤や家庭の様子も何故か中途半端にチョコチョコ描きこまれている。
後書きを読んで分かったけれど、これはシリーズ物の一作らしく、道理でいきなりの人間関係、と納得。
このレベルで他のシリーズの翻訳は無理かな?
同じ監禁物でも「パードレ~」などと比べると低レベル。