ディケンズのレビュー一覧
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クリスマスイブの夜、ケチで自分のことしか考えないスクルージの前に現れた三人の精霊たち。彼らは過去、現代、未来のクリスマスをスクルージに見せてゆくが。→
最初はケチで嫌味な爺さんだったスクルージが、昔の自分を思い出し、現在の周りの人々の暮らしに触れ、未来を見て生まれ変わる。文字にすればそれまでの話なん...続きを読むPosted by ブクログ -
過去・現在・未来を見せる精霊たち。強欲で冷酷で無慈悲なスクルージ老人の見に起こる不思議な導きのお話し。
変わってしまった今の自分を過去を振り返ることで忘れていた感情を思い出し、現在の自分を変えることで、未来を明るく照らすことができるー。
150ページ程の薄さで読みやすく、毎年クリスマスの時期に読み返...続きを読むPosted by ブクログ -
金貸しのスクルージ爺さんは、ケチで気難しく冷たい心の持ち主です。今日はクリスマスイブだというのに、たった一人の甥を追い返し、書紀のボブ・クラチェットを安い賃金でこき使っています。しかし家に帰ったスクルージの前に七年前に死んだ共同経営者のマーレイの亡霊が現れます。マーレイの亡霊は重い鎖をつけてスクルー...続きを読むPosted by ブクログ
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伏線回収も見事。しみじみとしており、精神の高潔さが脈打っている。
当時も、今も、ジェンダー観に揺さぶりを与えくれる。
オーストラリアへの移民が夢として描かれているのが、植民地時代の名残か。Posted by ブクログ -
卑しさをこれ程までと言うほど描かれているし、崇高さも同じように描かれている。
やはりディケンズただ者では無い。Posted by ブクログ -
まとまりすぎているくらい、まとまっている最後だった。
それぞれの人物が落ち着くべきところに落ち着いた、まさにそんな感じだ。
ディケンズは優しいな、と思う。
登場人物たちを大切にしている。
やや甘やかしているくらい、キレイな筋を作っている。
アグネスの件については、伯母さんになった気分でやきもきした。...続きを読むPosted by ブクログ