ディケンズのレビュー一覧

  • 二都物語

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    フランス革命前夜から革命に至るまでの人間ドラマを描いたディケンズの感動巨篇。フランス・パリとイギリス・ロンドンの二都を舞台として、バスティーユから釈放された老医師の家族を中心に物語が進んでいく

    フランスへのスパイ行為で告発された青年ダーネイと、人生に絶望した無頼の弁護士カートンが、医師の娘ルーシーに恋心を寄せていく
    結局ダーネイがルーシーと結婚し、暫しの間ソーホーのこだまが響く家で幸せな生活を送る
    しかしフランス革命が起き、物語は急速に展開していく…

    中盤の、精気を取り戻したマネット医師がルーシーを愛し幸せに暮らしているところや、「家族の親愛なる友人」であるローリー氏と家族の絡みなど、心温

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    2025年05月01日
  • 荒涼館 四

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    登場人物1人づつのエピソードが濃厚で読み応えがあります。人物の数が多く話も複雑なので一気読みをお勧めします。

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    2025年03月07日
  • 二都物語(下)

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    末代まで呪ってやる!ってお話しでした(ほんとか?)

    うーん、どうなの?
    親の罪は果たして子に引き継がれるの?
    ってこと、まぁがっつり法律になってるくらいの時代もありましたよね
    でも実際今でもよく議論になります

    当事者からしたら、そういう気持ちを持ってしまうのも分からなくはない
    分からなくはないけど、やっぱり切り離さないとな〜とも思う
    だって感情論だもん
    でも感情論だけに難しい

    親の罪を子が背負う必要はない!

    これ正論!唯一無二の真理!

    親の恨みを子で晴らす

    こんなのダメ!って思うけど
    自分以外全ての家族がそいつに殺されたとなれば、息子がどんな善人でも日々幸せに暮らしてるだけで許せな

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    2024年09月10日
  • 二都物語

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    フランス革命時のパリとロンドンを舞台に法廷劇、復讐、諜報などミステリーとしての面白さも存分に味わえる659ページ。抑圧する側の残酷さ、革命時の大衆の恐怖、情景の映画的描写が印象的。複雑な人間関係はネットの相関図が便利。必読の名作

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    2024年07月04日
  • クリスマス・キャロル

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    挿絵を見ながら、スクルージになり、過去、現在、未来を旅した。
    最後の喜びは、今の現実の自分の喜びとなった。

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    2024年02月17日
  • 二都物語

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    “あぁ”
    読み終わると同時に出てくる言葉。

    18世紀の不穏な社会情勢下でのロンドンとパリ、二人の青年と一人の女性、その周辺の人々が二つの都にまたがって繰り広げる、壮大なドラマは、CGのない全盛期のハリウッド映画のよう。

    フランス革命へ飲み込まれていくさま、一つの時代の終わりに際し、もがくようにして生きる人たちと集まり勢いを増す人たちが渦を巻く。

    19世紀イギリスの名作家ディケンズが晩年に描いた、暗く悲しく力強い物語。

    映像的で細やかな情景描写
    修辞法、比喩を効果的に用いた演出

    登場する者たちの、魂からから溢れ出る言葉が、よむほどに襲いかかる。

    フランス革命、血の粛清で荒れるパリの夜

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    2024年02月03日
  • 新訳 クリスマス・キャロル

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    ネタバレ

    クリスマスイブの夜、ケチで自分のことしか考えないスクルージの前に現れた三人の精霊たち。彼らは過去、現代、未来のクリスマスをスクルージに見せてゆくが。→
    最初はケチで嫌味な爺さんだったスクルージが、昔の自分を思い出し、現在の周りの人々の暮らしに触れ、未来を見て生まれ変わる。文字にすればそれまでの話なんだけど、木村由利子さんの翻訳が素晴らしく、ラストのスクルージの変化がとても良い。
    こんな風に変われたのは、嫌味な爺さん=我が強く偏屈だからこそなんだろうな、と思えるし、そこには不自然さがまるでない。本当に読みやすい良訳。
    この翻訳のおかげで「クリスマス・キャロル」が好きになれた。感謝。
    児童書の新訳

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    2024年01月19日
  • クリスマス・キャロル

    購入済み

    満足

    こちらは文章でも映画でも知っていますがマンガも楽しめました。
    今年この作品を見つけてから時期になったら読んでみたいと思ってたので購入してみて満足です。
    試し読み部分だと文字と背景画で終わってしまうのですが後はふつうにまんがでストーリーが進みますのでご安心を。坂田さんのコミカルさで描かれますが怖いとこは怖い演出が映画を見てるよう。しっかり取り落としなく原作どおりにエピソードが語られてたように思います。基本スクルージを救おうとする方向のストーリーだし彼周辺の人達の思いもあったかい、この時期になると読みたくなるお話です。

    #タメになる #ドキドキハラハラ #深い

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    2023年12月25日
  • クリスマス・キャロル

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    過去・現在・未来を見せる精霊たち。強欲で冷酷で無慈悲なスクルージ老人の見に起こる不思議な導きのお話し。
    変わってしまった今の自分を過去を振り返ることで忘れていた感情を思い出し、現在の自分を変えることで、未来を明るく照らすことができるー。
    150ページ程の薄さで読みやすく、毎年クリスマスの時期に読み返していきたい大切な一冊です。

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    2023年12月14日
  • 二都物語

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    すごい小説です。語彙量、筆力、描写力が圧倒的です。全てのエピソード、シーンが印象的です。

    フランス革命の場面などには、残酷な描写がありますが、それが絵画的で美しいです。そしてそれゆえに冷たい恐ろしさを感じます。父娘の再会シーンや、カートンの告白シーンは感動的で、ロマンチックでもあります。ですがあまりにも描写がすごすぎて可笑しさもこみ上げてきます。そしてそれが過ぎるとまた感動がよみがえってくる感じです。

    お気に入りの登場人物は、ジェリーです。愉快なキャラクターです。活躍の場面があるのですが、それゆえに悪事がばれてしまい、ロリーに叱られる場面はとても面白いです。また「へぇつくばる」かかあをバカ

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    2023年12月02日
  • クリスマス・キャロル

    購入済み

    楽しく読めた

    坂田靖子さんの絵が軽快で雰囲気がありとても楽しく読むことが出来ました。

    #癒やされる

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    2023年08月10日
  • 二都物語

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    初ディケンズ。もっと古くて歴史の匂いを感じる本かと思ったら、二つの都市を舞台に、銀行のカビ臭いいかめしさ、街の喧騒、登場人物の描写と会話が生き生きとしてて温かさと愛にあふれており、あっという間に読めてしまった。フランス革命は実際に圧倒的な民衆の怒りとうねりであの空気感だったのだろうけど、理不尽な裁判、ギロチンの非情さが際立っていて、特に革命の時の勇ましいドファルジュ夫人がダーネイに対しては冷たく残酷で、そういう場面と雰囲気に読んでて一喜一憂する。
    ダーネイとルーシーの愛よりは、お針子とシドニーの無垢で気高い魂が印象的だった。

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    2022年12月24日
  • クリスマス・キャロル

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    金貸しのスクルージ爺さんは、ケチで気難しく冷たい心の持ち主です。今日はクリスマスイブだというのに、たった一人の甥を追い返し、書紀のボブ・クラチェットを安い賃金でこき使っています。しかし家に帰ったスクルージの前に七年前に死んだ共同経営者のマーレイの亡霊が現れます。マーレイの亡霊は重い鎖をつけてスクルージに警告します。「この鎖は生前のわしが自分で作ったものじゃよ。お前もわしのようになりたくなければ心を改めよ」
    そしてスクルージの前に三人のクリスマスの精霊が現れて、過去・現在・未来を見せます。
    貧しくも希望のあった若い頃の楽しいクリスマス、金だけを信じて人の温もりを自ら投げ捨てたこと、自分が周りの人

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    2022年12月14日
  • デイヴィッド・コパフィールド 五

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    伏線回収も見事。しみじみとしており、精神の高潔さが脈打っている。

    当時も、今も、ジェンダー観に揺さぶりを与えくれる。
    オーストラリアへの移民が夢として描かれているのが、植民地時代の名残か。

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    2022年12月08日
  • デイヴィッド・コパフィールド 四

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    卑しさをこれ程までと言うほど描かれているし、崇高さも同じように描かれている。
    やはりディケンズただ者では無い。

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    2022年12月07日
  • デイヴィッド・コパフィールド 一

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    1850年の作品だが、貧しき人、孤立する人、学校の心理など今も色あせない。ストーリーもうまく、先が気になる。

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    2022年11月24日
  • 荒涼館 一

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    やっと読んだ
     3巻まで岩波文庫で読んだ。読みづらさを感じて4巻はちくま文庫で。

     岩波文庫はわりあひ正確な訳で、挿絵も登場人物表も地図もあって至れり尽くせり。しかし、訳文が堅苦しくてこなれてゐない印象。
     ちくま文庫の方は訳は古いが、文体が生き生きして、岩波文庫より読みやすい。
     個人的にはちくま文庫の方がいいです。岩波で解らない箇所はちくま、ちくまで解らない箇所は岩波といふ風に交互に読むとより理解できた。

     それにしても克明な描写とそれに紛れた数々の伏線には感嘆した。
     小谷野敦と大江健三郎と筒井康隆がディケンズの最高傑作だとほめてゐた。恐しく長大な社会派エンターテイメントで、一瞬純文

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    2022年09月17日
  • 二都物語(下)

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    よかった。読んでよかった。

    静かに静かに進んでいく上巻。
    正直睡魔に襲われて全然進みませんでした。。


    そしてフランス革命。
    運命に翻弄される人々を描いた激動の下巻。
    下巻で散りばめられたあらゆる伏線が回収されていく様子に
    ページを捲る手を止められませんでした。

    自由、平等、博愛、さもなくば死!
    虐げられ貧しさに耐え自由を勝ち取るために立ち上がった
    もう誰にも止められない群衆の熱気が怖いほどに、
    読んでいる私にも伝わってくるようでした。

    今回もまっさらな気持ちで読みたく、
    いつも通りあらすじも帯も全く見ないで読みました。
    あぁ主役はあなただったのか…と。
    それぞれの結末に、後半はずっと

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    2022年06月29日
  • 二都物語

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    タイトルの地味さとは裏腹に、物凄くスケールの大きな大河ドラマ。一大エンターテイメント。
    勧善懲悪なんだけど、根底に民衆の本物の苦しみがあるからこそ、その中での愛や助け合いや勇気が輝くのだと感じる。
    割とかっちりした辻褄合わせとか、現代的な感じ。漫画化したりして今の若者にも読んでほしい。

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    2022年05月04日
  • 二都物語

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    ミュージカルや演劇を何度も観るよりこの本一冊でその何倍もの感動を体験できると思う。
    こぼれたワインを舐めとる様子や、ゴルゴンの首に出てくる侯爵の館など、惹きつけられる描写が多く、形や色彩や音を伴って感覚に訴えてくる作品だった。

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    2022年03月11日