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Posted by ブクログ
五分冊中の三冊目。主人公デイヴィッドが17歳(?)でローマ法博士会に就職してから、大伯母ベッツィー・トロットウッドの破産により職を変えるまで。
大伯母が支度金千ポンドを用立ててくれて、ローマ法博士会(Doctors’ Commons)というハイソな就職口を確保したものの、当面は無給の年季奉公。奉公先のスペンロウ・ジョーキンズ法律事務所のスペンロウ氏の娘ドーラに激しく恋に落ちる。
一冊目のエミリー、二冊目のアグネス、三冊目のドーラ、と毎冊違う女性に恋するのは、まあ、そういうものかも知れない。
幼少の頃から一緒にいる人(通常近親者)には発情しないように遺伝子上プログラムされている筈なので、デイヴィッドがエミリーと結婚することはないだろう、と思って読み進めていたが、まさか、スティアフォースとエミリーが駆け落ちするとは思ってもみなかった。まだ、どちらがどう誘ったかの描写はないものの、エミリー側から動く動機はなさそうなので、スティアフォースが持ち前の人たらしマインドコントローラーぶりを発揮して、結婚直前の花嫁を苦労人ハムから掻っ攫って、多くの人の幸せをぶち壊したのだろう。(と、思っているが、『北の国から‘95 秘密』の蛍ちゃんのように、[若い女性にヌマッた年上の男からではなく]若い女性の側から駆け落ちを誘う場合もあるようなので、スティアフォースとエミリーの二人からそれぞれの見解が語られるまでは、スティアフォースが、一・二冊目でうすうす感じさせられていたような、どうしょうもないクソ野郎だ、と断定するのは止めておこう。)
デイヴィッドの勤め先の法律事務所の所掌は、教会法と海事法というあまりドラマ性のない領域で、日本だと公証役場みたいなものかしらん。波瀾万丈の人生を送るデイヴィッドの仕事場としてはいまひとつかと思っていたら、これまで一貫してデイヴィッドの支援者であった大伯母のベッツィーが投機に失敗して破産してデイヴィッドの足を引っ張る、というこちらもまさかの展開。
いろいろある中、ドーラとの恋が成就し、本人たちの間では婚約が成立したようだけど、デイヴィッドの職が変わることに対するドーラのつれない反応を見ると、幸せな結婚は難しそう。
残り二冊、どういう展開が待っているのか、と思ったら、あらすじらしきものが四冊目、五冊目のカバー見開きの数行に書いてあり、先に結末が目に入ってしまったが、それではネタバレとはならない程度の波瀾があることに期待しよう。
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