ディケンズのレビュー一覧

  • クリスマス・キャロル

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    クリスマス・イブの夜、強欲な金貸しスクルージの元を訪れる三人の精霊。過去・現在・未来をスクルージに見せてくれ、スクルージは生きる喜びを思い出す。
    クリスマスという季節の素晴らしさを呼び覚まさせてくれる佳作である。

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    2019年01月09日
  • 大いなる遺産 上

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    下巻をまだ読んでないんですが読み進めるごとにピップと我が身を比べ悪癖ばかりが比肩してついつい一気に読んでしまった。
    下巻を早く読んで先を知りたい。
    どんなジェントルマンになってどんな人生を送るのか。
    生生しくて時代の差なんてあっさり吹き飛ばされてしまった。

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    2014年12月18日
  • デイヴィッド・コパフィールド 一

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    読みやすい文体。後半になると主人公がキツい環境に巻き込まれて、今後どうなるんだろう。早速二巻を読んでみたくなった。

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    2014年02月04日
  • クリスマス・キャロル

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     小学校の頃に父が読み聞かせてくれてから30年ほどして、今回自分の子供たちに読み聞かせるために初めて再読。この間、ディケンズの小説を読んだことはまったくなかったのですが、今回の僕の感想は「ディケンズすげー!!」でした。
     すごいと思う一つ目の理由はその想像力です。読み始めてすぐに感じた率直な感想は「これはハリーポッターじゃないか!」ということでした。JKローリングが影響を受けていたのでしょうか。ググってみたところハリーポッター自体よりもその後に彼女が書いた小説について、ローリングをディケンズの後継者だとみなす記事があるようですが、僕はハリーポッターしか読んでいないのでハリーポッター・シリーズそのものに類似点があるというところを指摘したいです。まずクリスマスキャロルで幽霊に連れられて過去を見に行くところはハリーポッターが Pensieveを使って過去を見に行く場面と状況が似ています。しかもその際の場面転換で景色が溶けていく描写などはまったく類似しており、まるで現代の映画でのCG表現を文字にしたようです。幽霊たちの外見もハリーポッターに現れる幽霊や Dementer に似ているようだし、鎖やロウソクなどの小物の使い方も似ているように思います。まったくSFXが存在しなかった時代にこのようなものを想像することができたディケンズはすごい!
     次にすごいと思う理由はストーリーです。生命の危険を伴うような極限的な体験をした主人公が、これまで気づいていなかった生の実感に目覚め、物事を捉え直し、感謝を感じ、周囲の人に対し心を開き、人生を変えた。そしてそのような体験談を視聴者とシェアすることで、視聴者にも同じような意識を持ってもらいたい、というメッセージ性。これは、まさにTED Talksの一つのパターンではないでしょうか。これが現代に本当に起きた物語だったら、スクルージはTED Talksに登壇してスライドを使って3人の幽霊について語り、スタンディングオベーションを受けているでしょう。今なお価値を高く認められるストーリーだと言えると思います。
     描写も素敵です。クリスマスのロンドンの描写も非常に活き活きとしていて楽しくなります。これが意外にも、解説によれば当時のロンドンではクリスマスの風習が衰えており、ディケンズの創作だというのだからますます驚きです。文体は適度に華美にレトリックが効いています。トム・ソーヤのマーク・トゥウェインほどやりすぎではありません。
     子供たちは最初のマーレイの幽霊で怯えていましたが、恐ろしいのは序盤だけなのですね。一人目の「過去のクリスマスの幽霊」が登場してしまうと、むしろ展開が(スクルージの転向が)早すぎて物足りなかったような気すら僕はしました。子供たちはその恐ろしい部分を越してからは(未来の幽霊の一部を除き)リラックスして楽しみながら教訓を吸収していました。娘は、本の表紙に使われた挿絵が本の主題とあまり関係がないと不満を述べていました。それは僕もまあそう思います。

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    2014年01月03日
  • デイヴィッド・コパフィールド 一

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    ネタバレ

    ■『デイビッド・コパフィールド』(1~5) チャールズ・ディケンズ著 岩波文庫

    【後編 メシヤ再降臨準備時代】
     英国の文豪、チャールズ・ディケンズの自伝的小説。個人的には特別敬愛している作家です。作品はどれも大衆小説に分類されます。芥川賞じゃなくて、直木賞のジャンルです。これは岩波文庫でも1巻400ページの5巻からなる小説なので、最後まで読むのは結構根気がいりますが、文章の巧さとプロットの上手さで最後まで読ませます。善悪二極化の構図はアメリカ的ですけど、ルーツから言えばこちらが元であって、ピューリタン的なんでしょうね。
     ディケンズの味は人物描写ですが、原理の理解という面から言えば、時代背景の理解というところでしょうか。産業革命の影響で、近代化が天を衝くように進み、しかしその反面富が偏り、光の届かない社会の闇がより深くなっていった時代でもあります。

     デビッド・コッパーフィールドというのは主人公の名前。デイビッドが生まれるところから話は始まります。ストーリーは細かく特に人間関係が複雑なのでここであんまり語るのも疲れちゃうんですが、家庭の不幸が続くんですね。孤児のようになりながら、ボロ雑巾のようにおばさんの元にたどり着くところはジーンとします。とにかく人が入り乱れます。しかしそんな中でも人物描写はあったかい。社会の隅で忘れ去られたような人たちを、綺羅星のように生き生きと描く。この手腕はディケンズのギフトですね。ディケンズの作品には社会風刺がふんだんに含まれていますから、当時の背景を知るにも有用です。人物の描き方なんかは、同国出身のC.S.ルイスなんかと通じるものがあると思うんですが、ルイスはディケンズの作品をほとんど読まなかったそうですね。挿絵が嫌いだったそうです。『ナルニア国物語』もどっこいだと思いますが。ナルニアの著者がルイスですね。
     話がそれましたけど、そんなデイビッドが社会に独り立ちし、愛する人を得、結婚をします。しかし体の弱かった妻は数年の結婚生活の末に他界してしまいます。愛する人を失った衝撃で、放浪をしボロボロになっても涙の枯れないデイビッドでしたが、最後には本当の愛をつかみ、その物語は終幕を迎えます。

     原理講義の直接的な資料にはなりにくいですね。こういう風に見ていると。でもこういうものの積み重ねが、深い歴史理解になります。ちなみにBBCだったかで映像化されました。99年ぐらいだったと思いますが。主人公のデイビッドは、ハリーポッターのダニエル・ラドクリフです。まだハリーをやる前でクリクリで可愛いです。ベッツィーおばさんはマグゴナガル先生がやってます。3時間ぐらいの内容に詰め込んでいるので、人物の掘り下げはちょっと甘いですが、原作が好きなら、全然楽しめます。一応薦めておきます。
     

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    2013年12月24日
  • クリスマス・キャロル

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    会計事務所で働く、強欲でケチで誰に対しても意地悪で心が狭くて、街の皆から嫌われているスクルージ。勿論、街中が浮かれ騒ぐクリスマスなんてだいっ嫌い! 「クリスマスなんてばからしい!」 けれどその夜、同業者のマーレイの幽霊が現れて、同じ運命を辿らないでとスクルージに告げる。“まだ、やり直せるチャンスはある”――そしてスクルージは、クリスマスの精霊と共にかつての、現在のク、そして未来の――スクルージが死した後のクリスマスの様子を辿っていく。その中でスクルージの堅い心はほぐされ、何かが芽生えていく。それはまさしく、“クリスマスの奇跡”! 幸せはいつも、自分の心が決める! 世界一有名で、誰もが心暖かになれる、最高のクリスマスの物語がつばさ文庫に登場!

    タイトルだけは知ってたけど、ずっと知らなかった話。高校二年生の時に舞台で見てすごく感動したんだけど、ちゃんと本で読んだのは初めてです。つばさ文庫の翻訳文学はいい仕事しますねえ。文章がとても面白かったです。特に市場の賑やかなところとか、美味しそうな食べ物の描写とか、あえて台詞じゃなくて地の文で描写してわりとあっさり話を進めるところとか、でもボブの家庭・フレッドの家庭の描写とかすっごくいきいきしてて、うおおあったけえ~~!って読んでるこっちが幸せになりました。クリスマスっていいなあ(´;ω;`)
    スクルージの過去もうちょっと掘り下げて欲しかったなあと思うんだけど(改心するのがかなり早い感じもするし)でもホントにすごくいい話。スクルージ(´;ω;`)ブワッてなること間違いなしだし、クリスマスがいい日に思える。あと、これ落語に翻案してくれないかな、と思う。未来のクリスマスなんて、まるで「らくだ」みたいじゃないですか。むしろ私が翻案つくりたいくらいだ。一時間くらいの長い噺になりそうだけど。
    最近はクリスマス中止のおしらせー、とかクリスマス爆発しろ、みたいな感じでリトル・スクルージばっかの世の中で、正直自分もそうだったんですけど、作中で「クリスマスってのは神さまの祝福のある日」と言うようなことが書いてあったので、そのことを祝う感じなんで、別にキリスト教じゃなくてもいいし、みんなが少し優しくなれる日なんだろうと思うと、あ、やっぱクリスマスっていいな…って思える。やっぱクリスマスおめでとう!メリークリスマス!って言いたくなります。そう思わせてくれるクリスマスキャロルはほんっとうに世界の名作ですねえ…! クリスマスに荒んだ気持ちを持った皆さんはぜひぜひ読むべきですっ

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    2013年12月21日
  • デイヴィッド・コパフィールド 五

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    ディケンズの大作の最終巻。にっくきヒープをいてこまし、ついでにミコーバーさんの大噴火もあり、アグネスが開放される。それに続き愛すべき多くの人々の死、ドーラ、ハム、スティアフォース。気丈にベゴティー伯父とエミリーとミコーバー一家をオーストラリアに送り出すが、コパフィールドはうつ状態に。しかしそんなかんだでも、アグネスと結ばれ、ついにハッピーエンド。
    プロットの不自然さは後半気になったが、人物豊かに描ききったディケンズの大著読破の達成感深し。

    11/12/8

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    2011年12月08日
  • デイヴィッド・コパフィールド 四

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    ディケンズの大長編の4巻目。ドーラとの婚約にまでこぎ着けたのは良かったが、トロットウッドの伯母さんが破産をしてしまい、本人まで立場が危うくなって、せっかくのドーラとの婚約もスペンロウの主人にばれてしまったりするが、全く突然にそのスペンロウの主人が死んだりして、その隙間をくぐるようにヒープなんかもくねくねと暗躍をしたりする話し。

    11/11/29

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    2011年11月29日
  • クリスマス・キャロル

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    不朽の名作。これを読んでわかりますが、19世紀なんかは、労働時間が短くて良いなって思いました(階級によりけりだったんでしょうけど)。スクルージじいさんの、人生が変わるほどの経験を、読みながら読者もするわけです。


    子供が読む本だし19世紀の本だけれども、面白かったなぁ。
    「あ、そうだよなぁ」という感じに、心の方向性を修正してくれるような本です。
    知らず知らずのうちに、大人になることによって失われてしまった
    人間の根本的な部分にあるはずの慈悲や、不必要なまでの欲望に気づかせてくれます。
    過ぎし日のクリスマスの幽霊、現在のクリスマスの幽霊、未来のクリスマスの幽霊。
    この三者が欲望に凝り固まったスクルージの心をほぐします。
    そしてその過程は、読者の心をもときほぐすかのようです。
    たしか、『三人のゴースト』という題名で現代版に再構成された映画があったと思う。
    それを見てみるのもいいかもしれませんね。

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    2025年06月06日
  • クリスマス・キャロル

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    何となく話の筋は知っていましたが、ちゃんと読むのは初めてでした。大人の視点から読むと実に怖い話ですね。しかしやり直すことはいつからでも出来るとも言われているような気にもなります。また19世紀イギリスのクリスマスの様式も細かく描写されていて興味深いです。クリスマスという風習を復興させる切っ掛けとなった作品だと解説に書かれていましたが、これを読めばクリスマスを祝いたくなるのも判りますね。

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    2019年01月16日
  • クリスマス・キャロル

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    あらすじはしっているけど、読んだ事のないディケンズのクリスマス・キャロル。
    イギリスが舞台で、精霊や死者が出てくるという事で、漫画化するなら、やはり坂田靖子が適任でしょう。
    期待を裏切らない出来でした。

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    2010年07月11日
  • クリスマス・キャロル

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    クリスマス・ロンドン・偏屈おやじが出てくる原作をマンガ化するなら、やっぱり坂田靖子さんでしょ。
    ってことで、目新しさはないけれど、安心して読める一作。

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    2009年12月06日
  • クリスマス・キャロル

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    『クリスマス・カロル』(ディケンズ、村岡花子訳、1952年、新潮文庫)

    世間から嫌われた老人がクリスマスに起こった不思議な体験によって変わっていく様子を描いた、イギリスの文豪・ディケンズの名著です。
    変わっていくというよりは、昔の自分に戻っていくといったほうが正確かもしれません。

    歳を重ねるとともに、失ってしまう昔の美しい思い出。
    昔とは変わり果てた自分…。
    昔の思い出を大切にしなければと思わせられる一冊です。

    (2009年1月3日)

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    2009年10月07日
  • デイヴィッド・コパフィールド 四

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    五分冊中の四冊目。波瀾万丈の主人公ディヴィッドも遂にドーラと結婚。でも、本冊後半で早くも破綻の雲行き。しかも、ドーラの体調がどんどん悪化していく。19世紀小説の定番コースとして、問題を孕む登場人物はこのまま病死するのだろう。

    300頁辺りでの、デイヴィッドの大伯母ベッツィとストロング先生の義母ミセス・マークラムの間の掛け合い(ベッツィはあくまで独白の形でのツッコミ)が滅法面白い。

    ストロング先生が、年の離れた若妻の浮気の可能性を悪漢ユライア・ヒープから吹き込まれて苦しむ姿を見て、身障者のミスター・ディックがストロング先生と若妻アニーの関係修復に活躍する、という展開は、ダイバーシティ礼賛の21世紀的価値観に通じるところがあって、じわじわよい。

    行方不明のエミリーの消息は、半分くらいは追えたものの、スティアフォースに捨てられた後が、未だ不明。最終巻となる第五巻でどういう大団円を迎えることが出来るのか、楽しみだ。

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    2026年02月28日
  • デイヴィッド・コパフィールド 三

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    五分冊中の三冊目。主人公デイヴィッドが17歳(?)でローマ法博士会に就職してから、大伯母ベッツィー・トロットウッドの破産により職を変えるまで。

    大伯母が支度金千ポンドを用立ててくれて、ローマ法博士会(Doctors’ Commons)というハイソな就職口を確保したものの、当面は無給の年季奉公。奉公先のスペンロウ・ジョーキンズ法律事務所のスペンロウ氏の娘ドーラに激しく恋に落ちる。

    一冊目のエミリー、二冊目のアグネス、三冊目のドーラ、と毎冊違う女性に恋するのは、まあ、そういうものかも知れない。

    幼少の頃から一緒にいる人(通常近親者)には発情しないように遺伝子上プログラムされている筈なので、デイヴィッドがエミリーと結婚することはないだろう、と思って読み進めていたが、まさか、スティアフォースとエミリーが駆け落ちするとは思ってもみなかった。まだ、どちらがどう誘ったかの描写はないものの、エミリー側から動く動機はなさそうなので、スティアフォースが持ち前の人たらしマインドコントローラーぶりを発揮して、結婚直前の花嫁を苦労人ハムから掻っ攫って、多くの人の幸せをぶち壊したのだろう。(と、思っているが、『北の国から‘95 秘密』の蛍ちゃんのように、[若い女性にヌマッた年上の男からではなく]若い女性の側から駆け落ちを誘う場合もあるようなので、スティアフォースとエミリーの二人からそれぞれの見解が語られるまでは、スティアフォースが、一・二冊目でうすうす感じさせられていたような、どうしょうもないクソ野郎だ、と断定するのは止めておこう。)

    デイヴィッドの勤め先の法律事務所の所掌は、教会法と海事法というあまりドラマ性のない領域で、日本だと公証役場みたいなものかしらん。波瀾万丈の人生を送るデイヴィッドの仕事場としてはいまひとつかと思っていたら、これまで一貫してデイヴィッドの支援者であった大伯母のベッツィーが投機に失敗して破産してデイヴィッドの足を引っ張る、というこちらもまさかの展開。

    いろいろある中、ドーラとの恋が成就し、本人たちの間では婚約が成立したようだけど、デイヴィッドの職が変わることに対するドーラのつれない反応を見ると、幸せな結婚は難しそう。

    残り二冊、どういう展開が待っているのか、と思ったら、あらすじらしきものが四冊目、五冊目のカバー見開きの数行に書いてあり、先に結末が目に入ってしまったが、それではネタバレとはならない程度の波瀾があることに期待しよう。

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    2026年02月08日
  • クリスマス・キャロル

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    クリスマス、業つくのスクルージのもとに4人の幽霊が現れ、自分の過去、現在、未来と向き合う。
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    クリスマス近いので読み始めて、ちょうどクリスマスイブに読み終わりました。教訓に満ちたお話ですが、どうしても宗教的な背景が色濃く出ている作品というのは敬遠してしまいます。本作も深い共感には至りませんでした。思いやりや優しさを思い出す一日ではあるのでしょうが、いわゆるノブレス・オブリージュに収束する(西洋でよくある)パターンのお話というのは、「ハイジ」もそうでしたが、どうにも馴染めないです。
    ただ、ディケンズが言わんとしていることは宗教的な背景は別にしてもよくわかるので、そこは共感できました。特に児童書というのはメッセージが直截的に語られる傾向があるので受け取りやすくてよかったです。

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    2025年12月25日
  • クリスマス・キャロル

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    クリスマスが待ちきれず10月に買って読んでしまった。話は王道ではあるけれど、クリスマスの精神と、人はいつからでも変われるのだということに心温まる。寒いからこそ、家族で過ごす温かいクリスマスが好きなのかもしれない。

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    2025年11月07日
  • オリバー・ツイスト

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    子供と関わる仕事をしているから、純粋で心優しい主人公に苦難がたくさん降りかかるところが、読んでいてとてもしんどかった。途中で挫折してしまったが、メンタルが安定している時にもう一度読みたい。

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    2025年10月21日
  • 荒涼館 三

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    大長編四分冊中の三冊目。

    二冊目で失明したかに見えた主人公エスターの視力は戻ったものの、感染症の後遺症で美貌は失われる。しかし、周りの人たちは一貫して優しい。特に、荒涼館の主人ジャーンダイスに至っては、プロポーズするくらいだ。

    リチャード・カーストンは相変わらず最低の甘ちゃんで周りの人を悪い方へ引き摺り回す。リチャードとスキンポールの人格未熟者コンビには唖然とする場面が多いが、スキンポールに奥さんと三人の娘がいると知り、更に驚く。

    レディ・デッドロックの醜聞を握った弁護士タルキングホーンは、準男爵夫人を脅すのかと思ったら、そうはならず、逆に殺される、という驚きの展開。最終巻はどんな展開になるのやら。


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    2025年10月11日
  • クリスマス・キャロル

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    主人公であるスクルージは、お金ばかり大切にし、無愛想で周囲の人々と友好的な人間関係を築こうとしない。そんな彼のもとにクリスマスイブの夜、かつての共同経営者であったマーリーの幽霊が現れる。スクルージは突然の事態に驚きながら、3人の精霊と共に過去、現在、未来の自分、そして周囲の人々を巡る旅に出るというファンタジー作品。
    今作の面白い点は、主人公が精霊たちとの旅を通して、それまでの自分の行いを反省し、その後はしっかり改心した行動を他者に対してとる点である。個人的には、彼が老人でありながら人として変わろうとしたこと、それを確かな行動に移したこと、そして最終的には「クリスマスの正しい祝い方を知っている人」として人々に認められたことから、人はいくつになっても変われることを改めて感じさせられたし、自分もそのマインドを忘れてはいけないと思った。

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    2025年10月04日