ディケンズのレビュー一覧

  • 大いなる遺産 下

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    ネタバレ

    マグウィッチのピップに再会した時の感極まる様子。階段を上がってきた時の気味悪さ。そして恩人である少年へのピュアな感謝の気持ちはなかなかのもの。当の本人はあまり有り難がってないが。その後は予想を覆すイッツアスモールワールドな展開。なかなかの話だ。弁護士が女中の手首をみんなに見せた意味不明のセクハラ行為が今さら伏線だったとわかると、まどろっこしい文章はこういう部分が不自然に目立たないようわざとグダグダ書いてたのかとさえ思う。後半まさかの切ない展開。ボート作戦は失敗し、ピップは借金を抱え、ハヴィシャムさんはいつの間にか亡くなり、ジョーとビディさんが結婚する。ジョーの鍛冶屋を手伝いながらビディさんと一

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    2021年02月20日
  • 大いなる遺産 上

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    ピップの境遇はかわいそうだが、ジョーという素敵な義兄がいたことは良かった。ダラダラしてる話なのだが、なんとなく救われるキャラクターがいて楽しく読める。墓場で助けた囚人とジョーの短い会話「俺が食べ物を盗んだことで誰かが責められてなきゃ良いが」「あんたがそれで餓えずに済んだなら良いさ」ジョーは軽い知的障害?のような記述があるが、人を気遣えないで傷つけるほうのでなく、優しくていつも安らぎを与えてくれる存在。鍛冶屋の親方として頼りになるし、おっかない姉も料理を頑張ったり、知り合いを家に呼んだり、あまり感謝されてないがなかなかの良妻(死語か)金持ちの家をジョンとピップが訪ねることになると姉が暴れて、どう

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    2021年02月17日
  • 二都物語

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    「嘘だといってよシドニィ!」
    “ガンダム1785ポケットの中のフランス革命”より

    彼も“人生に甦った”のだろうか、嗚呼…。

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    2020年12月05日
  • 二都物語(上)

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    訳は結構難しい。最初の数十ページはだいぶしんどかった。文章のつくり自体はそれほど問題ないのだが、単語の選び方が古めかしく、普段使いしないような単語が積極的に使われている。私は読みながら何度も意味を検索しなければならなかった。が、下巻まで読み終えたいまとなっては、フランス革命という歴史的事実を背景にしたこの作品において、格調を重視したのは相応に理解できるという思いに至った。下巻は物語が細かく動くので上巻よりだいぶ読みやすいかと。

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    2017年05月02日
  • デイヴィッド・コパフィールド 三

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    ネタバレ

    スティアフォースはいけ好かないヤツで,なんでデイヴィッドはこんなに心酔しているんだろうと,ずっと思いながら読んできたのだが,やっぱりとんでもないヤツだった! それからミコーバーさんもうっとうしいんだけど,なぜかデイヴィッドとの友情が続いてるなあ,ドーラも止めといた方が良いと思うぞ,デイヴィッド.苦労するぞ,彼女には.

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    2016年07月24日
  • デイヴィッド・コパフィールド 一

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    モームによって「世界十大小説」の一つに選ばれた,デイヴィッド・コパーフィールドの第1巻.以前から,どうもディケンズは話をあまり練らずに行き当たりばったりで書いているような気がしていたが,この第1巻も前半は今一つのめりこめず,なかなか読み進まなかった.しかし中盤の大事件を境に話が転がりはじめ,後はイッキである.

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    2016年07月09日
  • 二都物語

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    予定調和のような展開でありながら、長編を難なく読ませるディケンズはすごいです。途中で一度だけでてくる「私」は語り手なのでしょうか?革命家、貴族、庶民、いろいろな立場の人がそれぞれの物語をロンドンとパリで紡ぐ物語は、まさに二都物語。世界で読まれ続けている名作には違いありません

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    2015年09月22日
  • クリスマス・キャロル

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    ネタバレ

    昔読んだけど、内容があまり覚えていなかったので読んだ。

    随所にみられる文学独特の表現が、クリスマスの心躍る雰囲気を醸し出すのによく貢献している。
    内容は、王道を行くスタイルで教育的であったといえる。

    大人の視点で読み返してみると、どうしてもバッドエンド版を読みたくなってしまうw。

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    2014年01月02日
  • クリスマス・キャロル

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    オリバーツイストについで読んだ、ディケンズ。Xmas前日、七面鳥が食べたくなりました。あしたの効果測定が受かったら、ご褒美に買いに行こう!

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    2011年12月23日
  • クリスマス・キャロル

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    あのディケンズの名作の1つが岩波少年文庫に収録されているのは嬉しい限りです。  大作が多い中でディケンズ作品の入り口としてはまずまず・・・・なんじゃないでしょうか??

    もっとも、KiKi の子供時代ならいざ知らず、現代の日本の子供たちがこの「キリスト教的説教臭さ」を受け入れてくれるのかどうか・・・・はちょっと疑問かもしれません。  特に過去の幽霊が見せてくれたあの「スクルージ少年」がどうして今の「スクルージさん」になってしまったのかは詳らかにはされていないし、いかに自分の葬式シーンを見せつけられたからと言って、それをきっかけにいきなり「いい人」になってしまうという転換はちょっと時代がかってい

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    2011年12月14日
  • クリスマス・キャロル

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    クリスマスを題材にしたとても有名な古典。大人になって初めて小説としてよんだ。お金は幸せになるための必要条件かもしれないが十分条件ではない。そして、ロンドンでその時代に生活していた人々が生き生きと描き出されている。一度は読んでみたい古典ではある。

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    2011年02月20日
  • クリスマス・キャロル

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     クリスマス。
     クリスマス関係で一番有名な小説は、これに尽きる。

     翻訳はたくさんある。それでもやっぱりは、児童用が入口だろう。ということで、児童用の表紙。ディケンズの時代は、どうだったのかな?子供を中心に読まれたのか、大人なのであろうか。興味深い。

     子供用のかわいらしい小説だと思い込んでいたので、私自身が子供時分だったくせに、けっ、こんなもん読めるかとばかりに手を伸ばさなかった。初めて読んだのは、高校の頃だったか。

     学生時代に、どういう経緯かはよく覚えていないが、映画化されたものをLD(レーザーディスク)で観た。ん?久し振りに、LDなんて言葉を聞いたぞ。もう死語だな。そんなもんな

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    2010年09月30日
  • デイヴィッド・コパフィールド 一

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    突如名作を読み始めたり。
    と言っても、ディケンズは「オリバー・ツイスト」は知ってても、こんなタイトルの本のことはまったく知りもしませんでしたよ。無知っ子!
    まだあと3巻ありますが、もうまさにイギリス文学!て感じ。
    うっかり忘れますけど、やっぱり階級社会の国ですよねえ。落ちぶれたっぽくてもちゃーんと使用人はいるんだもの。
    「次郎物語」とかもそうですけど、成長物は、子供時代は楽しいんだけど、大人になっていくにしたがって面白味がなくなっていくという難点がありますが、まだ2巻ですけど、何となーくそういうニオイがしてきたようなまだ大丈夫なような…
    なんと言っても、2巻のラストは酔っぱらって四方八方に向か

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    2010年04月25日
  • デイヴィッド・コパフィールド 一

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    この小説の登場人物は、脇役を含めて百名近くある。そして、その一人一人が実に個性的でおもしろい。 デイヴィッドが成長し成功していくことができたのは、そういう脇役たちと関わり合った結果なのでしょう。心温まる物語です。

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    2009年10月04日