あらすじ
ローマ法博士会で働きはじめたデイヴィッドは、少女のようにあどけなく、愛らしい女性ドーラと出会い、すっかりその虜になってしまう。そして、セーラム学園時代の旧友トラドルズとの再会を果たしたデイヴィッドは…。典型にまで造形された登場人物が入り乱れ、ディケンズならではの作品世界が躍動する。新訳。(全5冊)
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Posted by ブクログ
青年期の恋愛やトラブルが盛りだくさんな巻だった。
エミリーについては、早い段階で薄々こうなりそうな気配がしていたが、案の定だった。
それぞれの恋愛がまだ未熟で不安定で、若い。
大人の社会のずるさも、不幸も、恋愛も、全てがコパフィールドを鍛えている途中、といった感じがした。
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スティアフォースの卑劣なる裏切りが起こり、愛しのエミリーがペゴティー家を疾走するという一題事件が起こり、ベッツィー伯母さんも破産してデイヴィーの家に転がり込む、ドーラとの婚約にはこぎつけたが、ぶっとんだお嬢様の現実味のなさにひやひやしながらも真剣な愛情を傾けるコパフィールド青年の物語。
11/11/08
Posted by ブクログ
この巻はデイヴィッドの恋や友人との再会、スティアフォースの駆け落ち、叔母さんの破産とか事件が一気に詰め込まれていて一気に読めてしまった。スティアフォースははじめからあまり良い感じはしなかったのでやっぱりな~と言う感じだけどデイヴィッドの語りからまだ何かあるんだろうな。ユライアの動きも気になるし続きが楽しみだ。
Posted by ブクログ
五分冊中の三冊目。主人公デイヴィッドが17歳(?)でローマ法博士会に就職してから、大伯母ベッツィー・トロットウッドの破産により職を変えるまで。
大伯母が支度金千ポンドを用立ててくれて、ローマ法博士会(Doctors’ Commons)というハイソな就職口を確保したものの、当面は無給の年季奉公。奉公先のスペンロウ・ジョーキンズ法律事務所のスペンロウ氏の娘ドーラに激しく恋に落ちる。
一冊目のエミリー、二冊目のアグネス、三冊目のドーラ、と毎冊違う女性に恋するのは、まあ、そういうものかも知れない。
幼少の頃から一緒にいる人(通常近親者)には発情しないように遺伝子上プログラムされている筈なので、デイヴィッドがエミリーと結婚することはないだろう、と思って読み進めていたが、まさか、スティアフォースとエミリーが駆け落ちするとは思ってもみなかった。まだ、どちらがどう誘ったかの描写はないものの、エミリー側から動く動機はなさそうなので、スティアフォースが持ち前の人たらしマインドコントローラーぶりを発揮して、結婚直前の花嫁を苦労人ハムから掻っ攫って、多くの人の幸せをぶち壊したのだろう。(と、思っているが、『北の国から‘95 秘密』の蛍ちゃんのように、[若い女性にヌマッた年上の男からではなく]若い女性の側から駆け落ちを誘う場合もあるようなので、スティアフォースとエミリーの二人からそれぞれの見解が語られるまでは、スティアフォースが、一・二冊目でうすうす感じさせられていたような、どうしょうもないクソ野郎だ、と断定するのは止めておこう。)
デイヴィッドの勤め先の法律事務所の所掌は、教会法と海事法というあまりドラマ性のない領域で、日本だと公証役場みたいなものかしらん。波瀾万丈の人生を送るデイヴィッドの仕事場としてはいまひとつかと思っていたら、これまで一貫してデイヴィッドの支援者であった大伯母のベッツィーが投機に失敗して破産してデイヴィッドの足を引っ張る、というこちらもまさかの展開。
いろいろある中、ドーラとの恋が成就し、本人たちの間では婚約が成立したようだけど、デイヴィッドの職が変わることに対するドーラのつれない反応を見ると、幸せな結婚は難しそう。
残り二冊、どういう展開が待っているのか、と思ったら、あらすじらしきものが四冊目、五冊目のカバー見開きの数行に書いてあり、先に結末が目に入ってしまったが、それではネタバレとはならない程度の波瀾があることに期待しよう。
Posted by ブクログ
経済的に、友人に、振り回されながらも自己の意志をしっかり持っていく過程。その中で盲目的な恋に自分を見失いそうな不安定さも垣間見えてくる。2023.4.29