ディケンズのレビュー一覧

  • クリスマス・キャロル
    挿絵を見ながら、スクルージになり、過去、現在、未来を旅した。
    最後の喜びは、今の現実の自分の喜びとなった。
  • 二都物語
    “あぁ”
    読み終わると同時に出てくる言葉。

    18世紀の不穏な社会情勢下でのロンドンとパリ、二人の青年と一人の女性、その周辺の人々が二つの都にまたがって繰り広げる、壮大なドラマは、CGのない全盛期のハリウッド映画のよう。

    フランス革命へ飲み込まれていくさま、一つの時代の終わりに際し、もがくようにし...続きを読む
  • 新訳 クリスマス・キャロル
    クリスマスイブの夜、ケチで自分のことしか考えないスクルージの前に現れた三人の精霊たち。彼らは過去、現代、未来のクリスマスをスクルージに見せてゆくが。→
    最初はケチで嫌味な爺さんだったスクルージが、昔の自分を思い出し、現在の周りの人々の暮らしに触れ、未来を見て生まれ変わる。文字にすればそれまでの話なん...続きを読む
  • クリスマス・キャロル

    満足

    こちらは文章でも映画でも知っていますがマンガも楽しめました。
    今年この作品を見つけてから時期になったら読んでみたいと思ってたので購入してみて満足です。
    試し読み部分だと文字と背景画で終わってしまうのですが後はふつうにまんがでストーリーが進みますのでご安心を。坂田さんのコミカルさで描かれますが怖いとこ...続きを読む
  • クリスマス・キャロル
    過去・現在・未来を見せる精霊たち。強欲で冷酷で無慈悲なスクルージ老人の見に起こる不思議な導きのお話し。
    変わってしまった今の自分を過去を振り返ることで忘れていた感情を思い出し、現在の自分を変えることで、未来を明るく照らすことができるー。
    150ページ程の薄さで読みやすく、毎年クリスマスの時期に読み返...続きを読む
  • 二都物語
    すごい小説です。語彙量、筆力、描写力が圧倒的です。全てのエピソード、シーンが印象的です。

    フランス革命の場面などには、残酷な描写がありますが、それが絵画的で美しいです。そしてそれゆえに冷たい恐ろしさを感じます。父娘の再会シーンや、カートンの告白シーンは感動的で、ロマンチックでもあります。ですがあま...続きを読む
  • クリスマス・キャロル

    楽しく読めた

    坂田靖子さんの絵が軽快で雰囲気がありとても楽しく読むことが出来ました。
  • 二都物語
    初ディケンズ。もっと古くて歴史の匂いを感じる本かと思ったら、二つの都市を舞台に、銀行のカビ臭いいかめしさ、街の喧騒、登場人物の描写と会話が生き生きとしてて温かさと愛にあふれており、あっという間に読めてしまった。フランス革命は実際に圧倒的な民衆の怒りとうねりであの空気感だったのだろうけど、理不尽な裁判...続きを読む
  • クリスマス・キャロル
    金貸しのスクルージ爺さんは、ケチで気難しく冷たい心の持ち主です。今日はクリスマスイブだというのに、たった一人の甥を追い返し、書紀のボブ・クラチェットを安い賃金でこき使っています。しかし家に帰ったスクルージの前に七年前に死んだ共同経営者のマーレイの亡霊が現れます。マーレイの亡霊は重い鎖をつけてスクルー...続きを読む
  • デイヴィッド・コパフィールド 五
    伏線回収も見事。しみじみとしており、精神の高潔さが脈打っている。

    当時も、今も、ジェンダー観に揺さぶりを与えくれる。
    オーストラリアへの移民が夢として描かれているのが、植民地時代の名残か。
  • デイヴィッド・コパフィールド 四
    卑しさをこれ程までと言うほど描かれているし、崇高さも同じように描かれている。
    やはりディケンズただ者では無い。
  • デイヴィッド・コパフィールド 一
    1850年の作品だが、貧しき人、孤立する人、学校の心理など今も色あせない。ストーリーもうまく、先が気になる。
  • 荒涼館 一
    やっと読んだ
     3巻まで岩波文庫で読んだが、読みづらさを感じて4巻はちくま文庫で読んだ。岩波文庫はわりあひ正確な訳で、挿絵も登場人物表も地図もあって至れり尽くせりだが、訳文が堅苦しくてこなれてゐない印象。ちくま文庫の方は訳は古いが、訳文が生き生きしてゐて、岩波文庫より読みやすかった。個人的にはちくま...続きを読む
  • 二都物語(下)
    よかった。読んでよかった。

    静かに静かに進んでいく上巻。
    正直睡魔に襲われて全然進みませんでした。。


    そしてフランス革命。
    運命に翻弄される人々を描いた激動の下巻。
    下巻で散りばめられたあらゆる伏線が回収されていく様子に
    ページを捲る手を止められませんでした。

    自由、平等、博愛、さもなくば死...続きを読む
  • 二都物語
    タイトルの地味さとは裏腹に、物凄くスケールの大きな大河ドラマ。一大エンターテイメント。
    勧善懲悪なんだけど、根底に民衆の本物の苦しみがあるからこそ、その中での愛や助け合いや勇気が輝くのだと感じる。
    割とかっちりした辻褄合わせとか、現代的な感じ。漫画化したりして今の若者にも読んでほしい。
  • 二都物語
    ミュージカルや演劇を何度も観るよりこの本一冊でその何倍もの感動を体験できると思う。
    こぼれたワインを舐めとる様子や、ゴルゴンの首に出てくる侯爵の館など、惹きつけられる描写が多く、形や色彩や音を伴って感覚に訴えてくる作品だった。
  • 二都物語(下)
    <登場人物>

    チャールズ・ダーネイ→フランス亡命貴族

    シドニー・カートン→弁護士(見た目はダーネイとそっくり)。ストライヴァーとは昔からの友人。

    ストライヴァー→弁護士。ダーネイ氏の裁判に出席。カートンの主人のような関係の友人。

    マネット医師→18年間生きたままバスティーユ牢獄に入れられてい...続きを読む
  • 二都物語(上)
    <登場人物>

    チャールズ・ダーネイ→フランス亡命貴族

    シドニー・カートン→弁護士(見た目はダーネイとそっくり)。ストライヴァーとは昔からの友人。

    ストライヴァー→弁護士。ダーネイ氏の裁判に出席。カートンの主人のような関係の友人。

    マネット医師→18年間生きたままバスティーユ牢獄に入れられてい...続きを読む
  • オリバー・ツイスト
    200年近く昔の本、しかも文庫本で800ページを超える大作だが一気に読み終えた。救貧院で生まれたオリバー・ストーンの物語。今でいう孤児院だが、今とは比べ物にならないくらい劣悪な環境で、下層階級出身かつ親のいない子供は社会のお荷物で、「運河に捨てる方がマシ」などと言われていた時代。オリバーも、孤児院か...続きを読む
  • デイヴィッド・コパフィールド 五
    まとまりすぎているくらい、まとまっている最後だった。
    それぞれの人物が落ち着くべきところに落ち着いた、まさにそんな感じだ。
    ディケンズは優しいな、と思う。
    登場人物たちを大切にしている。
    やや甘やかしているくらい、キレイな筋を作っている。
    アグネスの件については、伯母さんになった気分でやきもきした。...続きを読む