ディケンズのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
18世紀、フランス革命を背景にフランスとイギリス二つの街で時代に翻弄された人々の話。読んだきっかけはダークナイトトリロジー3作目の「ダークナイトライジング」が二都物語をモチーフにしている、とノーラン監督が言ってたので気になったから。市民たちが暴走し、貴族や市民を裁判にかけるシーンがあるんだけどライジングで「そういえばスケアクロウが裁判してたなあ!あれここから来てたんか!」とか思い出して、ライジングも一緒に甦ってきて楽しかった。フランス革命といえばベルばら、レ・ミゼラブル(トム・フーパー版)のイメージだったので漫画と歌で少々ぼかされていた市民たちのとんでもなく貧しい暮らしや、それにぶちギレた市民たちによる血で血を洗う大殺戮なんかがしっかりと、でも詩的な言い回しで進んでいくので気分はめちゃめちゃ最悪なんだけどそこまで凹まずに知ることができた。時代が時代なので、女性への当たりがキツかったりするのであんまり声を張っておすすめはできないけど、カートンの告白シーンを初めとするルーシー、ダーニー、カートンの三角関係や、ルーシー父の錯乱シーン、ダーニーの裁判、ミス・プロスとドファルジュ夫人の一騎討ち(これ、死の秘宝のベラトリックスとモリーの対決くらい好きになった。つかオマージュしてる???)など、基本みんなの立ち位置が辛いしキツいししんどいけどそれぞれ見せ場がとてもおもしろいし手に汗握る。
カートンの、究極に身も心も美しい者(ルーシー)の前で勝手に己を悔い改めてしまう描写がすごくツボというか性癖だった。美しい存在に、純粋な光に、自分の醜い部分も含めた何もかもを露にされてしまうとき、それを受け入れたり、また逃げてしまったりする所に、私は人間って生物の良さを感じる。 -
Posted by ブクログ
18世紀末のロンドン・パリを舞台にした、世界中で読み継がれている傑作であるが、個人的にはそこまで良いとは思えなかった。なぜならば、各人の行動原理がどうにも理解できなかったからである。とくに理解不能なのは名もなき民衆たちで、もちろんフランス革命の熱に浮かされていて正気ではいられないという理窟はわかるのだが、どうにも胸にストンと落ちない。しかも、その民衆が随所に登場して、時には重要な役割さえ果たしている。そのような調子ゆえ、物語じたいも素直には吞み込めず、読み進めることにだいぶ難儀した。また、物語の展開じたいにも理解しがたい部分があって、最終盤のミス・プロスが誤ってマダム・ドファルジュを殺してしまう場面などは、はたして本当に必要であったのかと考え込んでしまう。逆にいえば、フランス革命の狂躁を的確に描いているからこそのある種の「異常」性をうまく表現できているともいえるが、個人の印象としてはやはりそこまでの高い評価はできなかった。
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Posted by ブクログ
18世紀末のロンドン・パリを舞台にした、世界中で読み継がれている傑作であるが、個人的にはそこまで良いとは思えなかった。なぜならば、各人の行動原理がどうにも理解できなかったからである。とくに理解不能なのは名もなき民衆たちで、もちろんフランス革命の熱に浮かされていて正気ではいられないという理窟はわかるのだが、どうにも胸にストンと落ちない。しかも、その民衆が随所に登場して、時には重要な役割さえ果たしている。そのような調子ゆえ、物語じたいも素直には吞み込めず、読み進めることにだいぶ難儀した。また、物語の展開じたいにも理解しがたい部分があって、最終盤のミス・プロスが誤ってマダム・ドファルジュを殺してしまう場面などは、はたして本当に必要であったのかと考え込んでしまう。逆にいえば、フランス革命の狂躁を的確に描いているからこそのある種の「異常」性をうまく表現できているともいえるが、個人の印象としてはやはりそこまでの高い評価はできなかった。
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クリスマス・キャロル
- カート
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試し読み
Posted by ブクログ
ネタバレキリスト教の隣人愛、自分の周りの人に親切にすることを大切にする教えを改めて教えてくれる本だった。この本が書かれたときは、イギリスの産業革命や宗教改革でクリスマスの行事が下火になっていたときだった。こな本で改めてクリスマスを大事にして、キリスト教の教えを大事にすることを思い出したんだろうな。
幽霊が過去、現在、未来のスクルージを見せて、クリスマスの大事さ、楽しさを思い出させ、頑固で不親切なままだとこんな悲惨な未来が待っているよと伝えるのは分かりやすかった。けれども、表現が固くて中々読み進めるのが難しかったな。日本以外の文化や習慣は、背景や前提を知らないからすっと頭に入ってこない。けれども、少しづつ知っていければいいなと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレマグウィッチのピップに再会した時の感極まる様子。階段を上がってきた時の気味悪さ。そして恩人である少年へのピュアな感謝の気持ちはなかなかのもの。当の本人はあまり有り難がってないが。その後は予想を覆すイッツアスモールワールドな展開。なかなかの話だ。弁護士が女中の手首をみんなに見せた意味不明のセクハラ行為が今さら伏線だったとわかると、まどろっこしい文章はこういう部分が不自然に目立たないようわざとグダグダ書いてたのかとさえ思う。後半まさかの切ない展開。ボート作戦は失敗し、ピップは借金を抱え、ハヴィシャムさんはいつの間にか亡くなり、ジョーとビディさんが結婚する。ジョーの鍛冶屋を手伝いながらビディさんと一緒になるつもりだったピップはハーバートの職場で事務員となりやがて共同経営者になる。ハヴィシャムさんの屋敷の跡地でエステラに再会するが、別れの言葉を交わして終わる。てっきり、お金は失ったけど幸せ、と言う展開かと思ってたから唖然。両親のこともエステラには話さないで終わるなんて。マグウィッチだけはエステラのことを聞いて亡くなっていったのが救い。この小説でなんの教訓を得れば良いのかはさっぱりわからない。とても幸せな人がいて(ジョー、ビディ、ハーバート、クレアラ、マグウィッチ...)、寂しく不幸な人がいる(ピップ、エステラ、ハヴィシャムさん)
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Posted by ブクログ
ピップの境遇はかわいそうだが、ジョーという素敵な義兄がいたことは良かった。ダラダラしてる話なのだが、なんとなく救われるキャラクターがいて楽しく読める。墓場で助けた囚人とジョーの短い会話「俺が食べ物を盗んだことで誰かが責められてなきゃ良いが」「あんたがそれで餓えずに済んだなら良いさ」ジョーは軽い知的障害?のような記述があるが、人を気遣えないで傷つけるほうのでなく、優しくていつも安らぎを与えてくれる存在。鍛冶屋の親方として頼りになるし、おっかない姉も料理を頑張ったり、知り合いを家に呼んだり、あまり感謝されてないがなかなかの良妻(死語か)金持ちの家をジョンとピップが訪ねることになると姉が暴れて、どうやらひがんでいるらしいのが何となく幸せなのかなって思う。
イギリスの湿地帯の村の不潔で貧しかった雰囲気。 -
クリスマス・キャロル
- カート
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試し読み
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クリスマス・キャロル
- カート
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試し読み
Posted by ブクログ
あのディケンズの名作の1つが岩波少年文庫に収録されているのは嬉しい限りです。 大作が多い中でディケンズ作品の入り口としてはまずまず・・・・なんじゃないでしょうか??
もっとも、KiKi の子供時代ならいざ知らず、現代の日本の子供たちがこの「キリスト教的説教臭さ」を受け入れてくれるのかどうか・・・・はちょっと疑問かもしれません。 特に過去の幽霊が見せてくれたあの「スクルージ少年」がどうして今の「スクルージさん」になってしまったのかは詳らかにはされていないし、いかに自分の葬式シーンを見せつけられたからと言って、それをきっかけにいきなり「いい人」になってしまうという転換はちょっと時代がかっている・・・・と言えなくもないような気がします。
でも逆に言えばこの本の面白さはそんな「時代がかった」ところにあるのかもしれません。 ディケンズが生きた時代のイギリス、そしてその延長線上にある今の私たちの生き様に想いを馳せた時、初めてこの作品が描いているある種の「我欲」みたいなものを振り返ることができる・・・・そんな作品だと思います。 いかにもヴィクトリア朝の作家の作品だなぁと感じるのは、「クリスマス」というイベントをこれでもかっていうぐらい神聖視しているところではないでしょうか?? もちろんクリスチャンにとって「クリスマス」というのは特別なイベントであるのは間違いないことだけど、あのヴィクトリア女王のメディア政策がこんなところにも影響を及ぼしているんだなぁ・・・・と感じ入ることしきりです。
(全文はブログにて) -
クリスマス・キャロル
- カート
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試し読み
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クリスマス・キャロル
- カート
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試し読み
Posted by ブクログ
クリスマス。
クリスマス関係で一番有名な小説は、これに尽きる。
翻訳はたくさんある。それでもやっぱりは、児童用が入口だろう。ということで、児童用の表紙。ディケンズの時代は、どうだったのかな?子供を中心に読まれたのか、大人なのであろうか。興味深い。
子供用のかわいらしい小説だと思い込んでいたので、私自身が子供時分だったくせに、けっ、こんなもん読めるかとばかりに手を伸ばさなかった。初めて読んだのは、高校の頃だったか。
学生時代に、どういう経緯かはよく覚えていないが、映画化されたものをLD(レーザーディスク)で観た。ん?久し振りに、LDなんて言葉を聞いたぞ。もう死語だな。そんなもんないだろう。まぁ、DVDの先祖みたいなもんか。
それで、何となく懐かしくなって、また小説で読む。
そして最近。例の古典的名作の新訳もの。二年ほど前に新訳で出たようだ。買って読もうとまではしなかったが、食指は動いた。このクリスマスの時期は、読んでみてもよい。
子供用としては、道徳教材として、大人用としては、身につまされる身近な話として。
と、まぁ、そんなことはどうでもいい。
今晩。
近所のケーキ屋さんでケーキをお願いして、今晩は、家族で家で食事。広貴と真由子と一緒にいられることが、私にとって一番のクリスマスプレゼントだ。この子たちを守っていくことこそが、私の仕事だ。