あらすじ
ドーラの父親が突然の死に見舞われ、ドーラが窮状にあることを知ったデイヴィッド。自分がしっかりしなくては、と安定した生計の資を得るべく速記法の習得に死に物狂いの奮闘をする。そして、ついに念願だったドーラとの結婚を果たすものの、ドーラは家政能力がまるでなく、デイヴィッドは一抹の不安を覚えるのだった…。(全5冊)
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Posted by ブクログ
ユライアのような、悪の権化のような人間は、周りにいる人間を次々に損なっていくのだなあ、と、怖くなった。
関わりたくない。
ドーラの能力の無さ、幼さ、そして純真さには、呆れる一方で、このような生き方しかできない人もいるのかもしれない、とも思った。
伯母さんのように、彼女を全面的に受け入れようと努力をすることが一番大切なのだ、と、デイヴィッドも気づく。
伯母さんが素晴らしい。
しかし、伯母さんにも弱い点があって、その不完全さに人間らしさを感じた。
多くの登場人物が絡み合って、最終巻へと話は進む。
早く続きを読みたい、という気持ちになった。
Posted by ブクログ
1巻に次に読みにくい巻だった。スティアフォース事件は色んな人に影を落とし、デイヴィッドの結婚も理想とはかけ離れて…。結婚に関しては誰も悪人では無いだけに悲しい。後半はスティアフォース事件のその後がちょっと見えてきてドキドキする感じが徐々に。
Posted by ブクログ
ついにドーラと結婚、案の定家庭内に問題が積まれていく。お手伝いさんとの関係はこの頃はこんなに騙し騙されの関係だったのか。アグネスとこの先どうなるのか気になる。ヒープの心の卑しさは極まれし。様々な人々の描写が忙しくも惹かれる。2023.6.2
Posted by ブクログ
ディケンズの大長編の4巻目。ドーラとの婚約にまでこぎ着けたのは良かったが、トロットウッドの伯母さんが破産をしてしまい、本人まで立場が危うくなって、せっかくのドーラとの婚約もスペンロウの主人にばれてしまったりするが、全く突然にそのスペンロウの主人が死んだりして、その隙間をくぐるようにヒープなんかもくねくねと暗躍をしたりする話し。
11/11/29
Posted by ブクログ
五分冊中の四冊目。波瀾万丈の主人公ディヴィッドも遂にドーラと結婚。でも、本冊後半で早くも破綻の雲行き。しかも、ドーラの体調がどんどん悪化していく。19世紀小説の定番コースとして、問題を孕む登場人物はこのまま病死するのだろう。
300頁辺りでの、デイヴィッドの大伯母ベッツィとストロング先生の義母ミセス・マークラムの間の掛け合い(ベッツィはあくまで独白の形でのツッコミ)が滅法面白い。
ストロング先生が、年の離れた若妻の浮気の可能性を悪漢ユライア・ヒープから吹き込まれて苦しむ姿を見て、身障者のミスター・ディックがストロング先生と若妻アニーの関係修復に活躍する、という展開は、ダイバーシティ礼賛の21世紀的価値観に通じるところがあって、じわじわよい。
行方不明のエミリーの消息は、半分くらいは追えたものの、スティアフォースに捨てられた後が、未だ不明。最終巻となる第五巻でどういう大団円を迎えることが出来るのか、楽しみだ。