麻々原絵里依のレビュー一覧

  • 【電子限定おまけ付き】 祟り神様の愛し子 【イラスト付き】
    子供の頃、祟り神の黒羽に助けられた奏。約束の二十歳になって再会してからは、驚いたり理不尽だと思ったりすることはあっても、基本的にはちゃんと感謝している。そんな奏は優しくて強いと思った。仕方がないことだと分かっていても、納得するのは難しいことだろうから。久しぶりに人間の世界に来た黒羽との生活は奏にとっ...続きを読む
  • デートしようよ
    幼馴染みの詠介デートの予行演習をお願いされた紘斗。女装してデートしているうちにどんどん好きになっていくけれど...。という話。見た目は可愛いのに男前な紘斗も、かっこいいのに不器用で照れ屋な詠介も見ていて楽しい。どう見ても両思いなのに!と言いたくなるほど焦れったいけれど、相手を失いたくないからこそ言え...続きを読む
  • ハニークラッシュ
    逆恨みで命を狙われ、休職することになった花。でも花とユンがそのまま大人しくしているはずもなく、犯人を捕まえようとする。危ないのでは。と言いたくなるけれど、この2人なら大丈夫かな。と思う部分もある。アーネストの登場で花とユンがそれぞれ、少しずつ自信を失うのはヤキモキするけれど、お互いを信頼しているのが...続きを読む
  • ハニービート
    花のツンデレっぷりが見ていて楽しい本だった。基本的に公私混同はしないのに、時々ぐるぐると悩んでしまうところも。過去のことでユンを許せなかったり、信じられなかったりしたけれど、信じたいと思っているのもよく分かる。もどかしいけれど、ちゃんと納得しないといられないだろうな。とも思った。ユンは何がなんでも一...続きを読む
  • 【電子限定おまけ付き】 ラプンツェル王子の通い妻 【イラスト付き】
    読んでいくうちに昭良が可哀相で、昭良の愛情に胡座をかいている克己に腹が立ってきた。才能はあるのかも知れないけれど、ここまで人の気持ちを考えられないって一体...。と。自分のこと、絵のことしか考えていないように見えるし。
    そんな克己が昭良を失わないように必死になっているところを見ると、早くそうすれば良...続きを読む
  • 臨床犯罪学者・火村英生の推理 ダリの繭(上)

    時代は古いですが面白く読めます

    この本(上下2巻組み)は、表紙絵、登場人物紹介絵、挿絵があるバージョンです。絵が無くても構わないなら、同じ角川でも角川文庫のバージョンの方が、1巻完結なので安いです。
    ちなみに、挿絵は上巻が7枚、下巻が8枚です。

    また、コミカライズされている「シュルレアリスムの午後」ですが、漫画家さんご自身...続きを読む
  • 臨床犯罪学者・火村英生のフィールドノート 英国庭園の謎

    この絵柄の方が好きです

    この本以外の作家アリスシリーズのコミカライズは、表紙と中身で描いた時期がかなり異なります。
    個人的には、この漫画家さんの昔の絵は結構クセが強いと感じるので、他のコミカライズも買おうと思っていて絵にこだわりがある方は、表紙買いせず試し読みで当時の絵柄を確認した方が良いかなと思います。

    小説のコ...続きを読む
  • 寮生諸君!【SS付き電子限定版】
    雑誌掲載時から好きだったお話。かなり良かったです。
    時代ものという枠はあるけど、キャラクターたちが至極まっとうに学生生活を送っているのが、読んでいるこちらにも素直に伝わって、その上で友情と恋愛の間をいったりきたりする気持ちにドキドキした。
    派手さはないけどこういうの好き!と同嗜好の人に思ってもらえる...続きを読む
  • あまやかな指先
    日本酒を作る春哉とワインを作る葛城の話。ワイン嫌いを公言している春哉だけど、葛城が大切にしているものは必死に守ろうとする。自分にとっては「価値のないもの」と言えるのに...。春哉のそんな素直でまっすぐなところに惹かれたのかな。と思う。自分の好きなものであるワインをなんとか好きになって貰おう!と頑張る...続きを読む
  • 【電子限定おまけ付き】 御曹司の身代わり恋人始めます 【イラスト付き】
    自分探しのために仕事を辞めてバイト中。そう聞くと、夢見勝ち?とか、世間知らず?とか思えてしまうけど、嗣巳にそういう印象は全くない。前の仕事もきっと目一杯頑張って、必死になりすぎたのかな。という感じに見える。そんな嗣巳が出会う御堂は最初、自分勝手で強引に見える。お互い、第一印象はよくなかったけど、一緒...続きを読む
  • 【電子限定おまけ付き】 ラプンツェル王子の通い妻 【イラスト付き】
    生活力ゼロの売れっ子画家×もはや通い妻の新米リーマン。
    ラブコメなのかな?と思って読み始めたら、意外にもシビアで深刻で、とても考えさせられるお話でした。

    二人のなれそめからして、ちょっと暗雲かかってたよね…
    不安がよぎるってやつです。
    克己は見た目とはギャップがあり過ぎな男でしたね。アーティストっ...続きを読む
  • 【電子限定おまけ付き】 ラプンツェル王子の通い妻 【イラスト付き】
    小中さんにしては珍しく、ほのぼののないお話。
    受がとにかく無理をしていて、読んでいて辛かったな。
    受自身も、攻が絵を描くことしかできない人だってわかっているから何も言えず。プラス付き合ってもらっているという引け目が追いうちをかけていて、苦しさばかりが募った。
    一方的に、攻が悪いだけじゃないのが妙にリ...続きを読む
  • 臨床犯罪学者・火村英生の推理 ダリの繭(上)
    ダリの繭(上)
    宝石店社長でダリっぽいおとこが殺害される。三角関係のもつれや異母兄弟との遺産分配などが疑われる。


    C0193
  • 色悪作家と校正者の不貞
    俺様な作家攻め、美人な校正者受け。
    麻々原さんのイラストがとても合ってるな。
    行きつけの居酒屋のご飯が美味しそうです。
  • 月への吠えかた教えます
    人間になれる犬種の保安官×新しく町に越してきた青年。
    パートナーを持つよりも仕事第一の攻め。しかし犬としての本能が受けの前では解放されて自由にくつろいだり遊んだりして悦びを感じでいるのが丁寧に伝わってきてこちらも幸せな気分になりました。
    ただ、正体と嘘がいつバレるのかドキドキでしたが…そこが面白さの...続きを読む
  • 色悪作家と校正者の純潔
    登場人物の心情を慮るのが結構難しい話だった。



    もうずいぶん前に読んだ「屋上の暇人ども」シリーズを思い出した。
    ノウゼンカズラが「凌霄花」と書くことを初めて知ったし、必要なのにあえて遠ざける感(思い遣り)を初めて知ったような気もするし(笑)。

    菅野さんの書くもの、描く世界は、あの頃からずっと私...続きを読む
  • 三千世界の鴉を殺し(7)
    大尉の長い一日、危険でセクシーな男性から幼い少年の笑顔まで。番外編は、大尉の夢、6人の子どもにおやつを作る専業主夫。
  • 三千世界の鴉を殺し SEQUEL(1)
    本編終了後の、あれやこれやの楽しい短篇集。

    元々ドラマCDや、全員応募の小冊子を集めた短篇集。
    こうして読むと、日常が…日常が…うんまぁ平和、と
    顔をそむけるか目を泳がすか、してしまうような内容。

    とりあえず、知り合いだから、優しいから
    文句もでないだろう、と勝手に思って
    友人宅を選挙していると...続きを読む
  • 三千世界の鴉を殺し(2)
    2巻までのまとめとしては、近未来ミリタリー日常コメディの各種美形添え。あとがきにもある通り、展開ががんがん進んでいくというよりも、キャラクターたちの言動と交流で描き出される物語。特に1話完結ではない。
    主人公に対する副官の分析と評価が適切で好き。
  • 光の雨 ―贖罪―
    前の巻の後半から、野々宮が追っている事件に重きを置いていく展開になるのかと思いきや、そうでもなかった。どちらかというと、事件も恋愛面もどっちつかずで薄まってごまかされていったような…。原口の存在もあまり映えてこなかった。まあ、伊能と野々宮が幸せそうなのでいいか。