【感想・ネタバレ】完璧な家族のレビュー

あらすじ

監禁小説の傑作『棺の女』、待望の続編!

ある朝突然、何者かに銃撃された一家。思春期の次女と幼い長男、母親とその恋人は一瞬にして命を奪われた。二匹の犬とともに姿を消した16歳の長女ロクシーの行方と事件の真相を追うのは、ボストン市警の豪腕女刑事D・D・ウォレン。さらにもう一人――472日間にわたる壮絶な監禁事件から生還した女性フローラ・デインもまた、ロクシーを見つけ出そうとしていた。
果たして一家を襲ったのはロクシーなのか。彼女はどこにいるのか。やがて平穏に見えた一家の凄まじい過去が浮かび上がる……。
NYタイムズ紙ベストセラーリスト常連の大人気シリーズの新作にして、監禁小説の傑作『棺の女』の続編がついに登場!

(底本 2022年2月発行作品)

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Posted by ブクログ

リサ・ガードナー『完璧な家族』小学館文庫。

あの『棺の女』の続編。ボストン市警の豪腕女刑事D・D・ウォレンと472日間にわたる壮絶な監禁・暴行事件から生還した女性フローラ・デインの二人の女性を主人公に新たな物語が描かれる。

本作も読み応えのあるハードな物語だった。『完璧な家族』を願い続ける少女が抱える家族の闇。うねるような起伏に富んだストーリー展開。そして、哀しくも感動の結末。

ある朝、平凡な家族が何者かに銃撃され、思春期の次女のローラと幼い長男のマニー、母親のホアニータとその恋人のチャーリーの4人の命が奪われた。唯一生き残った16歳の長女ロクシーは何故か2匹の犬とともに姿を消す。ロクシーが銃撃事件の犯人なのか……

ボストン市警の女性刑事D・D・ウォレンは現場に駆け付け、事件を捜査する。

一方、壮絶な監禁・暴行事件から生還し、女性を守る自警団を自認するフローラ・デインは何か問題を抱えている様子のロクシーとインターネットでコンタクトを取っていた。そして、フローラはD・D・ウォレンと共にロクシーの行方を追うことに。

次第に見えてくる闇の正体……

本体価格1,200円
★★★★★

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2022年02月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ウォレン刑事部長のシリーズとしては10冊目らしいが、裏表紙の煽り文句通り『棺の女』の続編として読んだ。当初の混乱をよそに容疑者は着々と絞られていくので、犯人の予測は途中でついたものの、その動機については(犯人の視野狭窄もあって)予想外だった。殺すべき人間を選んで一気にかつ大量に殺してしまえる銃社会はやはり怖い。

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2022年11月25日

Posted by ブクログ

酒に溺れてはいけない。人との距離をはかってキープするのは難しい。まして、子どもであれば。保護されていなければ。相手の価値観を理解しがたければ尚。ページをめくる手を止められないほど面白かったですが、同時にとても悲しいです。

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2022年11月06日

Posted by ブクログ

アメリカではよく見聞きする里親制度、、壮絶です。完璧な家族なんてこの世にないのでは、と悲痛な気分にさせられます。子供は何も悪くないのに。
そしてひどい事件に巻き込まれたらしいフローラがこんなに強くなれるなんて、驚きを禁じ得ません。こんなふうになれるもんなんですかね。警察関係者でもないのに事件について教えてもらえるなんて、全く関係ないけれど久能整くんを思い出してしまいました。

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2022年04月03日

Posted by ブクログ

かなりしんどい内容。母親がシングルマザーでアル中。育児放棄とみなされ、施設に子供三人引き取られる。頑張って再生して、子供を引き取って新しいまともな恋人ともうまくやっていこうとしていたその時に、一家はある日銃で皆殺しにされる。16歳の長女を残して。大人が「これでいい」と思っている出来事がけして子供にいいとは限らず、子供と思っていても、体や心は大人の危険な環境と同じくさらされ、未完全なまま立ち向かわないといけないという。家族問題だけでなく、普通の大人の人間関係にも通ずる、痛い(ささる)内容だった。

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2023年02月04日

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